英語リスニング スピードについていけない!聞き取れない!そんな人におすすめの勉強法

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みなさん、「英検やTOEICのリスニングや、ニュースの英語が速すぎてぜんぜん聞き取れない!」「音は何となくわかっても意味がわからない!」とリスニングにお困りではありませんか。

今回は、英語のリスニング学習について、生徒さんから本当によく相談される

「リスニングで、英語音声のスピードについていけない!」

この悩みについて、私の考えとおすすめ勉強法や注意点などを紹介していきます。

いまの自分のやっている勉強を少し見直すだけで、1ヶ月後、3ヶ月後、半年、1年~と経った時の実力が天と地ほどの差になるかもしれません。

関連記事:英語のリスニング難易度を比較!一番聞き取りが難しいのは映画?海外ドラマ?英語版アニメ?

目次

英語リスニング学習の前提としてやっておいた方がいいもの

英語の発音の勉強

英語のリスニングの前提として、

  • 基本的な発音
  • 音の変化(連結、脱落、同化など)

を知らないと、読んで分かるレベルの単語や文でも聞き取れない可能性があります。

LRの違い、音の変化(連結、脱落、同化)などについてはは旺文社のリスニングアプリ「英語の友」のサイト上の「リスニングの基本:英語の音声変化と聞き取り法」や甲南大学の伊庭緑 先生が「英語発音入門」というサイトで分かりやすく教えてくれるので超おすすめです。これが無料で利用できるのはやばいです。実際に英語音声を聞きながら学べます。(FlashPlayerが必要です)

英語の音の変化についてもう少し詳しく勉強したい場合は、以下の記事を参考にして下さい。

「ボトムアップ式 英語映画のリスニング」英語の音変化を勉強するならこれ!洋画・海外ドラマの英会話聞き取りへの橋渡しにおすすめ!

発音記号の勉強は、Youtubeの「Rachel’s English」というチャンネルのSounds:How-To Videosなどを利用してもいいでしょう。動画で分かりやすく説明してくれていますので、おすすめです。

本で英語の発音を勉強したい人は

  • ルミナス英和辞典―つづり字と発音解説
  • DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本

こちらの2冊がおすすめです。

「ルミナス英和辞典-つづり字と発音解説」は、東京外国語大学名誉教授の竹林滋 先生が解説しています。音声学が専門の先生なので安心して発音記号を学べます。

「DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本」は動画で実際に口の形などを確認しながら練習できるのでわかりやすいです。初心者に何か1冊!と言われたらこちらをすすめますね。

関連記事:『英語の発音が正しくなる本』フォニックスも発音記号の読み方も学べるおすすめ発音参考書を徹底レビュー!

関連記事:【発音記号・フォニックス】英語の発音が上達するおすすめ定番教材を紹介!【英語の音の変化・リスニング】

英単語やイディオム、英文法の勉強

当たり前ですが、知らない単語は聞き取れない可能性が高いです。そして、知らない単語が出てきたら、それに気を取られてその後の英語をどんどん聞き逃してしまうというミスもしがちです。

また、英語音声の内容を理解するためにも、英単語やイディオム、英文法などの勉強は必須です。

英語音声のスクリプト(原稿)を読んでも理解出来ないものは、聞いても絶対に理解できません。

このサイトでは、英語をやるなら最低限やっておいた方がいいものをまとめた「必修基本セット」というものを紹介しています。

【英語初心者必読】まず最初に勉強するべき必須の勉強3つ【必修基本セット】」という記事でくわしく説明していますので、参考にして下さい。

英語音声の聞き流しは基本的にはNG

分からないものをそのまま聞いていても、英語は聞き取れるようにはならない

基本的には、聞いて分からないものをそのまま聞き続けたからといって聞けるようにはなりません。

さらに、聞き流しだと本当にただのBGMになる可能性も高いです。英語のリスニングの勉強として、CDや英語のニュース、洋画、海外テレビなどを流しっぱなしにしてる人っていますよね。流しっぱなしにするのは、上級者以外は自分にとってものすごく簡単で、特に集中しなくても完璧に聞き取れて意味も同時に分かるようなものでないとあまり意味がないと思います。

ある程度上達するまでは、出来るだけスクリプト(英語音声の原稿)を用意出来るものを教材にしましょう。

ちなみに、この「分からないものをいくら続けても分かるようにはならない」というのは、英語の多読でも同じことが言えます。

関連記事:日本人が洋書を読めない主な理由と、読めるようになるのに必要なこと

そして、聞き取れないところを何度もくり返し、スクリプトを見ながら聞くこと(一緒に音読もするとより良いです)で、今まで聞きとれなかったところを1つずつ潰していきましょう。その地道な作業をすることが、結局英語のリスニング力アップの近道となります。

それでは、次は具体的な英語のリスニング勉強方法をみていきましょう。

英語リスニングのおすすめ勉強方法

スクリプト(原稿)付きの英語学習用教材のノーマルスピードを目標に

まず、一般の英語の参考書、TOEICや英検などの資格試験などの、スクリプト付き教材を用意して下さい。今使ってるものがあればそれでOKです。

いわゆる「生の英語」にこだわりたいという人は、実際の英語のニュースなどを題材にした教材などを使ってもいいでしょう。

リスニング学習の流れ

  1. 教材の音声を聞く
  2. 聞き取れなかったところで音声を止めて、フリクションペンで線を引く
  3. ペンでチェックした部分の音声をスクリプトを見ながら、個別に何度も聞く(一緒に音読するとより良い)
  4. 聞き取れるようになったら線を消す
  5. スクリプトの線が全部消えたら、また最初から音声全体を聞いてみる

