『英語の発音が正しくなる本』フォニックスも発音記号の読み方も学べるおすすめ発音参考書を徹底レビュー!

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みなさんは英語の発音記号は読めますか?今までに本や参考書で発音について勉強したことがありますか?

「小学校、中学校や高校の英語の授業で、先生に発音記号の発音の仕方をちょこっと説明されただけ」という人も多いのではないでしょうか。

英語の授業以外で英語の発音を意識して「ああでもない、こうでもない」とお手本と比べて練習した経験はありますか?おそらく、結構な数の人が「家で英語の発音練習なんてほとんどしたことない」と答えるのではないかと思います。

私は英語学習の初期に発音をひと通り学習することをおすすめしています。


DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本

今回はおすすめの英語の発音本『DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本 鷲見由理』を紹介&レビューします。DVDとCD付で、本の内容も効率よく英語の発音が上達できるように工夫されています。この本を1冊やるだけでもかなり英語の発音が上達しますし、リスニング力もアップします。

英語の発音記号の読み方&発音の仕方はひと通りやっておいた方がいい

英語には、日本語にない母音と子音がたくさんあります。例えば、日本語の母音は「a, i, u, e, o」の5つですが、英語では26個もあります。日本語でいう「ア」に似ている音が英語の母音では8つもあります。

「ア」に似ている音が入っている英単語
  • ant
  • cup
  • top
  • father
  • card
  • learn
  • away
  • doctor

この8つの英単語にはそれぞれ「ア」に似ている母音が入っていますが、すべて違う音です(doctor は後ろの or の母音)。同じ音だと思っていた単語はありませんか?

逆に、発音記号まで全て思い浮かべることが出来る人は完璧ですね。

上の英単語のように、日本語では全部「ア」となりそうなものでも英語では全て区別して発音する必要があります。ちゃんと区別しておかないと全く違う英単語になってしまうこともあるので注意です。(例:fun と fan、hurt と heart など)

英語の子音は24個あるので、母音26個と合わせ、この『英語の発音が正しくなる本』では全部で50の発音記号を学ぶことになります。

最初は「そんなたくさん発音し分けるの無理でしょ…」と思うかもしれませんが、それぞれ発音の仕方がありますので練習すれば出来るようになります。正しく英語の発音が出来ないのは、発音の仕方を知らない&練習していないからです。やり方を知らないことが出来ないのは当たり前なので、安心してこの本を使って学びましょう。

英語の発音を本などでひと通り学習しているかどうかは自分の話す英語の発音の上手さにかなり影響しますし、発音の練習をしたことない人の英語は聞けばすぐに分かります。もちろん、発音が上手いほど相手に自分の英語が正しく伝わりやすくなります。

英語学習で音読やシャドーイングなどをしている人も多いかと思いますが、英語音声を何となく真似するよりも、一度発音をしっかりと勉強してから真似した方が圧倒的に上達スピードは速いです。

『DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本』の特徴

『英語の発音が正しくなる本』の構成

『英語の発音が正しくなる本』は大きく分けて、

  • DVD(117分)のお手本と、約40ページの本の解説「入門編」
  • CD(139分)のお手本と、約150ページの本の解説「基礎編」

この2編に分かれています。そして、それぞれが「母音編」「子音編」に分かれています。収録されているお手本の音声はアメリカ英語の発音です。

また、入門編が始まる前には「英語の発音の学び方」として

  • 英語の発音練習のやり方
  • 母音・子音
  • 有声音・無声音
  • 発音記号
  • アクセント
  • 発音記号一覧表
  • 音声器官のイラスト図

これらが7ページにわたり解説されています。

『英語の発音が正しくなる本』で身につく内容

英語の26個の母音と24個の子音の全ての読み方・発音の仕方を学習&練習することが出来、発音を間違えやすい英単語や、発音記号とつづりの関係(フォニックス)なども学ぶことができます。

それぞれの項目で発音練習用の中学レベル~高校レベルの基本英単語がたくさん出てくるので、今までに覚えた単語の発音が間違っていたりするのを修正しながら進めていくことが出来るのでおすすめです。もちろん、全単語に発音記号が書いてあります。

この本は、「発音記号の読み方+練習用の単語が数個」ではなく、たくさんの英単語で練習が出来るのがありがたいです。

関連記事:英語 発音の本を1冊学習した後は中学~高校レベルの英単語集で基本単語の発音を確認するのがおすすめ【脱カタカナ発音】

『英語の発音が正しくなる本』入門編(DVD)

入門編では本とDVDを使って、主に「発音記号」の読み方を学びます。出てくる英単語は中学基本レベルです。まずはこの入門編で英語の発音記号を正しく読めるようになりましょう。

DVDでは各発音記号の発音の仕方について、女性のお手本で口の動きや形を動画でわかりやすく学ぶことができます。本には写真・イラストや文字でそれぞれの発音記号の発音の仕方が40ページにわたって載っています。これらを活用して英語の発音の仕方のコツを掴んで下さい。

各発音記号につき半ページ割かれていて、

  • 発音の特徴・ポイントの説明
  • 口元の写真
  • 口の形や舌の位置のイラスト
  • 英単語(4つ)

