このサイトで英語学習者の方におすすめしている週刊の英字新聞『 The Japan Times Alpha 』の感想&英語表現紹介の記事、第3回目です。今回も面白かった記事や勉強になった記事、英語の語彙や英語表現をいくつかピックアップして紹介していきます。
関連記事:『The Japan Times Alpha』を読んだ感想&英語語彙・英会話フレーズ紹介記事シリーズ一覧
『The Japan Times Alpha FEBRUARY 14, 2020』読んだ感想
このシリーズの記事は、私が毎週購読している『The Japan Times Alpha』を読んで
- 面白い・参考になると感じた記事
- 英単語・イディオム・英文法
- 英会話フレーズ
- 英作文
などからいくつかピックアップして紹介していきます。今回は、英検1級対策記事・英単語・英会話フレーズなどを紹介します。
もちろんここで紹介した英字新聞の記事以外にも面白い記事や勉強になる記事はたくさんありますので、興味がある方は『The Japan Times Alpha』を読んでみてください。
英検1級対策記事(英作文、スピーチ)面白い・参考になると感じた記事
『The Japan Times Alpha』には、『2-minute Speech Exercise』という英検1級の二次試験形式の対策に役立つ記事が月に2回掲載されます。書いているのはCEL英語ソリューションズ講師の田中亜由美先生です。
今回の記事のテーマは「日本は死刑を廃止するべきか?」。このテーマに「廃止すべき」という立場でどうスピーチを組み立てていくかという内容でした(ちなみに、この回の次の『2-minute Speech Exercise』では、同じテーマで「廃止すべきではない」という立場からのスピーチを組み立てる内容でした)。一応英検1級二次試験のスピーチ対策の記事ですが、もちろん一次試験の英作文でも役立ちます。
まずは自分の主張の理由を列挙し、その英語表現の簡単な紹介、日本と世界の死刑制度についての解説、解答例とその解説続きます。英検や英語に限らず何でもそうだと思いますが、何かのテーマについて自分の意見を述べる時は、そのテーマについての知識がある程度ないと説得力のあるものにはなりません。
今回は「意見の表明」→「理由1」→「理由2」→「まとめ」の形で解答例が紹介されていました。英作文や英語のスピーチの練習をしたことがない人は、どういうパラグラフ構成にすればいいのか、自分の書いた理由に具体的な説明を加える、よく使う英語表現などがよく分からないと思います。そんな人でも、この記事を読めば大体こんな感じで書くのか、と流れや型のようなものが掴めるはずです。特に英検1級を受ける予定のない人でも英語の書き方、スピーチの勉強になるのでおすすめですね。
解答例の第2、第3、第4パラグラフの最初の英文を紹介します。理由1→理由2→まとめです。
「The most obvious reason for stopping capital punishment is that there is the possibility of mistakes.」
「We should also take into account all the circumstances that might cause someone to commit murder.」
「Considering these two reasons, Japan should abolish the death penalty.」
『The Japan Times Alpha』 Friday, February 14, 2020
理由は「Firstly」→「Secondly」と続き、「Finally」or「In conclusion」でまとめる、という型を使っている人も多いと思います。これが一番簡単なので、おすすめではあるのですが、もちろんそれ以外にも表現方法はたくさんあります。
また、死刑制度のことを「death penalty」や「capital punishment」と表現したり、死刑を廃止することを「abolish」という動詞を使う方法以外にも「stop executing criminals」と表現するなど、色々な言い換えをすることで表現に幅を持たせる方法も使われています。これは英作文や英語のスピーチではとても大切なことですね。慣れていないと同じ英単語や表現を連発してしまう人も多いので、少し意識して見て下さい。
『2-minute Speech Exercise』では、そういった表現方法にも触れることができます。
英単語・イディオム・英会話表現の紹介
「heinous」英単語・イディオム・英文法
先程の英検1級対策記事のスピーチ解答例に使われていた英単語です。SVLではランク外(レベル12より上)、Weblioではレベル13と設定されている英単語です。
無理に難しい単語を使う必要はありませんが、少しずつでいいので英語の運用語彙の範囲を広げていくのが良いと思います。
Most of us can’t even understand how anyone could commit such a heinous crime.
『The Japan Times Alpha』 Friday, February 14, 2020
『The Japan Times Alpha』 では、このような大学受験レベルではあまりお目にかからない単語が使われた記事もバランスよく掲載されています。
「These last weeks you’re different. What is it?」英会話表現
Fani : These last weeks you’re different. What is it?
ファニ:なんかこの頃のあなた、変よ。何があったの?『The Japan Times Alpha』 Friday, February 14, 2020
映画のセリフの英文と日本語訳を紹介する記事「シネマ倶楽部」に載っていたフレーズです。「A Hidden Life」という映画の一場面で、心ここにあらずという状態の夫に気づいた妻の言葉です。
このフレーズも使う機会がありそうな感じがしますよね。覚えておいて損はないと思います。
英会話フレーズには、使われている英単語は全く難しくないけど意外と言えない・知らないフレーズがたくさんあると思います。実際の会話シーンを読んで、こういった英語表現を定期的に仕入れていけるのも『 The Japan Times Alpha 』のメリットです。
最後に
今週は他にも新型コロナウイルスの記事などが載っていました。英語学習とは関係ないですが、感染者数がどんどん増えているようで心配です。マスクも見事にお店から姿を消しました…。
それにしても、やはり一度記事を書き出すと長くなりますね。もう少しコンパクトかつ分かりやすい記事に出来るよう努力します。
『 The Japan Times Alpha 』は英字新聞初心者はもちろん、中級者以上の人にも是非読んでもらいたいおすすめの週刊英字新聞です。多読にも最適ですし、さまざまなジャンルの記事を読むことで自分の英語の語彙や表現をどんどん増やしていくことが出来ます。
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