「英文法・語法は結構得意なはずなのに、正誤問題でコテンパンにやられた」
「正誤問題って全部正しく見えるんだけど…」
「正誤問題ができない」
英語を勉強していて、こういう悩みがある人もたくさんいるかと思います。
英語の正誤問題は自分の英文法・語法の知識や感覚がしっかりとしていないと、本当にどの文も正解に見えてしまいます。4択問題のように消去法で解いたりということもできませんしね。
今回は、正誤問題の対策におすすめの参考書・問題集
「大学入試 門脇渉の 英語正誤問題が面白いほど解ける本」を紹介します。
東大や早慶上智を始め、MARCHや関関同立その他有名私大、近畿大学などの私立医学部など、英語の正誤問題を出題する大学・学部を受験する場合は対策をしておきましょう。
大学受験生はもちろん、自分の英文法・語法の感覚が正しいのかどうか確認したい一般の英語学習者にもおすすめできる本です。
「大学入試 門脇渉の 英語正誤問題が面白いほど解ける本」の特徴・おすすめな点
英文法・語法の正誤問題の主要論点を網羅、問題数が多い
2000年~2017度以降の主要大学の正誤問題を全て分析し、10個の主要論点に分類した上で約450問を厳選しています。正誤問題の問題集としてはかなり多いですね。
正誤問題を解くために必要な英文法・語法の知識、考え方、解き方のコツなどが網羅された本になっています。この本をボロボロになるくらい仕上げておけば、大体の正誤問題が「あ、またこれか」というように、実は類題ばかりだと気づくと思います。
英語 正誤問題の基本的な解き方から学べる
第1部の「原則編」では、正誤問題の典型的な出題ポイントと解法の原則を丁寧に説明してくれます。この第1部をざっと読むだけでも正誤問題がどういうものなのか全体像は掴めると思います。
もちろん、主要論点の解き方のコツもしっかりと紹介されていますので熟読しましょう。正誤問題ができないと困っていた人に必ず役立ちます。
解説が詳しい
1つ1つの正誤問題の解説がかなり詳しいです。正答番号とその正解を選ぶための知識だけでなく、正答番号以外の部分についても英文法・語法の知識の解説がされています。
第2部の実践編の「主要論点別解法の研究」では
- 解答に必要な英文法・構文・イディオムなどの知識
- 主要な頻出論点
- 問題を見た時の頭の働かせ方
これらをまとめた「確認問題のポイント」というものが載っています。第2部の問題を解き始める前に、この部分だけを全て読んで必要な知識の確認をしておくというような使い方も出来ます。
問題を解きながら知識の確認をするか、知識の確認をざっとしてから問題を解き始めるかは人の好みやその時点の実力にもよります。
どちらにしろこの「確認問題のポイント」は何度も何度も読み込んで最終的には全て頭に入れておきましょう。
「大学入試 門脇渉の 英語正誤問題が面白いほど解ける本」を使うのがおすすめな人
- 高校英文法・語法の勉強がひととおり終わっている人
- 英語が得意な人
- 自分の英語の感覚が正しいか知りたい人
- 正誤問題が出題される難関大学志望の人
- 正誤問題ができない人・苦手な人
「大学入試 門脇渉の 英語正誤問題が面白いほど解ける本」の使い方
普通の人は1部→2部→3部と順番に解いていきましょう。
英語が得意な人はランダムで出題される、3部から解いてみましょう。
最初に予め主要論点を頭に入れてから解き始めたい人は、1部→2部の確認問題のポイントのみ→2部の問題を解く→3部と進むと良いでしょう。
解く時は、ただ間違っているところがどこかを選ぶだけでなく、正しく直すにはどうすればよいかまで考えて下さい。そして、なぜそう直すのかという理由をしっかりと答えられないものは、必ず解説を見てポイントを頭に入れておきましょう。
また、3部から解き始めた人で「全然歯が立たない…」となった人はすぐに3部を解くのは中断して、1部から勉強を始めるのをおすすめします。
間違えた問題は必ず付箋を貼ったり、フリクションペンなどでチェックを入れて何度も復習して下さい。解答解説を見て、正しく直した文を「ポイントになる英文法・語法の知識を意識しながら」何度も声に出して読んで下さい。
「大学入試 門脇渉の 英語正誤問題が面白いほど解ける本」を使って勉強するときの注意点
高校英文法・語法がある程度しっかりと身についていないと、解説を読んでも「あ、そうか!そうだった」という気付きが少なくなるので効果が薄いです。最低でもベスト400などで基本的な英文法・語法はしっかりと終わらせている状態になってからこの正誤問題集に手を出すのをおすすめします。
また、分からない・忘れた英文法項目などが出てきた場合は各種総合英語や文法書で調べられるようにしておきましょう。
最後に
英語が得意だと自負する人でも、正誤問題の参考書を1冊でいいのでやっておくことをおすすめします。自分の英文法・語法の知識がいかにいい加減な、曖昧なものだったか気付かされることも多いと思います。英語を読む分には問題がなくても、実際に英語を書いたり(英作文)、話したりする時に問題になります。
正誤問題の本は他にも、河合塾の「スーパー講義 英文法・語法 正誤問題」も定番でおすすめ出来ますが、あちらは完全な問題集です。正誤問題の考え方や解き方のコツなどはこの「門脇渉の英語正誤問題が面白いほど解ける本」の方が手厚いので、1冊だけ選ぶならこちらをおすすめします。