英語を読んでいて「’d(アポストロフィ+d)」の形に出会って「これ何の英単語が省略されてるの?」と疑問に思ったことはありませんか?この省略形は洋書を読んでいると本当によく出てきますので、主なパターンに慣れておきましょう。
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「 ‘d 」過去完了で使う”had”の省略形
まず最初に紹介するのは過去完了「had + 動詞の過去分詞」で使う “had”の省略形です。最もよく出てくると言っても過言ではないと思います。
“He’d finished the work when I visited him.”
この英文のように、過去完了形で使われている場合は「’d」の後ろに動詞の過去分詞形が来ます。
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「 ‘d 」仮定法で使う”would”の省略形
次に紹介するのは仮定法の時に使う助動詞の過去形 “would” の省略です。
「I’d like to ~(~したいのですが)」という表現を中学くらいの頃に覚えた人も多いかと思いますが、これが仮定法のwouldの省略形です。
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「 ‘d better 」 “had better” の”had”の省略形
“You’d better hurry up.”(急いだほうがいい)
had betterをひとまとまりにし「~した方がいい」という意味で、英文法の助動詞の単元で can などと一緒に習った人が多いと思います。これは比較的見分けやすいと思います。
「How’d~」 do の過去形”did”のことが多い
「How’d の ‘d」は doの過去形である did の省略形です。英語の映画を観たり小説を読んでいると、セリフなどで普通に出てくるので混乱しないようにしましょう。英語版の漫画でもよく出てきますね。
How’d it happen?
How’d it go?
例を2つ挙げるとこんな感じです。それぞれ、『グレート・ギャツビー』『ショーシャンクの空に』という名作に出てきています。How’d it go?なんかは日常会話でもバンバン使いますよね。
「’d はhadかwouldのどちらかの省略」と覚えていると解釈を間違えてしまうので注意してください。
最後に
「’d」はいまいちどう処理すればいいのか分からず曖昧にやり過ごしていた人も、この記事で紹介したパターンを押さえておけば大体OKだと思います。あとは実際にたくさん英語を読んだりすることでさらに慣れてきます。