今回は、リスニング学習の効率をあげてくれる1.25倍速の音声の作り方と、それに使うツール「Audacity」の使い方を紹介します。
今回使うソフト「Audacity」はとても高機能なフリーの音楽編集ソフト（Windows、Mac、Linuxなどで使えます）です。
- 音源のスピードが速くなる
- 音源の再生時間が短くなる
- 同じ時間で、よりたくさん英語を聴くことができる
ということになり、復習用の音源に最適です。それと同時に速いスピードの英語音声にも慣れていくことが出来、一石二鳥です。勉強効率がかなり良くなりますね。
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今回は、「LibriVox」というサイトからダウンロードしてきた、名作「ハイジ」のパブリックドメインの朗読音源を例に使います。
みなさんは普段使っているリスニング練習音源などを使って下さい。
ソフトのインストールやファイル操作などは自己責任で十分に注意して行って下さい。操作ミスなどで大事なファイルを消してしまったりしないよう、くれぐれも注意しましょう。
Audacityを使って音源の速度を変更する方法
インストール・起動
Audacityの公式HPよりダウンロードしたものを解凍してインストールして下さい。
次に、Audacityを起動します。
音声ファイルの取り込み
画面左上の「ファイル→取り込み→オーディオの取り込み」をクリックし、速度を変更したい音声ファイルを読み込む。
また、最初は念のため、テスト用に音声ファイルをコピーして試してみると良いでしょう。
速度の変更
取り込みが完了したら、画面左上の「選択→全て」をクリックし、トラック全てを選択状態にする（波形の後ろの色が明るくなります）その状態で、
画面真ん中上の「エフェクト→テンポの変更」をクリックすると、「テンポの変更」というウィンドウが出てきます。
そのウィンドウの「ピッチを変えずにテンポの変更」の下の変更率（％）のところを25にする。（そうすると1.25倍速になります）
ここで一応、プレビューで速度が確認出来ます（大きな音が出ます！必ず下の注意書きを読んで下さい）ので、好みで微調整して下さい。（25％前後がおすすめ）
この時、音量に注意して下さい。また、複数ファイルを読み込んで同時に編集しようとしている人は、プレビューを押すと、それが全部同時に再生されるので注意して下さい。
私も初めて編集した時やってしまって、大音量＆20ファイル同時再生でめちゃくちゃびっくりしました…
OKを押すとテンポの変更が適応されます。波形が少し左にずれて短くなったら成功です。しかし、まだこの状態では保存はされていません。次はその保存する作業をします。
速度を変更したファイルの保存
画面左上の「ファイル→Export→オーディオの書き出し（複数ファイル読み込んだ人は複数ファイルの書き出し）」をクリックすると
「オーディオの書き出し」というウィンドウが出てくるので、ファイル名とファイルの種類（ここではMP3ファイルを選択しました）、ファイルの保存先を選んで保存をクリック。
また、複数ファイルを一気に編集している人は、ここで「複数ファイルの書き出し」にしないと全部のファイルを1つのファイルにまとめて書き出すことになってしまいますので注意して下さい。
メタデータ編集の画面が出るので、編集する人は各自して下さい（一気に編集する人はアルバム名に1.25とかfastとか付け足してわかるようにするといい）
さらに、「Lameの場所を設定」という小さいウィンドウが出てきて、「lame_enc.dllがMP3を作成するために必要」と言われるので、横のブラウズではなく、その下の無料ダウンロードをクリック
そうすると公式のFAQのページがブラウザで開きます。
そのページの「How do I download and install the LAME MP3 encoder?」のところの「See the LAME installation section」というリンクをクリック（Win、Macの確認は必ずして下さい。上がWin、下がMacです）します。
今回はWinなので、「Lame v3.xxxxx～.exe」（バージョンは変わっているかもしれないのでxxとしました）をダウンロードし、解凍します。（この時、どこに解凍したのかは覚えておいて下さい）
そして、さっきのAudacityの「Lameの場所を設定」という小さいウィンドウの「ブラウズ」を押すと、ファイルの選択ウィンドウが出てきます。
先ほど解凍したlame_enc.dllを指定し、開くを押します。そして「Lameの場所を設定」という小さいウィンドウでもOKを押します。そうしたらファイルの書き出しが始まるので待ちます。
書き出しが完了したら、ファイルの保存先で1.25倍速のファイルがあるか確認し、聞いて確認してみます。問題なければこれで完了です。
しかし、英語をしっかり読めるようになると、私のサイトのような日本語説明などなくても、公式の英語での説明で問題なくインストールが出来るわけです。
英語で直接情報を拾ったり出来るといろんな場面で選択肢が広がったり、便利になるはずです。そう考えると、英語を勉強するモチベーションもあがりますよね。
最後に
上記の操作を順番にしていけば問題なく、音源の加工ができると思います。これで学習済みのリスニング音声を使って一歩先のトレーニングが出来るようになりましたね！
参考になりましたか？スクリーンショットを貼っていないので、分かりづらいかもしれませんが、自分の起動画面があれば絶対に出来ると思うので頑張って下さい。
英語のリスニング上達にはシャドーイングなども効果的なので、普段の英語学習に取り入れてみましょう。
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記事の最初でも言いましたが、編集ソフトの操作やdllのインストール、ファイルの操作など、少しややこしい作業があります。自己責任で十分に注意して行って下さい。
操作ミスなどで大事なファイルを消してしまったりしないよう、くれぐれも注意して下さい。
また、バージョン（今回はAudacity 2.2.2を使用）の違いなどにより、操作や出てくるウィンドウが少し変わっているかもしれません。