大学受験英語「速読英熟語」「解体英熟語」を比較!どっちがよりおすすめの英熟語参考書?

英語を勉強している人は英単語を一生懸命覚えていると思いますが、英熟語はどうでしょうか。

「単語は知っている、英文の中で使われている文法も分かる。でも意味が分からない」

こういった英文に出会った時、意味が分からない原因は英熟語(イディオム)の知識がないからかもしれません。

Z会から出ている大学受験用の有名な定番熟語集である『速読英熟語』『解体英熟語』の2つの特徴などを比較、紹介していこうと思います。大学受験やTOEICや英検などの英語資格試験に限らず、英語を勉強するならこのレベルの熟語はしっかりと覚えておきたいですね。

速読英熟語(Z会)の特徴

まずは『速読英熟語』からみていきましょう。

文章の中でイディオム(855個)、英語構文・語法(224個)を確認出来る

Z会の姉妹書『速読英単語』と同じで、文章の中にたくさん重要英熟語・英語構文・語法が散りばめられています。文章を読む練習と一緒に英熟語、構文を覚えることが出来ます。

熟語や構文は単語に比べ、複数の意味があるものも比較的少ないので、文章で覚えるのに向いていると思いますね。

大学受験レベルでは速読英熟語に載っているイディオムを覚えていれば、どの大学志望でも他の合格者に引けを取ることはほぼないでしょう。

英熟語(イディオム)だけでなく、英語構文・語法も確認出来る

『速読英熟語』には英熟語だけでなく、重要構文や語法もたくさん載っていますので学習効率が良いです。

文章に使われている英単語が簡単

文章で使われている単語が簡単なので読みやすいですし、熟語や構文の勉強に集中出来ます。高校基礎レベルくらいの単語に抑えてありますし、英文の下に英単語と日本語訳のリストもありますので、基礎単語の確認としても最適です。

英熟語・英語構文リストページにも1つの英熟語・英語構文につき1例文ついている

「文章で確認する前に、リスト形式でイディオムを覚えたい」という人もいるかと思いますが、そういう人も安心です。『速読英熟語』には、ちゃんとイディオム・構文1つにつき例文が1つ付いています。こちらの例文も難しい単語や文構造は出てこないので使いやすいですね。

『速読英熟語』巻末の英文法解説が復習に最適

『速読英熟語』の巻末には、約50ページで文法の全範囲をざっと確認出来る文法解説ページが付いています。これが個人的にはかなり使えると思っています。各前置詞のイメージの説明まで軽くしてくれるという充実ぶりです。

「50ページだし、どうせ英文法は浅い内容に触れて終わりでしょ?」と思うかもしれませんが、解説をかなり簡潔にし、例文をたくさん使うことで網羅性もなかなかのものに仕上がっています。

英文法解説はムダが削ぎ落とされてものになっていますので、初心者方がゼロから学ぶのにはあまり向いていません。しかし、ひと通り文法の学習が終わった人には十分な説明になっています。文法の総復習、総整理に本当におすすめできます。

「速読英熟語巻末の全50ページの英文法解説を、毎日5~10ページずつざっと読む」というのをある程度の期間続けるだけでもかなりの力がつくと思います。

もちろん、忘れている文法項目や説明が足りないなと感じるところがあれば、総合英語や文法書で確認しましょう。

私のおすすめの総合英語については「高校英文法の参考書は「アトラス総合英語」がおすすめ!瞬間英作文用の教材・例文集としても最適です」という記事で詳しく紹介しています。

CDを使えば英語のリスニングの勉強にも使える

別売りですが、『速読英熟語』の音声CDを使えばリスニングの練習にもなりますし、高校基礎レベルの英単語、大学受験レベルの英熟語(イディオム)、英語構文・語法の確認も同時に出来てかなり効率がよい勉強が出来るのでおすすめです。

英文の読み上げスピードはゆっくりですので、慣れてきたら1.25倍速くらいに加工して使うか、再生スピードを変えられるソフトを利用するといいでしょう。さらに英語のリスニング力をアップさせることが出来ます。

英熟語を覚えた後の復習には、ぜひCDの音声を使うのをおすすめします。iTunesなど、普段使っている音楽プレイヤーやスマホに入れておくだけで、いつでも必須のイディオムや英語構文の復習が出来るのは便利です。

