このサイトで英語学習者の方におすすめしている週刊の英字新聞『 The Japan Times Alpha 』の感想&英語表現紹介の記事、第6回目です。面白かった記事や勉強になった記事、英語の語彙や英語表現をいくつかピックアップして紹介していきます。今回は苦手な人も多い「英語の形容詞の順番」などについて紹介します。
関連記事:『The Japan Times Alpha』を読んだ感想&英語語彙・英会話フレーズ紹介記事シリーズ一覧
『The Japan Times Alpha MARCH 6, 2020』読んだ感想
このシリーズの記事は、おすすめの週刊英字新聞『The Japan Times Alpha』を読んで
- 面白い・参考になると感じた記事
- 英単語・イディオム・英文法
- 英会話フレーズ
- 英作文
などからいくつかピックアップして紹介していきます。今回は、英語のQ&Aから「形容詞を並べる順番のルール」、英単語・英会話フレーズなどを紹介します。
もちろんここで紹介した英字新聞の記事以外にも面白い記事や勉強になる記事はたくさんありますので、興味がある方は『The Japan Times Alpha』を読んでみてください。
「形容詞を並べる順番のルール」英語なるほどQ&A 面白い・参考になると感じた記事
『The Japan Times Alpha』に月に2回載っている、読者からの英語に関する質問に答える「英語なるほどQ&A」コーナーからです。回答者はイギリスのベッドフォードシャー大学准教授の井上千尋先生です。質問はメールで気軽に送ることができます。
今回のテーマは「形容詞の並べる順番のルール」についてです。日本語は形容詞の順番はあまり厳しくありませんが、英語には守った方が良いルールがあります。苦手にしている人、いつも迷うという人も多いのではないでしょうか。
“Adjectives in English absolutely have to be in this order: opinion-size-age-shape-colour-origin-material-purpose Noun. So you can have a lovely little old rectangular green French silver whittling knife. But if you mess with that word order in the slightest you’ll sound like a maniac.”
『The Elements of Eloquence』Mark Forsyth
「英語の形容詞は、絶対に以下の順番に沿って並べられなければならない:『意見→大きさ→古さ→形→色→起源→材料→目的+名詞』」
『The Japan Times Alpha』 FRIDAY, MARCH 6, 2020
イギリスの言語学者の本の記述ですが、これがTwitterで紹介されバズったようです。
『意見→大きさ→古さ→形→色→起源→材料→目的+名詞』」という順番で形容詞を並べると自然な英語になります。「話し手の主観的評価を表す形容詞を前に置く。意味上、名詞との関係が深いものほど名詞の近くに置く(実践ロイヤル英文法)」と理解して覚えておくのがおすすめです。
日本の英文法書や総合英語でもこの形容詞の順番のルールについては説明がされています。形容詞の順番を間違えても意味は通じますが、ある程度の教養がある英語のネイティブスピーカーには違和感を持たれる可能性も高いです。(外国人の話す、書く英語なので、大目に見てくれるケースも多いと思います。)
英語の形容詞の順番のルールをマスターするには、何かひとつで良いので形容詞を盛り込んだ例を覚えておくのがおすすめです。何でもいいのですが、例えば今回紹介した「a lovely little old rectangular green French silver whittling knife(可愛らしい、小さな、古い、長方形の、緑色の、フランス製の、削り、刀)」を、先ほどの「英語の形容詞の順番のルール」を理解した上で、そのまま何度も音読して覚えてしまって下さい。もちろん覚えやすいように自分で作ってもいいですよ。
英単語・イディオム・英会話表現の紹介
「cuppa 一杯の紅茶」英単語・イディオム・英文法
留学生が日本で生活する中で感じる疑問に英語で説明するコーナー「留学生 Lillian の教えて!日本のコト」で使われている英単語です。「cuppa」はSVLではランク外(レベル12以上)、Weblioではレベル21と設定されている英単語です。
It’s been a tiring day at work ― and you’ve been longing to put your feet up and enjoy a good, strong cuppa.
『The Japan Times Alpha』 FRIDAY, MARCH 6, 2020
「湯冷まし」という茶器について説明するのがテーマで、その中の「今日は勤め先でへとへとに疲れました。足を上げてリラックスし、濃くておいしいお茶を楽しむのを待ちわびてきました。」という内容の英文で「cuppa」は使われています。
「cuppa」は口語でよく使われるイギリス英語です。元々は「a cup of tea」の「cup of」の部分の発音からきています。
「 It was the best cuppa I’ve ever tasted! 」
「Fancy a cuppa? (お茶はいかが?)」
こんな使い方をします。イギリス人が紅茶をよく飲むのは有名ですよね。
『The Japan Times Alpha』 では、このような大学受験レベルではあまりお目にかからない単語が使われた記事もバランスよく掲載されています。
「So much for ~ ~は諦めるしかない」英会話表現
So much for that bath.
これでお風呂はお預けだな。『The Japan Times Alpha』 FRIDAY, MARCH 6, 2020
日本人の海外駐在員の物語『Life as an Expat』に載っていた英会話フレーズです。本文は、浴室のシンクの下の配管から激しい水漏れがあり、修理の人が来るまでバケツで持ちこたえているシーンの心の声です。
「So much for ~」は予想していなかった妨害にあって諦めるしかないときに使うフレーズです。「あー、~はダメだな」という感じです。
この英会話フレーズにはもう一つ用法があり、そちらは「~についてはもう十分、それだけにしておく」という意味になります。「 So much for the producers, but what of the consumers? (生産者についてはそれでいいとして、消費者は?)」のような使い方をします。
英会話フレーズには、使われている英単語は全く難しくないけど意外と言えない・知らないフレーズがたくさんあると思います。実際の会話シーンを読んで、こういった英語表現を定期的に仕入れていけるのも『 The Japan Times Alpha 』のメリットです。
最後に
今週号にも当然国内外のニュース欄に新型コロナウイルスの記事が載っていました。感染拡大が落ち着かず、逆にすごいことになってきています。安倍首相の一斉休校要請にはびっくりしました。急すぎて全国の学校現場は相当混乱しているはずです。
いきなり3学期が終わったわけですから卒業式の問題はもちろん、授業予定や成績処理、児童生徒の作品返却や持ち物、自宅学習課題、保護者への連絡、給食、学童、少し考えるだけでもやることがいくらでも出てきます。保護者から学校へ問い合わせの電話もたくさん鳴っているでしょうね…。
他にもディズニーやUSJが臨時休業、野球やサッカーなどのスポーツが無観客試合に、宝塚やライブなどの人が集まるイベントが中止されたり、マスクの次はトイレットペーパーが買い占められたり、国内全体が混乱状態です。3月が正念場でしょうか。早く落ち着くことを願っています。
『 The Japan Times Alpha 』は英字新聞初心者はもちろん、中級者以上の人にも是非読んでもらいたいおすすめの週刊英字新聞です。多読にも最適ですし、さまざまなジャンルの記事を読むことで自分の英語の語彙や表現をどんどん増やしていくことが出来ます。
大長編の紹介記事はこちらです「英字新聞 多読初心者にもおすすめ!週刊 The Japan Times ST ( Alpha )を購読して英語力アップ!なぜおすすめなのか徹底的に紹介!」