2~5を繰り返す。最後の仕上げにシャドーイングしてみる。

3の段階では、スクリプトを見ながら音声に合わせて一緒に音読するのもいいでしょう。聞き取れなかった原因も確認するようにして下さい(単語を知らなかった、音の同化などに気づけなかった、など)。仕上げにシャドーイングで何度も繰り返すのもおすすめです。

上の作業を根気よく繰り返すと、必ず聞き取れるようになりますので、がんばって続けましょう。

もし、「英文スクリプトを見ながらでも、英語の読み上げスピードが速すぎてついていけない…」という人は、再生スピードが変えられる音楽再生アプリで0.75倍くらいの速さに落として聞き取り練習するのも良いでしょう。

当たり前ですが、途中でやめると上達しません。少なくとも教材1つは上の方法でこなしてみて下さい。やる前と後では全然リスニング力が違っているはずです。

「学習用のゆっくりなスピードの英語音声をいくら聞いても意味がない」と言う人もいます。しかし、ゆっくりですら聞き取れない状態では、スピードの速い音声を使っても学習効率がよくありません。

前の項目の話と重複しますが、分からないものを分からないままずっと聞いていても効果は薄いです。

「スピードが速い音声でいきなり勉強していけば、普通の音声はゆっくり聞こえるだろう」と考えて、英語のニュースなどをほとんど分からない状態で聞き続けている人いるかもしれませんが、注意して下さい。

聞いて完全に理解出来る英語を少しずつ速くして聞く練習は効果的です。

関連記事:【英語リスニング】 聞こえても意味が分からない、理解が追いつかないのはなぜ?

学習済みの英語リスニング教材を1.25倍速で聞こう

ノーマルスピードの英語が聞けるようになったら、次はもう少し速い英語に対応できる力をつけましょう。

しかし、いわゆる「生の英語」をいきなり聞くよりも、まずは自分が学習した教材の1.25倍で音声の速さ自体になれるのがおすすめです。

1.25倍速の音源は、自分で加工するか、スピードを変えられる再生ソフトを使いましょう。私は音源を加工して用意しています。作り方は後にリンクを張っていますので参考にして下さい。

わかりやすいように、WPM(1分間に何単語を発するか)で考えてみましょう。大体の目安を下に示しておきます。もちろん速さは話し手により差がありますよ。

英語音声スピードの目安

  • センター試験(大学入学共通テスト)のリスニング:約160WPM
  • TOEICのリスニング:約170~180WPM
  • 英語のニュース、スピーチ:約180~200WPM
  • 英語のネイティブスピーカーの普通の会話のスピード:約200WPM~

一般の英語教材のCDのナチュラルスピードは、だいたい160くらいで設定されているのが多いですね。それを1.25倍するとちょうど200になります。

また、1.25倍くらいにしておくと、音声もそこまで不自然に聞こえません。

速くても1.5倍速くらいで止めておいた方が良いと思います。2倍とかにしてしまうとどうしても無理やり速くしたような感じに聞こえてかなり不自然なんですよね。

それでも練習にはなると思いますが、私はその機械的な速さの音声が聞いていてちょっとしんどかったので1.25倍に落ち着きました。

まずはこの速さ(WPM200)に慣れるのを目標にしましょう。今までに使った教材なので、意味も理解している英文で、負荷もちょうど良いです。

具体的な勉強の進め方は、ノーマルスピードの時と同じ方法でOKです。

教材のノーマルスピードの1.25倍のスピードに慣れれば、速さだけなら色々な英語音声についていけるようになりますし、TOEICのリスニングなどはゆっくりに感じるようになると思います。

220WPM以上のような早口だと少し厳しいですが、普通の英語のニュースなどの音声には結構ついていけるようになっていると思います。ある程度聞き取れるようになってきたら、さらなるレベルアップを目指して NHK WORLD や Japan Today などのポッドキャストを聞くのを習慣にするのがおすすめです。

1.25倍速の音源の作り方は「【Audacityの使い方】リスニング勉強用1.25倍速の音声を無料で作る方法」という記事で具体的に紹介しています。

英語音声のスピードについていけることと、意味が分かるということはまた別の話なので注意して下さい。

最後に

まず英語の発音をざっと勉強し、その後はスクリプトありの教材でリスニング学習をしましょう。そして、1.25倍のスピードでその教材を復習しましょう。

そうすると、かなり聞き取りが出来るようになっていることに気づくと思いますので、ぜひ試してみて下さい。一度勉強のコツを掴むと、あとは自分でどんどん進めていけると思います。

一般の洋画や海外ドラマ、YouTube動画などを題材にするのは、この記事のレベルの英語リスニングがある程度出来るようになってからにするのが効率は良いと思います。これも出来ればスクリプトや英語字幕があるものから始めたいですね。

関連記事:海外ドラマ、映画、アニメの英語が聞き取れない人におすすめのリスニング勉強法

最終的には英語教材かどうかを問わず、いろいろなものを聴きまくりましょう。いわゆる多聴です。

英語のリスニングについては「英語 リスニングの勉強法!上達を遅らせる、よくある失敗」という記事も書いていますので、参考にして下さい。

関連記事:【VOA Learning English】シャドーイングのやり方とおすすめ教材【英語リスニング・スピーキング】

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