速読英熟語CD ()
英語の発音や音の変化、リスニング対策などについては「【大学受験英語】発音・リスニング対策におすすめの参考書【2018年決定版】」こちらの記事で紹介しています。

『速読英熟語 WORKBOOK』で問題演習が出来る

現在『速読英熟語』にはワークブックも出版されています。問題を通して本編の確認ができますし、CD音声もついています。『速読英熟語』を徹底的にやり込みたい、問題を解いて確認がしたいという人は使用して下さい。

速読英熟語 WORKBOOK (Z会大学受験シリーズ)

 

速読英熟語を使うのがおすすめな人

  • 効率重視の人
  • 文章を読んで覚えていきたい人
  • 英熟語(イディオム)だけでなく、英語構文・語法も覚えたい人
  • 手っ取り早く文法の復習や基本英単語の確認もしたい人
  • リスニング対策も一緒にやりたい人

解体英熟語(Z会)の特徴

次は『解体英熟語』についてです。

基本的に載っているのは英熟語(イディオム)だけ

『速読英熟語』はイディオム(英熟語)に加えて英語構文・語法も載っていますが、『解体英熟語』はイディオムだけです。これは、他に『解体英語構文』という本が別にあるからでしょう。『解体英熟語』に英語構文も一緒に載せてしまうとものすごい分厚さの本になってしまいますしね。

「英熟語のみで約1000」と、イディオムの収録数が多い

『解体英熟語』はイディオム(英熟語)のみで約1000載っています。この本に載っているイディオムを覚えれば、大学受験レベルでは間違いなくトップクラスの知識が手に入ります。

『速読英熟語』はイディオム(英熟語)・英語構文・語法合わせて約1100(それぞれ855・224)なので、英熟語の数が解体英熟語の方が150ほど多いです。

イディオムの分類分けがされている

イディオムの分類
  • 一般動詞の熟語(take part in ~ など)
  • be動詞中心の熟語(be curious about ~ など)
  • 群前置詞型の熟語(in place of ~ など)
  • 副詞中心の熟語(little by littleなど)
  • その他の熟語(none too ~ など)

上記の5つに熟語が大きく分類されています。とにかくアルファベット順に並べてある熟語集よりはかなり覚えやすいのではないかと思います。

『解体英熟語』では、この大きな5つの分類からさらに1型~18型まで分けてあります。

例えば、「8型は動詞+形容詞の型のイディオム」「10型はbe動詞+形容詞+前置詞の型のイディオム」のように、形が似ているイディオムが順番に出てきます。

他にも、イディオムの日本語の意味が書いてあるページには

  • 前置詞・副詞の機能による分類
  • 意味による分類
  • 頻度による分類
  • センター試験(現大学入学共通テスト)出題頻度による分類
  • 多義語マークによる分類

などがされており、これらのパターンの分類から自分の好きな分類を選んで覚えていくことが出来ます。例えば、

「まずは頻出の重要イディオムだけをサッと覚えてしまいたい」という人なら、「必修マーク」がついてあるものだけをまずは覚えればいいですし、

「複数の意味があるイディオムだけ確認したい」という場合は「多義マーク」のあるものを探して確認していく。

『解体英熟語』は、このような効率的な使い方が出来ます。

英単語や前置詞などの説明(意味や成り立ち)が詳しい

『解体英熟語』は、よくある「熟語とその意味」の羅列のような本ではなく、使われている英単語や前置詞などの意味の解説や熟語の成り立ちの解説があります。

「ただの英熟語リストでは覚えられない!」という人にはありがたいですね。無味乾燥な作業になりがちな英熟語暗記に少し変化をつけることが出来ます。

4択ではなく、穴埋め問題でちゃんとイディオムを覚えているかが確認出来る

『解体英熟語』は、各イディオムに穴埋め問題がついています。これは別途ワークブックを買う必要がある『速読英熟語』との大きな違いです。

ただの「熟語→日本語→例文」式の熟語集だと、自分では覚えたと思っているだけになってしまうことがあります。いざ問題に出会った時や自分で使ってみようと思った時に、全然頭から出てこないという経験をした人も多いでしょう。『解体英熟語』では穴埋め問題を通して、何度も英文の形で熟語を頭に刷り込んで行くことが出来ます。

