みなさんはインドの人と英語で話したことはありますか?インドは英語が準公用語なので喋れる人が多いです。IT系のお仕事をされている方などは、結構インド人と英語で話す機会があるのではないでしょうか。英語のALTとして働いているインド人もいますよね。
インド人の話す英語はHinglishとも言われ、一般的に言われる特徴は
- 独特な発音・アクセント(単語の最後のrの音など)
- 進行形の多用
- 特有の数字表現
- 抑揚があまりない
- 早口なことが多い
ざっくり言うとこんな感じですが、聞き取るのを苦手にしている人も多いのではないでしょうか。私も初めてインドの人と英語で話した時は、かなり聞き取りづらくてびっくりした記憶があります。
TOEICのリスニングでもアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの5つの国の軽めのアクセントの英語が出てきますが、インド訛りに比べるとほとんど誤差の範囲と言っていいでしょう。
今回は、その聞き取りづらいと言われるインド人の英語に慣れるためにおすすめの勉強法を紹介します。
インド英語のアクセントでしゃべる人が出てくる映像作品を観る
では、聞き取るのが難しいインド英語に慣れるにはどうしたらいいのか?
インド訛りの英語を話す人が出てくる映像作品を観るのがおすすめです。そして、インド英語の特徴を理解した上で、インド人が話す英語をたくさん聞くことです。たくさん聞いて、できればそれが合っているのかどうかを答え合わせします。その繰り返しです。
普通のリスニングの練習と同じですね。
Youtubeでインド人が英語で話している動画を観る
インド英語のレッスン動画を観る
まずはこの方法でインド英語に触れるのがおすすめです。インド訛りの英語の特徴もまとめて学ぶことも出来ますので効率が良いですし、もちろん無料です。
- Hindi accent
- Indian accent
- Indian English
のような言葉をYouTubeで検索して出てきた動画で聞き取る練習をします。
できれば自動字幕が表示できる動画にしましょう。そして、その動画のインド英語を何度も聞きながら字幕と照らし合わせていきましょう。出来れば自分でもインド英語のアクセントなどを真似して発音してみると良いと思います。
インド人のインタビュー動画などを観る
例えば、YouTubeの「Asian Boss」というチャンネルなどにはインド人が英語でインタビューに答える動画がたくさんあります。「インド人は数学が本当に得意なのか」など、色んな内容の動画を扱っていて面白いです。インド人だけでなく、他のアジアの国の人々の英語もたくさん聞けるのでおすすめのチャンネルです。
「Asian Boss」は字幕も作ってくれてるのでリスニング練習に使いやすいと思います。
インド人が英語で話している解説系動画を観る
インド人が何かを解説してくれる動画を観るのもおすすめです。
例えば、インドがIT大国なのは有名ですよね。YouTubeには、インドの人がWEB制作や各種プログラミング言語などを英語で解説している講義形式の動画がたくさんあります。もしIT系のお仕事をされていて、インド人とのやり取りがある、これからしたいといった感じで興味のある人は
- learn HTML CSS
- learn javascript
このように学びたいものを検索して出てきた動画を観てみるのもいいでしょう。動画のサムネイル画像をばーっと見ていってインド人っぽい人が写ってるものを見ればOK。一応、チャンネルの概要ページで「場所 インド」となっているかをチェックしておくと確実です。「Great Learning」などがおすすめのチャンネルです。
海外ドラマ・映画でインド英語に慣れる
インド系の人が出ている英語の作品で慣れるというのもおすすめです。映画や海外ドラマで楽しく英語全般を勉強しつつ、インド訛りの英語にも慣れることができるので一石二鳥と言っていいでしょう。
例えば、人気のシットコム『ビッグバン・セオリー』(オタク青年4人とセクシー美女の法則)のラージ(ラジェッシュ・ラーマヤーナ・クースラポリ)はインド出身のインド人という設定で、その役を演じているKunal Nayyarさんもインドで育った俳優さん(生まれと国籍はイギリスです)なのでインド訛りの英語を作中でも話します。
関連記事:海外ドラマ、映画、アニメの英語が聞き取れない人におすすめのリスニング勉強法
英語版のアニメ
有名どころでは、『The Simpsons(ザ・シンプソンズ)』のApuというキャラクターやその家族がインド訛りの英語を喋ります。このキャラについては色々と批判や議論が起こったりしていたのですが、Apuの声優さん(アメリカ人です)は2020年で役を降りています。
日本のアニメの英語版でインド訛りの英語を話す登場人物が出てくる作品は私の知っている限りはほとんどないのですが、『勇午~交渉人~』の北米版『Yugo the Negotiator』はパキスタン編ではパキスタン英語の訛り、ロシア編ではロシア英語の訛りっぽく英語のセリフが話されています。吹き替えを担当している声優さんはアメリカ人だと思います。パキスタン訛りの英語はインド訛りの英語と雰囲気が似ているので参考にはなると思います。
日本のアニメの英語版では、方言をしゃべるキャラなどで多少英語のアクセントを変えることはありますが、国の訛りを再現しようとしているのはなかなか珍しい気がします。そもそもインド人が英語を話すというシチュエーションがある作品がないです。もし見つけたら紹介します。
関連記事:英語のリスニング難易度を比較!一番聞き取りが難しいのは映画?海外ドラマ?英語版アニメ?
最後に
インド英語は確かに最初は聞き取りづらいと思います。ですが、どの国の人だろうが英語に母語の訛りが出るのは普通のことですし、自分の英語力がアップしていくにつれ、また、インド英語に慣れるにつれ、どんどん聞き取れるようになってくるはずです。一度聞き取れるようになるとほとんど問題なくなります。
あと、これはかなりあるあるだと思うんですけど、インド英語の聞き取りは苦手な人が本当に多いので、自分がインド人の話す英語も聞き取れると周りに知られると「インド人の対応はあいつに任せろ」みたいな状態になると思います笑
その状態を目指して頑張りましょう。人から頼りにされるというのは結構モチベーションに繋がりますしね。