英語を勉強している人の中には、TOEICを受けている人も多いと思います。みなさんは、普段どんなテキスト・問題集を使ってTOEICの対策をされていますか?TOEIC関連の参考書や問題集って本当にたくさん出版されてますよね。
英語初心者の方の中には、「何か本屋にいっぱい対策本があって分からないから、とりあえず大学受験の時に使った単語集や英文法の参考書を復習」という人もいると思います。たまに、TOEICの受験会場でシステム英単語などの大学受験用の単語集をパラパラと見ている人も見かけますね。
他にはTOEIC対策用に作られたの参考書や単語集などでしょうか。『金のフレーズ』など、有名なTOEIC用の英単語集や、模試本などを使う人も多いと思います。
この記事では、数あるTOEIC関連の参考書、問題集の中でも、特におすすめのTOEIC公式問題集『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集』を紹介します。
『TOEIC公式問題集』が効率のいい点数アップにおすすめ
『TOEIC公式問題集』はETSという、TOEICを作っている機関が出している問題集です。実際に出題する側が作った練習用の問題集ですので、問題の質や難易度など、TOEIC対策には最も適していると言っていいかと思います。
個人的には、効率の良いTOEIC対策に公式問題集はほぼ必須と思っていますし、同じ考えの方も本当にたくさんいると思います。
しかし、これが意外とやってない人が多いんですよね(特にTOEIC初心者の方など)。やっても1回とか2回通して解いて終わりにしちゃったりしてる人も含めると、かなりの数になると思います。
あとは、「TOEIC公式問題集は2回分しか収録されてないし、値段も高い」という理由で公式問題集じゃなくて他のTOEIC模試本をやったりとか、「600点が取れる!」みたいな参考書をやったりとかですかね。
もし、まだ『TOEIC公式問題集』を使った勉強をしたことがないという人がいましたら、ぜひ使ってTOEIC対策することをおすすめします。この本は上手く使えばTOEICスコアの大幅アップに必ず貢献してくれます。高校基礎レベルの英語を固めた上で、公式問題集を数冊しっかりとやれば、それだけで700や800オーバーなら余裕で狙えます。
TOEIC公式問題集 『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集』の特徴
TOEICテスト2回分(200問×2回)の模試
『TOEIC公式問題集』にはTOEICテスト2回分の問題が載っています。マークシートももちろん付いていますので、時間をはかって実際の試験と同じような流れで解くことが出来ます。模試のようなものです。
TOEICは大学受験や英検に比べると少し処理する英文の量が多いので、初心者の方などは最初は戸惑うかと思います。事前に『TOEIC公式問題集』を使って練習しておくことで、本番で時間に追われたり、次々と進むリスニングテストの流れに焦るのを軽減することが出来ます。
また、「2回分ってすぐ終わっちゃうんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、しっかりと復習して本の内容を消化するのはかなり大変です。
問題を1度や2度解いて終わりという勉強のやり方ではもったいないですね。やるなら何度もくり返すのはもちろん、載っている英文を何度も音読したり、聞いたりして使い倒しましょう。
さらに、『TOEIC公式問題集』は何冊も出ていますので、1冊の学習が終了しても次のTOEIC公式問題集に進むことが出来ます。基本的に、高校基礎レベルの基礎固めが終わっている人は『TOEIC公式問題集』がひと通り全部終わるまでは、他のTOEIC模試やパート別のTOEIC問題集に手を出す必要はないかと思います。
「TOEIC公式問題集』はリスニングの音声が本番と同じナレーター
『TOEIC公式問題集』を使ってTOEIC対策をする大きな理由の1つがこれです。リスニングを本番と同じナレーターの声で練習出来るのはとても大きいです。TOEICはリスニングはすぐに高得点が取れるようになりますので、しっかりと公式問題集で練習しておくのがおすすめです。
苦手なナレーターがいればその声を集中して聞くことも出来ますし、何度も集中して聞いていると苦手な声でも慣れてきます。
また、リスニング問題の復習に音声は欠かせません。問題を解くだけでなく、スクリプトを見ながら聞いたり、一緒に音読したり、音声スピードを上げて聞いたり、色々なリスニングの勉強が出来ます。
関連記事:TOEIC・英検などのリスニング 試験会場の英語が聞き取りにくい問題への対策
問題文、設問、選択肢の英文全てに日本語訳付き
『TOEIC公式問題集』では、基本的に全ての英語に日本語訳がついていますので色々な使い方が出来ます。
TOEIC初心者の人にとっては、設問文の英語が分からないということもあるかと思います。その場合は日本語訳と照らし合わせることで、何を問う問題なのかが分かるようになります。
また、パート2~4の英文は意味を理解した上で何度も音読したり、慣れてきたら瞬間英作文(日本語訳を見て、英語を瞬時に口から発する)出来るレベルまでやりこむと英会話トレーニングにもなりますし、TOEICのリスニングも本当に楽に聞き取ることが出来るようになります。
『TOEIC公式問題集』の問題の解説は簡潔
『TOEIC公式問題集』の解説は簡潔ですが、問題を解くには十分な説明になっています。もし解説が不十分だと感じる、解説を読んでも分からないという問題が多い場合は、自分の英語の基礎が足りていないということが多いです。その場合は、無理に『TOEIC公式問題集』をやるよりも、先に高校基礎レベルの語彙や英文法を固めるほうがずっと効率が良いでしょう。
完全に独学するのが不安な人や、自分には独学は厳しそうという人は「スタディサプリ」などの利用を考えてみるのもアリですね。スクールに通うより安いですし、自分のペースで勉強出来ます。
『TOEIC公式問題集』を使って勉強するための準備
高校基礎単語・文法の勉強がひと通り終わっている
「TOEIC公式問題集の解説を読んでもさっぱり分からない」というレベルでは、公式問題集をやる意味が殆ど無いので注意しましょう。
ただし、リーディングの英文や解説が分からなくても、リスニングの解説やスクリプトの英文ならわかるという場合もありますよね。その場合は、公式問題集を使ってリスニングだけ先に集中して勉強するというのはアリです。既に述べたとおり、TOEICのリスニングの点数はリーディングよりも上げやすいです。
英単語や英文法・語法などの疑問点を調べる辞書、文法書を用意する
問題集を解いたりしていて、分からないことや、関連する英文法・語法などであいまいな点が出てきたら調べて潰していく必要があります。そのために使う辞書や総合英語・文法書は用意しておいて下さい。
関連記事:【英文法】総合英語はどれがおすすめなのか?『総合英語Evergreen』『ジーニアス総合英語』『アトラス総合英語』
『TOEIC公式問題集』を使った勉強の注意点
- 問題の解説が分からない場合は英語の基礎固めを先にやる
- 1回解いて答え合わせして終わりにしない
- 単語は「金のフレーズ」などのTOEIC用の単語集も並行して使った方が効率が良い
- TOEIC用の参考書などは、公式問題集をやってみて自分に足りない部分を補うのに使う
- 出来るだけたくさんの『TOEIC公式問題集』をやる(現行の形式のは全てやった方がいい)
関連記事:『TOEIC L&R 出る単特急 金のフレーズ (金フレ)』のレビューと使い方!TOEIC対策はこの単語集と公式問題集がおすすめ!
最後に
今回は『TOEIC公式問題集』の紹介をしてきました。高校基礎レベルの英語力があれば、この問題集使った効率的なTOEIC対策を十分始められます。
次の記事では、具体的な『TOEICテスト公式問題集』の使い方、勉強法、復習のやり方などを紹介したいと思います。