『中学版 システム英単語』のレビューと使い方!中学英語が1冊で学べるおすすめ単語集です。【シス単】

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今回は、「キー・センテンス 560に中学英語の全てを凝縮」したという、


中学版システム英単語<改訂版> (駿台受験シリーズ)

駿台の『中学版 システム英単語』(中学版シス単)を紹介します。英語の初学者や中学生はもちろん、英語をゼロからやり直したいという高校生・大学生・社会人にも最適な中学レベルの英単語集になっています。

1冊で中学レベルの英単語・英熟語・英文法・英会話表現がまとまっていますので、かなり効率よく学べるのでおすすめです。

目次

『中学版 システム英単語』の特徴・おすすめな点

  • 560のキーセンテンスで中学英語がひととおり学べる。
  • 中学1年レベルから最難関高校入試レベルの全1800の英単語・英熟語が網羅されている。
  • 約1800の見出し語に加えて派生語・関連語・同意語・反意語が載っている。
  • 前置詞やwhen, thatなど複数の用法がある単語は、覚えるべき全ての用法が例文に出てくる。
  • 天気・時間・数・買い物・日常生活などさまざまなジャンルの英文に触れることができる。
  • 英単語・イディオムだけでなく、基本的な英会話定型フレーズもたくさん載っている。
  • 中学英文法の解説がひととおり載っている。
  • 語源・類義語の解説が豊富。
  • 語法の注意点や単語のニュアンスなどの解説が豊富。
  • 複数の英語母語話者によるネイティブチェックがされている。
  • 発音記号あり。
  • 例文の英語音声ダウンロードあり。

大学受験用の定番英単語集である本家『システム英単語』と違って、中学版はミニマルフレーズ(英文の一部分)ではなく、あとで紹介する、9000語レベルまでの英単語・英熟語や英会話表現などが覚えられる『DUO3.0』のように完全な英文が例文として採用されています。

『中学版 システム英単語』では、だいたい見開きページに3つ前後の例文とその日本語訳、見出し語とその語義や派生語・関連語などが載っています。とにかく1冊で色んなことが学べるように工夫されています。

英単語の語義・解説は赤字、青字、黒字で書いてあり、例文で使われている語義は赤字で書いてあります。例文の見出し語も赤字になっているので、赤シートでチェックするという方法でも学習できます。

中学英語を1冊でひととおり学べる

『中学版 システム英単語』は何といっても「1冊で英単語・イディオム・英文法・英会話定型フレーズなど、中学英語を網羅できる」のが特徴です。

英語を使って何かをしたい、英語ができるようになりたいという人は、まずこの『中学版 システム英単語』の例文を自由に扱えるようにすると良いと思います。

このレベルの英単語・イディオム・英文法・会話表現は英語で何をするのにも必須の土台となるものなので、どれだけやってもやりすぎということはありません。

基本例文でさまざまな場面の英語が効率よく覚えられる

1つの基本例文に「英単語・イディオム・句動詞・英会話定型フレーズ」などが散りばめられているので、効率よく覚えていくことが出来ます。

典型的な単語の使い方やコロケーションもまとめて覚えられるのでアウトプットにもかなり効く単語集になっています。英会話力アップに直結するような実践的な例文です。

例文に会話文が多いのも特徴です。対話形式で1つの例文になっているものだけでも約70ほどあります。「あいさつ」「道案内」「買い物」など、中学の教科書で必ず習う英会話定型フレーズもしっかりと例文で出てきます。”Let’s see.”などのFiller(英語のつなぎ言葉)まで載っています。

“What is the purpose of your visit?”(訪問の目的は何ですか?)

“Sightseeing.”(観光です)

『中学版 システム英単語』

“Can I take your order?”(注文をうかがいましょうか?)

“Yes, I’ll have a steak and a beer.”(はい、ステーキとビールをいただきます)

『中学版 システム英単語』

こんな感じの例文がたくさんあります。上記のような実際の英会話でも役立つ表現の他にも、日常の動作(例:料理に数滴の油を加える)など色々なジャンルの英文が例文となっていて単語や熟語と一緒に英会話フレーズも覚えることができます。中学レベルでこんなに色々なことが言えるんだなと驚く人もいるかもしれませんね。

語源、語法、単語のニュアンス、発音の注意点などの解説もたくさん載っています。

見出しの英単語にはもちろん発音記号が書いてあるのですが、それと一緒にカタカナ読みの発音ガイド的なものがついています。ダウンロード音声もあるので必ず利用しましょう。

カタカナ読みはあくまで発音記号を読めない人が参考に使う程度にしてください。英語学習の早いうちに、発音記号の学習はひと通りやっておくことをおすすめします。

関連記事:【発音記号・フォニックス】英語の発音が上達するおすすめ定番教材を紹介!【英語の音の変化・リスニング】

『中学版 システム英単語』のマイナスな点

あえて『中学版 システム英単語』のマイナス点を挙げるとすると、初学者にとっては英文法の解説がやや簡潔すぎるかもしれないということでしょうか。

『中学版 システム英単語』はあくまで英単語集であって英文法の参考書ではないので、be動詞の使い方のページの前の例文で既にbe動詞が使われる例文が出てきます。(一応例文のページの解説でもチラッと触れられてはいますし、文法チェックの参照ページ数も提示されています。)

したがって、完全にゼロからの人がこの本だけで中学英文法を学習するのは少し大変かもしれません。他の参考書などで一度でも勉強したことがある人にとってはサッと復習できるのでメリットとも言えます。

