中学生は英和辞典を使わないので買う必要がないのでは?という質問をたまに受けます。今回はこの件について私の考えを書いていきたいと思います。
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中学生は英和辞書を使わない?必要ない?
まず、結論からいいますと
- 中学の英語の勉強を英和辞書を使わずに乗り切ること自体は可能
- しかし、中学の授業で辞書を使う可能性があるので、その点は確認が必要
- また、これから何年にも渡り英語を学習する上で、分からないことを辞書で調べるということは重要なので慣れておいた方が良い
- したがって、1冊は持っておいて損はない
私の意見はこのようなものになります。では、少し詳しくみていきましょう。
中学の英語の勉強を英和辞書を使わずに乗り切る方法
- 教科書の巻末の英単語リスト
- 中学生用の英単語集
- 各種問題集や参考書の英単語リスト
中学生レベルの英語の授業や試験では必要な英単語の量はかなり少ないですし、覚えるべき単語がハッキリ示されていることがほとんどです。
そのため、英和辞典を使わなくても教科書巻末の英単語リストや、『中学版システム英単語』のような単語集のみで何とかなるというのも事実です。それらに載っていない、分からない単語がちょこちょこ出てきても先生に聞いたりすれば済むでしょう。
関連記事:『中学版 システム英単語』のレビューと使い方!中学英語が1冊で学べるおすすめ単語集です。【シス単】
中学校の英語の授業で英和辞書を使うかどうかの確認は必要
「英和辞書買った方がいいのかな?」と迷った時は、まず学校の英語の授業で英和辞典を使うかどうか確認しておいた方がいいですね。
紙の辞書、電子辞書、(ほぼ使用不可だと思いますが)スマホの辞書アプリのどれが使えるかも学校に聞いておきましょう。先ほど紹介した『中学版システム英単語』のような市販の英単語集を辞書代わりに使用するのが認められるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
どんな先生にあたるかでも英和辞典が必要かどうかが変わってきます。授業で英和辞典の使い方だけ教える先生もいますし、授業中どんどん辞書を引かせる授業をする先生もいるでしょう。逆に、英単語リストをプリントで配ってしまったり、教科書の巻末の英単語リストを使いなさいという先生もいます。
英和辞書で調べるという行為には慣れておいた方が良い
高校生でも「今まで辞書で英単語なんて調べたことがないからどう調べればいいのか分からない」という人がいますが、英語では苦労しているケースが多いと感じますね。
個人的には「知らないもの・分からないものは辞書で調べる習慣」を付けておいた方が後々ラクなのではと考えていますので、よほどの事情がない限り英和辞書1つくらいは持っていてもいいのではと思います。英文のレベルが上がれば知らない英単語やイディオムなんかはいくらでも出てきますし、基本単語にはたくさんの用法があります。困った時に自分ひとりである程度は対処できないと勉強効率が悪すぎます。
中学生は英単語を辞書で調べる必要がないということではない
上で書いたように、中学生の英語の勉強では英和辞典を使わず済むことも多いです。最近の教材はどれもいたれりつくせりですし。
しかし、これは「中学生は英単語を調べる必要はない」ということではありませんので注意して下さい。
基本動詞や冠詞、前置詞などの奥が深い英単語は、やはり辞書で色んな用法を調べてみると理解が深まることもあるでしょうし、「自分の覚えていた意味ではしっくりこなかったが調べればすぐに解決した」という経験もたくさんすると思います。
英語を勉強するなら早いうちから辞書は使うようにしておいた方が後々苦労せずに済むと思います。
高校生や大学生・社会人に英和辞典は必要?
中学レベルを超えた英文になると読むものの幅がグンと広がり、目にする英単語のレベルが一気に上がります。洋書や英字新聞を読むようになれば10000語を超えるようなたくさんの英単語を知っている人でも、英文を読んでいて知らない単語に出会うなんてことは日常茶飯事です。
何かしらの英和辞典・英英辞典は必要かと思います。
関連記事:「3大英英辞典を徹底比較!おすすめは?どれを選べばいいの?英語の勉強の効率アップ!」
英単語をスマホで調べるのはダメ?
便利なもので、今はスマホでも英単語の意味や発音を調べることができます。では「英和辞典など使わなくてもスマホで調べればいいのでは?」と考える人も多いかと思います。逆に「英和辞書は絶対に紙でしょ!百歩譲っても電子辞書まで!」という人もいますね。
例えば、「あれ?render ってどんな意味だっけ?」「indict ってどんな発音だっけ?」みたいにふと疑問に思ったことを調べる程度ならスマホで検索するなどで十分だと思います。しかし、英文のリーディングなどある程度まとまった時間英語を勉強している時はスマホではなく、辞書を使ってサッと調べた方が楽なんじゃないかなと私は思います。まあここは好みの問題ですが。
私が英単語などを調べる時はほぼスマホアプリの辞書ではなく紙の辞書や電子辞書を使いますが、スマホで英単語を調べるが絶対にダメかというと別にそんなことはないと思います(実際、私もスマホ版の主要な英和辞典や英英辞典をいくつも購入しています)。ただ、スマホは英単語を調べること以外にも使うので、バッテリーに気をつける必要がありますね。辞書アプリなどで長時間使っているといつの間にかバッテリー残量が10%切ってた…なんてことも結構あります。人によって(特に中高生)は勉強に関係ない誘惑に負けてしまい、「英単語1つ調べるだけだったのがついついSNSを見てしまったりゲームをしてしまったり…」となってしまうかもしれません。
また、今はまだ中学生や高校生が授業でスマホを辞書代わりとして使うことが認められないこともあると思うので注意が必要です。
このあたりの問題をクリア出来るのなら、スマホで『ウィズダム英和辞典』『オーレックス英和辞典』『ジーニアス英和辞典』などの辞書アプリを購入してメインで使うのはアリだと思います。
紙の辞書、電子辞書、スマホ辞書アプリのどれを使うべき?
どのタイプの英和辞書も一長一短ありますが、どれを使っても基本的に問題ありません。したがって完全に好みの問題になります。
実際に全部使ってみて判断するのが一番いいと思います。実際に使ってみたらそれまでの自分の考えとガラリと変わるなんてことはよくありますからね。もちろん、「紙の辞書をメインに使っているけど、発音がよく分からない場合はスマホで聞いて確認する」など、複数併用するのも良いですよ。
中学生・高校生におすすめの英和辞典
最後に中学生・高校生におすすめの英和辞典をいくつか紹介しておきます。
『オーレックス』や『ウィズダム』のような高校生~一般向けの辞書よりも、『コアレックス』や『ビーコン』などの中学生から高校生がターゲットになっているレベルの英和辞典が学習しやすくなっていておすすめです。中学生の間だけでなく、高校生になってからも十分に使えます。
中学生用に作られたものの方が良いかなという場合はこちらの『ジュニアアンカー』で良いと思います。英和だけでなく和英もついています。英語を先取り学習している小学生などにもおすすめです。