- be going to と will の違い
- have と get の使い分け
- 前置詞の違い
- 冠詞の使い分け
- 受動態はどういう時に使うのか
などなど、「知りたいとは思ってるんだけど、分厚い文法書などをいちいち調べてってのもめんどくさいなぁ」という人もいるかと思います。
前置詞や冠詞なんて、特に使い分けが難しいと感じますよね。そういう人のために、「気軽にサクサク読めて、しかも『なるほど』と思える英文法の本」、
「マーク・ピーターセンの見るだけでわかる英文法」を紹介します。著者のマーク・ピーターセン先生は「青、黄ロイヤル英文法」や「日本人の英語」などで有名ですね。
「日本人の英語」をさらに英語初心者向けに読みやすくし、内容も絞ったような本がこの「見るだけで分かる英文法」と考えていいでしょう。
「ある程度、英語の勉強が進んだ人が持っているであろう疑問」に答えてくれている本になっています。軽く読める読み物のような感じですので、英語初心者の方の息抜きなどにも最適です。
関連記事:『表現のための実践ロイヤル英文法』のレビューと使い方!自然な英語を学べる現代のスタンダードな英文法書です【黄ロイヤル】
マーク・ピーターセンの見るだけでわかる英文法の特徴・おすすめな点
英文法や語法のイメージイラストが分かりやすい
各項目の最初に、英文法や語法の使い分けやイメージを上手く表した図やイラストが例文、ピンポイントの解説付きで書いてあります。
実際に読めば分かりますが、この図・イラストがかなり的確で分かりやすいものになっています。イラストだと頭にイメージが浮かびやすいですし、記憶にも残りやすいです。
このイラストの文法語法イメージを頭に入れた上で、それと一緒に載っている例文を何度も音読してしっかりと暗記していつでも言えるようにしておくといいでしょう。
ただ解説を理解しただけで終わり、というのではちょっともったいないです。
説明が簡潔・ボリュームも少なく、初心者でも読みやすい
全部で150ページ程度で、文字の大きさや、イラストや空白のスペースも多く取られています。解説は、表紙の先生の絵と女性の絵の対話形式になっています。
そのため「文字がビッシリの真面目な文法書が苦手!」という人でも、1ページ1ページを本当にサクサクと読み進めることが出来ます。1日や2日で読み終わる人も多いと思いますね。
「Forest」のような高校総合英語や、「ロイヤル英文法」や「一億人の英文法」のような文法書は読む気すらしないという人でも、この本なら最初から最後まで挫折せずに読めるはずです。
解説は、基本的な「絶対に押さえておきたい部分」を中心になっていて、あまり細かいことは載っていません。
英文法・語法のコアの部分をガッチリを固めるために必要なイメージをサッと仕入れるのに適した本だと思います。
取り上げられている英文法・語法の項目が絞られている
全部で18の英文法の項目が取り上げられていますが、日本人が苦手だろうと思われるものをピンポイントで説明するものになっています。
初心者の方などが「そうそう、これ分からなかったんだよ!」と感じていた英文法項目ばかりが取り上げられていると思います。
例えば、定番の冠詞の使い分けや、能動態と受動態の使い分けによる、相手が受ける印象の話などは重要ですが、中学や高校の授業ではあまり詳しく触れない先生もいるのではないでしょうか。ぜひ読んでほしいですね。
まんべんなく英文法をゼロから説明していくような本ではありませんので、そこは注意が必要です。
したがって、網羅性のある英文法書を求める方には向きません。網羅性のあるものがほしい人は「実践ロイヤル英文法(黄ロイヤル)」などを選んだ方が良いですね。その分、読破するのは大変ですが。
見るだけでわかる英文法についての注意点
- 抜粋して説明するタイプの本なので、ひと通り英文法の勉強はしておく
- 網羅性は低いので、調べる用途には向かない
- 音声CDやダウンロードはありません
最後に
今回は初心者~中級者向けの「軽い読み物的な、でもしっかりと役に立つ英文法の本」である「マーク・ピーターセンの見るだけでわかる英文法」を紹介しました。
この本は「頑張って読むぞ!」と気負わずに、気軽にサクサクと読み進めることが出来るのでおすすめですね。通学・通勤の電車の中や、休憩時間などのちょっとした時間などに読むのにちょうど良い本となっています。
英単語や英文法・語法のイメージについては、『一億人の英文法』や『ネイティブスピーカーのシリーズ』で有名な大西泰斗先生の『英単語イメージハンドブック』もおすすめです。冠詞は石田秀雄先生の『英語冠詞トレーニング』がおすすめ。
これらの本の方が「見るだけでわかる英文法」よりも情報量が多いので、もっと詳しい本が読みたい人や、ステップアップしたい人は一度手にとってみて下さい。
冠詞については「英語 冠詞のおすすめ参考書「これならわかる!英語冠詞トレーニング」石田秀雄 冠詞の使い分けや意味・ニュアンスを学ぶのに最適!」を参考にして下さい。