『中学版 システム英単語』おすすめの使い方と注意点

おすすめの使い方・覚え方

まずは「例文を読んで瞬時に意味が分かる状態」を、そして最終的には「日本語文を見てすぐに英文が言える状態」を目指しましょう。

  1. 基本例文と日本語訳を確認する
  2. 見出し語の意味を確認する
  3. 発音記号や英語音声などで発音を確認し、何度も音読する。
  4. ある程度覚えたら例文を見て意味が分かるか(日本語文から英文になおせるか)確認
  5. 問題なければ次の例文へ

英単語暗記で重要なことですが、1回で完璧に意味や用法を覚えようとせず、まずは何周も目を通すことでざっくりと覚えていきましょう。その後に覚えていないもの、忘れてしまうものを集中して覚えていきましょう。

例えば「1日に2つの例文を完璧に覚えて280日で1周して完成」といった計画よりも、「毎日ざっと30の例文に目を通して約19日で1周、この方法で280日間で約15周」の方がおすすめです。

さらに言うと、560の基本例文を6~8等分して、70~93文ずつ攻略するのがもっと効率よく覚えられると思います。

このあたりの話は別の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。

関連記事:英単語のおすすめの覚え方、暗記や復習のコツ 大学受験、TOEIC用などの単語帳編

『中学版 システム英単語』を使って勉強する時の注意点

  • 例文を読んで考えたら意味が分かる程度で満足しない
  • 「英文法チェック」以外に中学英文法の参考書をやった方がいい
  • ある程度長い期間かけてじっくりと習得する
  • どうしても覚えられない英単語を集中して覚える
  • 英語音声は必ず使う

中学英語は全ての基礎となる土台

中学レベルの英語は英語の大事な土台です。ここの習熟度が低いと英語力の伸びも悪くなってしまいますので、徹底的にマスターするつもりで学習しましょう。決して読んで意味が分かる程度で満足しないようにしてください。

中学英文法は他の参考書も併用するのがおすすめ

『中学版 システム英単語』には中学レベルの英文法がひと通り載っているのですが、まとめのような感じで少し解説が簡潔になっています。

もし、もう少し詳しい解説がほしいという人や、中学英文法もしっかりとやり直したいという人は『中学英文法をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』などを併用して学習することをおすすめします。

関連記事:『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』をレビュー!中学レベルの英文法参考書はこれ1択。瞬間英作文用の教材としてもおすすめです。

成果を焦らない&覚えられない単語はピックアップして覚える

英単語の覚え方は色々あるので各自好きな方法をとってもらって構いません。しかし、決して焦らないようにしましょう。長い目で考えてじっくりと中学英語の習熟度を上げていってください。自分が無理なく続けられる量を考えて毎日頑張りましょう。とにかく、「長丁場になる」ということは最初に理解しておくことが必要です。

また、おそらくこの単語集を覚えていくうちに「この単語いつまで経っても覚えられない……」という単語が出てきます。そういう単語のみをピックアップして集中的に覚えてしまうようにしてください。

  • 付箋を貼る
  • ノートやスマホなどのメモ機能
  • エクセルやグーグルスプレッドシートなどにまとめる
  • スマホの暗記アプリに単語を登録する

など、方法は何でもいいのでしっかりと覚えましょう。

『中学版 システム英単語』の次にやることは?

『中学版 システム英単語』の学習が終わったら、さらに上級の単語集などで英語の語彙力を強化したり、中学レベルで読める洋書を読んだりしていくのがおすすめです。

大学受験生は高校レベルの『システム英単語』に進むのがおすすめ。(Duo3.0でももちろんOKです)

関連記事:「システム英単語(シス単)」大学受験英語はもちろん、TOEIC対策の基礎固めにもおすすめの英単語集の特徴、覚え方!

『Duo3.0』で9000語レベルの英単語力を身につける

『Duo3.0』を使って9000語レベルの英単語力を身に着けましょう。ここまで覚えると英語で読めるものもかなり増えてきます。

中学版シス単と比べて情報量が段違いに多くなりますが、基本的な作りはかなり似ているので取り組みやすいと思います。

関連記事:【英単語集】『Duo3.0』のレビューと使い方!9000語レベルまではこれ1択!おすすめの単語集です。

英語多読、洋書、英字新聞で英語の語彙力アップ

中学レベルの語彙でも読める英語の本もたくさんありますので、興味のあるものからどんどん読んでいきましょう。

関連記事:【英語多読】中学レベルで読めるGraded Readers(語彙制限本)と洋書の児童書のおすすめを紹介します

このサイトでは中学英語から始めて大人向けのペーパーバックが読めるようになるまでの道筋を紹介していますので、そちらもどうぞ。

関連記事:洋書初心者がペーパーバックを読めるようになる方法・中学英語からの最短ルート【英語多読】

最後に

『中学版 システム英単語』(中学版シス単)は中学レベルの英単語、イディオム・英文法・英会話定型フレーズなどを効率よく覚えることができるおすすめの英単語集です。

私が中学レベルの単語集の次にやることをおすすめしている『Duo3.0』と作りがかなり似ていますね。『Duo3.0』は大ベストセラーの英単語集なので、やはり意識しているのでしょうか。

何度もいいますが、中学レベルの英単語はとても大切ですし、使える例文がたくさん載っているので完全にマスターするつもりで取り組みましょう。大学生や社会人の人が英語をやり直す場合にもピッタリです。

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