みなさんは英語を勉強しているとき、
- 「英単語はイメージで覚えると良い」
- 「英単語の基本イメージを把握すれば暗記が楽になる」
このようなことを聞いたことがあると思います。今回は、その重要英単語の基本イメージを1冊でざっと確認することが出来る
「英単語イメージハンドブック」を紹介します。
この本は、有名な英文法書「一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)」や「ネイティブスピーカーの○○シリーズ」の著者であり、2018年現在 NHKラジオ英会話の講師もされている大西泰斗先生の本です。
英語初心者や、英語のやり直しをしている社会人の方、ある程度勉強が進んでいる方など、色々な人におすすめ出来る内容になっています。
英単語イメージハンドブックの特徴・おすすめな点
英単語の基本イメージを学べる
名詞、冠詞、動詞、前置詞、接続詞、時制、副詞など、重要な基本英単語のコアイメージについて学ぶ事ができます。
例えば、「 as 」なんかはとても意味が多くてややこしいですよね。これを理解、整理するのに as という単語が持つ基本イメージはとても役に立ちます。
「この英単語にはこういうイメージが根本にあるから、この用法・意味になってるんだな」というように、英単語の基本イメージを把握することで、その単語の使い方や意味の理解・把握がかなり楽になります。
主要な英文法についても大西メソッドに触れられる
「英単語イメージハンドブック」というタイトルですが、主要な英文法についても色々と解説してくれています。例えば
- 時制(現在形、過去形、進行形、完了形など)
- 助動詞
- 不定詞
- 原級比較
- 仮定法
これらの項目などにも、関連する英単語のページで説明がされています。例えば
- なぜ仮定法過去では動詞の過去形を使うのか
- 助動詞 will と be going to の違い
このようなことについても英単語イメージとからめた説明があり、「なるほど、そうだったのかー」と勉強になると思います。時制では現在形、過去形、進行形、完了形など全てについて詳しく解説がされています。
大西泰斗先生の、今までの英語の勉強とは違ったアプローチの説明はとても参考になるので、一度は読んでおきたいですね。自分の英文法の知識、理解を今より1段階上の次元へと引き上げてくれるでしょう。
また、当然ですが全ての英文法項目を網羅しているわけではないので、残りの英文法はまた別の本などで勉強することをおすすめします。
一億人の英文法よりもコンパクトにまとまっている
英単語イメージハンドブックはページ数は約260ページ。1ページあたりの情報量も図やイラストなどが散りばめられているので、「文字がギッシリで読む気が失せる」ということもありません。
内容も、それまでに大西泰斗先生が出版した「ネイティブスピーカーの○○シリーズ」など、イメージ関連の書籍12冊のダイジェスト版になっています。つまり、「本当に重要な内容をギュッと1冊に詰め込んだ本」になっていると言って良いと思います。
大西泰斗先生自身も、「ダイジェスト版ですが、重要な説明は一切省いていない」と本の最初に書いていらっしゃいますしね。
したがって、
- 大西メソッドがどんなものか少し見てみたい
- 「一億人の英文法」は分厚すぎて途中で読むのをやめた
というような人にも最適です。
1冊でも十分に大西メソッドに触れることが出来ます。分量も多くないですし、サクサク進みますのですぐ読み終わると思いますよ。
同じ著者の有名な「一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)」も良い本なのですが、ボリュームが多い(約670ページ)、内容も難しいものや細かいものも載っています。
英語初心者の人や、やり直し英語の人は読んでいる途中で挫折してしまうかもしれません。
その点この「英単語イメージハンドブック」なら、コンパクトな本ですし挫折する可能性は低いと思います。
「英単語イメージハンドブック」を読んで大西メソッドが自分に合いそう、より深く勉強したいとなったら、「NHKラジオ英会話英文法パーフェクト講義」や「一億人の英文法」へステップアップするのがいいでしょう。
一億人の英文法と同じで豊富な図やイラスト、口語調の解説が読みやすい
この本には、大西泰斗先生の説明にあった図やイラストがたくさん散りばめられています。英単語イメージの理解を助けてくれる場合も多いでしょう。
文体も「一億人の英文法」のように口語調で読みやすく書かれています。読者に語りかけてくるような感じですかね。(個人的には、「はは。」は不要かなと思いますが…笑)
読みやすいのであっという間に最後までいってしまうと思います。
英単語イメージハンドブックを読むのをおすすめする人
- コンパクトな本で英単語の基本イメージを勉強したい人
- 冠詞、前置詞、接続詞、時制、助動詞などがイマイチ苦手という人
- 大西メソッドがどんなものか、ざっと触れてみたい人
- 一億人の英文法で挫折してしまった人
英単語イメージハンドブックを使用するときの注意点
英単語や英文法の基本イメージを読んで理解しただけで満足してしまわないように気をつけて下さい。
ネイティブスピーカーが持っている英単語についてのイメージを理解したからといって、自分が即、そのレベルでその単語を使えるというわけではありません。そこを勘違いしてしまう人が多いので気をつけて下さい。
英語を効率的に上達させるには、英単語の基本イメージをしっかりと理解した上で、今までと同じように単語を覚えたり、英文法を勉強したり、英文をたくさん読んだり聞いたり、書いたり話したりする練習が絶対に必要です。
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最後に
今回は、一億人の英文法と同じ著者である大西泰斗先生の「英単語イメージハンドブック」について紹介しました。
個人的には英語初心者の方には、一億人の英文法よりもこちらが断然おすすめです。ぜひ一度読んでみて下さい。自分の英単語や英文法の理解をレベルアップさせることが出来ると思います。