私が英語を勉強する全ての人におすすめしている「 The Japan Times ST 」が、2018年7月より「 The Japan Times Alpha 」に生まれ変わります。
この記事では、「 The Japan Times Alpha 」の特徴や、何が変わるのかを紹介します。「 ST 」時代の学習に役立つコーナーがリニューアル後どうなるのかも気になるところですね。
英字新聞 The Japan Times Alpha の特徴
英字新聞のコンテンツを活用し、時事英語を大量に読み込むことを通してリアルな英語の習得を目指すのが一貫したコンセプトです。
今回のリニューアルでは、紙名・デザインを一新するほか、職場で使える英語講座やインバウンド4000万人時代に備えて日本を英語で説明するための講座など新規コンテンツを数多く投入します。
また、目次ページを新設、全コンテンツに英語レベルを明示、セクション分類の導入などによって、読者の英語レベルや学習目的に応じて最適なコンテンツを容易に見つけられるようにします。
さらに、学びを継続し、深めるために、読者専用のウェブ、メルマガ、セミナーを提供します。
引用元:The Japan Times 「週刊英語学習紙『The Japan Times Alpha』リニューアル新創刊」
The Japan Times ST から Alpha への主な変更点
- デザイン一新
- コンテンツ一覧(目次)の新設
- 記事毎に英語の難易度を表示
- 分かりやすい記事のセクション分け
- 新コンテンツ
上記が主な変更点です。価格(1部300円、月額は1132円)や判型・ページ数(タブロイド版24~32ページ)はそのままのようです。
変更点について軽くみていきましょう。
紙面デザイン一新
洗練・知的な英字新聞らしさを押し出して「学ぶ姿がかっこいい」を目指したデザインらしいです。
公式HPの1面の画像を見る限り、1面記事のレイアウトなどはあまり変わっていないような気もしますが…。ロゴは変わっていますね。
個人的にはデザインはあまり気にしないです。 ST のデザインも十分キレイでしたしね。
英字新聞のコンテンツ一覧(目次)の新設
これはかなりありがたい!私は毎週 The Japan Times ST が配達されると、
- ニュース記事を全部読む
- 映画の台本(対訳)コーナー、大矢復先生のライディング講座、イワン先生の英語で読む英文法講座を読む
- 後はパラパラめくって面白そうな記事から読む
このような順番で最終的にはほぼ全ての記事を読むのですが、3の「パラパラめくって読む」段階でいつも「目次ほしいなぁ」と思っていました。
英語のニュース記事毎に難易度を表示
ST では一部の記事に EASY・ADVANCE 表記があっただけですが、Alpha では星0~3つで全てのコンテンツがレベル分けされます。
- 星0:ALL LEVELS
- 星1:EASY(TOEIC550未満)
- 星2:INTERMEDIATE(TOEIC550~800)
- 星3:ADVANCE(TOEIC800~)
このような分け方になっています。特に英語初心者や多読初心者の人にとってはこの難易度表示はありがたいのではないでしょうか。
TOEICスコアが目安になっていますが、あくまでも目安ですね。ここはあまり気にしなくていいと思います。
自分で実際に記事を読んでみて、「自分は INTERMEDIATE までならスラスラ読める」とか「 ADVANCE はさっぱり分からないから今は飛ばそう」という判断をするのに利用するのがおすすめかなと。
分かりやすい記事のセクション分け
全24ページが8つのセクションに分類されています。
- News ニュース記事をどんどん読み込む
- For Beginners 初級者のための入門講座
- Life & Culture カラーページを目で楽しむ
- Views & Visions 多様な話題をサクサク多読
- In the Workplace 職場で使える英語を学ぶ
- Lessons & Exercises 学んで答える演習問題
- Hang loose パズル、占い、読者の声など
- Interview 英語で夢を実現した先輩インタビュー
このような分類になっています。
「自分はビジネス英語を身に着けたいので In the Workplace のセクションは毎号全部読むぞ!」みたいな感じで、自分が優先して読む記事を選んだりするのに使えそうですね。
The Japan Times Alpha 期待の新コンテンツ
- 初級者向け企画「3-minute Reading」「Vocabulary in News」
- 社会人向け企画「Working Across Cultures」「The Art of Email Writing」「Life as an Expat 海外駐在物語」「Business Terms」
- インバウンド対策企画「英語で学ぶ“日本を語る”英語力」「やってみよう!語学ボランティア(通訳)」
- ソーシャル・ネットワーク企画「What’s trending in the world?」
- 単語語源集「Digging Deep Into Words」、ネット英語略語集「Texting Acronym Quiz」
- ニュースをより理解するための背景の掘り下げ記事「Backgrounder」
- 英語で自己実現した先輩の英文インタビュー
The Japan Times Alpha では、これらの新コンテンツが予定されています。 ST 時代に比べて、ビジネス英語系の記事がテコ入れ強化されている印象があります。
個人的には、異文化理解系の記事や、ネット英語略語集「Texting Acronym Quiz」、ニュース背景の掘り下げ記事「Backgrounder」なんかは時代にあった感じで面白そうなコーナーだなと思っています。こういうのって普通の英語教材ではあまり扱わないですからね。
The Japan Times ST でのおすすめコーナーである「 映画のスクリプト(対訳)」「日本紹介系の記事」「大矢復先生のライティング講座(英作文)」などは ST からそのまま継続のようなのでひと安心です。
The Japan Times ST と同じく、 The Japan Times Alpha でも「色々なジャンルの記事から、普通の英語学習教材では得られない英語表現や知識などをたくさん吸収できる」という特徴は生きていると思います。
小冊子プレゼントキャンペーン(2018年4月23日~9月30日)
期間内の新規購読でもれなく、編集部オリジナル小冊子「2018年上半期 厳選 英語時事キーワード」がもらえます。 「忖度」「インスタ映え」「裁量労働制」といった、2017~2018年前半にかけてSTの紙面を賑わしたキーワードを取り上げ、英訳や用例とともに解説してある冊子のようです。
最後に
The Japan Times ST から The Japan Times Alpha のリニューアルでどう変わるのかなどを見てきました。より今の時代に適した英字新聞・英語学習紙に洗練された印象ですね。
「万人におすすめの、英語学習教材として最高の英字新聞」という ST 時代からの私の考えは変わらないと思います。
インターネットでよく使われる略語解説などはかなり需要があるのではないでしょうか。ビジネス英語のコーナーが増えるので、特に社会人の英語学習者の方にとっては嬉しいリニューアルですね。
実際に The Japan Times Alpha にリニューアル後、1ヶ月くらい経った後に実際に読んだ上でまたレビュー記事を書こうと思います。早く読みたいです。
※追記 書きました。 英語多読におすすめの英字新聞「 The Japan Times Alpha (旧ST)」紙名変更後1ヶ月読んだ感想・レビュー!より万人向けになりました
「 The Japan Times ST (Alpha)」については「英字新聞 多読初心者にもおすすめ!週刊 The Japan Times ST ( Alpha )を購読して英語力アップ!なぜおすすめなのか徹底的に紹介!」こちらの記事をどうぞ。おすすめ過ぎて大長編の記事になっています。
2020年1月より、毎週『The Japan Times Alpha』を読んだ感想や英単語・イディオム・英会話フレーズなどをピックアップして紹介する記事をアップしています。こちらも参考にしてください
『The Japan Times Alpha』を読んだ感想&英語語彙・英会話フレーズ紹介記事シリーズ一覧