「TOEICを初めて受けたけど、400点しかなかった…！これってやばいですよね？」
自分が教えていた元生徒の大学生なんかと話していると、こういう相談を受けることが結構あります。この記事では「周りはもっと高いTOEICのスコアを取っているのに、英語が苦手な自分はいつまでもスコアが伸びない…」と悩んでいる人に向けて、私の考えを書いていきます。
TOEIC400点はやばい？低すぎる？
まず、TOEICの400点という点数がどれくらいなのかという話から始めようと思います。
私の個人的な感覚だと、日東駒専、産近甲龍レベルかそれより少し下の偏差値レベルの大学に通う「大学受験でそこそこ英語を勉強した人」が入学時のクラス分けのTOEICのIPテストを受けたり、大学入学後とりあえずお試しでTOEICを受けてみたら400点台だったということが多い印象ですね。
大学入試なんかでもTOEIC L&R400点くらいで推薦入試の出願資格が与えられたり、入試得点に加点されたりする大学も多いです。教員採用試験でも加点がされたりすることもありますね。
したがって、もちろん高いスコアではありませんが、TOEIC400点だからといって即ヤバいとか低すぎるスコアだということはないかと思いますし、このレベルから読み始めることができる洋書だってたくさんあります。
他にも同じくらいの点数を取ってる人はいくらでもいますし、これからちゃんと英語を勉強したりTOEICの対策をすれば500点、600点と、スコアはどんどん上がっていきます。
参考として、TOEIC公式データ・資料のリンクを紹介しておきます。興味のある人は見てみてください。
TOEIC400点は履歴書には書かないほうが良いので就活では使えない
TOEICのスコアが400点でも別にヤバくはありません。しかし、同じくらいの点数を取ってる人はたくさんいるとはいえ、TOEIC400点台というのは決して高いスコアではないというのも事実ですし、正直なところ英語力としてはかなり基礎力が不足している状態です。
TOEICを受験する人全体の平均点がだいたい600点くらい（大学生の平均はもう少しだけ低く500点台半ば）ということを考えると、TOEIC400点は積極的に英語力をアピール出来る点数ではないでしょう。
TOEIC400点なら履歴書には書かないほうが無難なので、基本的には就活・転職活動などでは使えないと思います。受験からそう時間が経っておらず、社会人に比べて勉強時間も取れる大学生がTOEICを就職に使うなら700点くらいはほしいところです。
大学生や社会人が就職・転職活動で使う場合はTOEIC600点以上を目標に
忙しい社会人が一念発起して英語をやり直そう、という場合や、英語が苦手な人がTOEICに挑戦してみたいという場合は、まず600点以上を目標にすると良いと思います。
TOEIC600点あれば履歴書には書けますし、先ほど紹介した参考リンク先にあるTOEIC公式が発表しているデータの「企業が新入社員に求めるTOEICスコア」の平均を満たします（海外部門は除く）ので大学生の就活にも十分に使えます。
完全に独学するのが不安な人は「スタディサプリ」などの利用を考えてみるのもアリですね。スクールに通うより安いですし、自分のペースで勉強出来ます。
TOEICは対策によってスコアが上がりやすい
TOEICの点数は英語力が上がれば自然とついてくるものですが、短い期間で伸びを最大限にするためにはやはりTOEIC用の対策が有効です。自分の持っている英語力をちゃんとスコアに反映させるためにも、1度はしっかり準備しておくのが良いと思います。
準備する時間がない！という人はこちらの記事も参考にしてみてください。英語力自体はすぐには上がりませんが、TOEICの解き方などを工夫することは短時間でも出来ます。
TOEICという試験に慣れていない状態や、そもそもどういう形式の問題が出る試験かどうかも分からずに受けて、まともに試験を受けられなかったということも結構よくあることです。
この場合、自分の本来の英語の実力よりもスコアが低く出たりすることもあります。TOEICの問題の解き方は一度シミュレーションしておくといいかと思います。
英単語が全然分からなかったという人は『金のフレーズ』のような定番のTOEIC対策用の単語集を覚えましょう。
最後に
「TOEIC400しかないから履歴書に書けない！ヤバイ！」という意味ではTOEIC400は大学生や社会人にとってやばい点数なのかもしれませんが、これくらいのスコアの人はたくさんいます。そして、ちゃんとTOEIC受験の対策をすれば英語が苦手な人でも600点くらいのスコアなら達成できますので安心して下さい。
このサイトでも、TOEIC対策関連の記事をたくさん書いていますで、よければ参考にしてみてくださいね。