前置詞のイメージ、意味の解説、整理表などがあり、句動詞などの理解が深まる

『解体英熟語』は前置詞の解説や、基本動詞+前置詞or副詞の形の句動詞の表などが色々とまとまっているので覚えやすいです。句動詞は苦手な人が多いですよね。

句動詞は私もかなり苦手だったので、句動詞専用の本を何冊かやったほどです…またおすすめを紹介したいと思います。

関連記事:英語の句動詞(Phrasal Verb)のおすすめ本で自然な英語を話せるようになろう【前置詞・副詞イメージ】

熟語(句動詞含む)の学習では前置詞などの英単語のコアイメージなどを把握しておくと、暗記が少し楽になります。余裕がある人は他の本でも勉強してみると良いでしょう。

英語の基本単語のコアイメージのおすすめ本については「一億人の英文法よりもおすすめ?!「英単語イメージハンドブック(大西泰斗 著)」を紹介!英文法も勉強できます」という記事で詳しく紹介しています。

『解体英熟語』巻末のインデックスが総チェックに最適

『解体英熟語』は巻末にインデックス(索引)がついているのですが、なんと全ての熟語(イディオム)の横に日本語訳も一緒に書いてあります。これを利用して、簡易のイディオムリストとして使用することが出来ます。

わずか約30ページで1000もの熟語(イディオム)を確認することが出来るので、かなり便利です。しかも、赤シートで日本語訳が隠せるので、スピードチェック問題シートとして使えます。

コピーしたり、切り取ってファイルに閉じたりするとかなりコンパクトになります。トイレやちょっとした時間にサッと確認するのに最適です。

『解体英熟語』は本自体がかなり分厚いので、イディオムリストとして持ち運びが出来るのはありがたいですよね。

隙間時間の有効活用については「隙間時間を有効活用してコツコツ英語の勉強!塵も積もれば山となる!」こちらの記事をどうぞ。やるとやらないのでは、地味に差が出てきます。

解体英熟語を使うのがおすすめな人

メガネ
  • 熟語学習に集中したい人
  • 大学受験レベルの英熟語(イディオム)をたくさん覚えたい人
  • 穴埋め問題を使って、自分が本当に熟語を覚えているかしっかりと確認したい人
  • 分類分けを利用して、似ている型のイディオムをまとめて覚えていきたい人
  • 巻末の熟語リストでざっと大量のイディオムを確認したい人
  • 熟語に使われている単語や前置詞、熟語(イディオム)の成り立ちなどの説明が欲しい人

最後に…「速読英熟語と解体英熟語、どっちがおすすめ?」

『速読英熟語』『解体英熟語』2冊の定番・おすすめの英熟語集の特徴をみてきましたが、参考になりましたか。どちらの英熟語集もそれぞれに良いところがありますし、よく考えて選びたいですね。

基本的には好きな方、自分に合いそうな方を選んでいただいて構いませんが、私がどっちがいいかと相談を受けた場合、大体は「速読英熟語」の方をおすすめしています。やはり、

  • 文章で確認出来る(しかもCDでリスニング練習も出来る)
  • 文章で高校基礎単語の確認も出来る
  • 英熟語(イディオム)だけでなく、英語構文も確認出来る
  • 巻末の文法解説が復習に最適
  • 問題を解いて覚えたい人には『速読英熟語 WORKBOOK』がある

これらのポイントは大きいです。『速読英熟語』は一石何鳥もある感じでお得です。ぜひ音声CDも一緒に買ってリスニングの練習にも活用したいです。音声もゆっくりですし英文も簡単なので、リスニングの教材としてもおすすめです。問題を解きたい人はWORKBOOKを併用してもいいですね。

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イディオム学習に集中したい人は『解体英熟語』がおすすめです。確認や暗記などがしやすいように分類など、工夫されたつくりになっているので、上手く使えばかなり効率よく英語のイディオム学習が進められます。

もちろん、英語の実力を上げるにはイディオムの暗記の他にも英単語を覚えたり英文法を勉強したり、実際に色々な英文をたくさん読むということも大切です。バランスよく勉強することが効率良く英語を上達させるコツです。

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