こんな感じで進んでいきます。その他に、「間違えやすい母音と子音の比較・練習」などもひと通り載っています。先ほど紹介した母音の違いや、定番の「l と r の違い」などもしっかりと練習できます。

『英語の発音が正しくなる本』基礎編(CD)

基礎編では本と2枚のCDを使って、「発音記号ごとの英単語の発音、発音とつづり字のルール(フォニックス)、発音の練習問題」を学びます。

発音記号を豊富な英単語・例文で練習

基礎編では中学レベルのほか、高校レベルの英単語も出てきますが殆ど基本単語なので安心して下さい。CDにはテキストに載っている英単語をひたすら読み上げていくお手本の英語音声が入っています。

それぞれの発音記号ごとに「○○で始まる英単語」「○○が中間にくる英単語」「○○で終わる英単語」がたくさん練習出来ます。(「○○」は発音記号のことです。例:[ou] old, stone, snow など)

「最初、真ん中、最後」これが全パターン練習出来るのは結構ありがたいんですよね。この部分だけでも、それぞれの発音記号につき16単語くらい発音練習ができます。

それに加え、他の発音記号の音との比較をしながらの練習が複数載っていたり、「言葉遊びをしよう」という、例えば「Tony took photos of yellow roses.」のような「学習した発音記号が複数回出てくる英文(先ほどの例文は[ou]の発音の練習)」で発音を練習もあります。これはそれぞれの発音記号につき2~3文あります。

「She sells seashells by the seashore.」のようなtongue twister(英語の早口言葉)も載っていれば良かったんですが、tongue twisterの練習はこの本には載っていません。

代わりに『英語の発音が正しくなる本』では、

  • Sheila gathered shining shells on the shore.
  • Sam was so surprised to see seven snowmen in a sleigh.

という発音練習用の英文などが載っています。こちらの方がそれぞれの発音記号を集中して練習することが出来ますね。

もちろん、see と she の発音の違いなどはそれぞれ複数の単語のペアでもたくさん練習できるようになっています。

【フォニックス】英語のつづり字と発音の関係の学習

基礎編ではつづり字(スペリング)と発音の関係(フォニックス)も学ぶことが出来ます。

  • [ou] はふつう o とつづります。(go など)
  • [ou] は oa, ow ともつづります。(coast, blow など)

上記のような基本はもちろん、しっかりと例外(move など)まで解説されていますので、英単語のつづりからどんな発音になりそうかが分かるようになります。ここでもたくさん英単語の発音が練習できます。

さらに、発音の練習問題が数問ついています。2つの英単語の下線部が同じ発音かどうかを答える問題です。これはマルバツで答えますが、問題を解くというより、フォニックスの知識などを活用してちゃんと発音出来るかどうかを確認していくようにすればいいでしょう。

英単語を正しく発音出来れば2つの下線部の発音が同じかどうかは当然判断出来ます。そもそも、カンで「多分違う発音だな」と答えたりしてもほとんど意味はありませんからね。

『DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本』の使い方

  • 本とDVDの解説・写真・イラストで発音の仕方を確認する。
  • DVD・CDのお手本音声の後について発音を練習する。
  • DVD・CDの正しい発音を何度も聞いて音を覚える。
  • 発音記号だけで英単語を発音出来るようにする。
  • 自分の発音を録音し、お手本と聞き比べて違いを修正していく。

まずは入門編を繰り返してひと通り発音記号を正しく読めるようにして下さい。

その後は、基礎編の全50項目を毎日1~2項目ずつ練習すれば、25~50日で一周できます。これを日課にしましょう。1項目1~4ページなのでそんなに量もありませんし、毎日無理なく続けられると思います。

発音の本は当分この本だけでいいので、少しずつ練習するのを日課にしてしまい何周もすることをおすすめします。慣れてくればCDを流しっぱなしにして単語の発音練習するのも良いですね。

「もう飽きてきたし、コツも分かってきて余裕で発音出来るようになってきたな」と感じる頃には、この『英語の発音が正しくなる本』を始めた時と比べるとすごく英語の発音が上手になっているはずです。定期的に自分の英語の発音をスマホなどに録音しておくことをおすすめします。そうすることで、自分の発音の上達をより実感できるでしょう。

英単語も発音記号を見れば正しく発音することが出来るようになっているので、英単語集や辞書の発音記号を見ればどう発音するのかが分かります。これは分からない英単語を調べたり、新しく単語集などを使って単語を覚えたりする時に役立ちます。

英語の発音記号の次にやること

発音記号とフォニックスをこの本で学んだ後は、「英語の音の変化(音の連結・同化など)」「英語のイントネーション」が学べる本をやるとさらに英語の発音が上達します。「なんかネイティブって全然発音記号どおりに発音してなくない?!」と絶望してる人は是非『ボトムアップ式 映画英語のリスニング』でさらなるレベルアップを図りましょう。

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最後に

今までに英語の発音の勉強や練習をしたことがないという人は、とりあえずこの『DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本』1冊でいいのでしっかり練習しておくことをおすすめします。地道に練習すれば自分の英語の発音が必ず上達します。