英単語のおすすめの覚え方、暗記や復習のコツ 大学受験、TOEIC用などの単語帳編

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今回は、市販の紙の単語集での英単語の覚え方を紹介していこうと思います。英単語は英文法と同じく、英語力の重要な部分ですので手を抜かず、しっかりと覚えていきましょう。

以前、P-StudySystem(PSS)という学習ツールを使った英単語の覚え方を、「英単語のおすすめの覚え方!効果的な暗記のためのコツ(PSS編)」という記事で書きました。

PSSを使った方法は、色々とソフトを使ったり単語リストを用意したり、少しややこしいのですが、今回は本屋で単語集を買ってくればすぐに始められます。

基本的な流れはソフトを使ったものと同じです。

目次

英単語集の覚え方・効率よく暗記する方法とコツ

 

単語集の使い方、効率のいい覚え方 4ステップ

それでは本題に入りましょう。単語を覚えるのは基本的に以下の流れで進めていきます。

まず、計画を立てます。その後、

  1. くり返し見る
  2. 確認する
  3. 覚えてないものを分ける
  4. 復習+次の単語グループ

このように進めます。以下、具体的に見ていきましょう。

英単語学習ソフト「 PSS 」を使った覚え方と同じく、結構細かいのでこのページをブックマークしておくか、メモに取るなどして勉強中いつでも確認出来るようにしておくと良いかもしれません。

英単語の暗記計画を立てる

例えば、「4月スタートで、11月までにだいたい2000語の単語集を覚えたい」という大学受験生をモデルに考えてみましょう。

まず、自分の覚えたい単語数を確認して期限を決め、1ヶ月にどれくらいやる必要があるのか調べます。

全部で2000語なので、とりあえず100語ずつ、単語グループ1から単語グループ20まで、20個に分けます。

1つ目の単語~最後の2000番目の単語を順番にやるのではなく、100個ずつに小分けしたグループごとに覚えていこうという計画です。

これを7ヶ月かけて覚えていきますので、1ヶ月(30日)のノルマは3グループ(300語)ですね。したがって、7~10日で1グループを目標に暗記作業を進めていきます。

次に、1日あたりに見る量を決めます。今回は100語とします。

人によってこなせる量は違うと思いますので、各自調整して下さい。

1・英単語を英語→日本語でくり返し見る

覚えるというのはいったん置いておいて、先ほど決めたグループ1の単語のつづりとその意味を何度も読んで「ある程度意味が分かる単語」の状態にする。

ここで注意は、「毎日、グループ1の100語全てを見る」ということです。「10語ずつを10日」ではないことに注意して下さい。少しずつ確実に覚えていくという方法より、たくさんの数を何回も見直す方法の方が学習効果が高いことは研究により明らかになっています。

ここでは、覚えているかどうかのチェックは不要です。まず発音を確認し、そのあとに何度も英→日でつづりと意味・イメージを10秒~20秒くらいぶつぶつ言いながら確認して次、というようにみていきましょう。

例えば、「simultaneously、同時に、simultaneously、同時に、simultaneously、同時に…じゃあ次」みたいな感じです。これを100語分やります。(日本語の「同時に」というのは言う必要はありません。頭の中で意味とそのイメージを確認するということです。)

1単語につき10秒見ていくなら約15分、20秒なら約30分かかります。

そして、今やった100語(グループ1です)を1週間くらい毎日、同じようにぶつぶつ見ていくのを続けます。そうすると、結構覚えてきます。

これから何度も何度も復習するので、あまり「書けるようにして、英文中で確認して…」と気合を入れすぎないようにしましょう。例文に目を通すくらいで十分です。

とりあえず、つづりを見て、意味が分かればOKです。

また、一気に100語見る必要もなく、朝昼晩とかに分けてもOKです。早く覚えたい人は朝昼晩3回、同じ100語を見るというふうにアレンジしてもいいでしょう。

2・覚えてるかテストする

「毎日同じ100語(グループ1)を、何回も英単語のつづりと意味を確認する」という作業を1週間ほど続けると、どれもある程度見たことがある単語になると思います。

そうなったら、次はちゃんと覚えているかの確認作業に入って下さい。これはつづりだけを見て、意味が分かるかどうかチェックします。

抜粋とかではなく、グループの単語100語を全部テストして下さい。テストと言っていますが、日本語の意味を紙に書いたりする必要はありません。復習テストでは、意味を思い出すだけで効果があることも研究により明らかになっています。

3・覚えていない単語をチェック

そうしたら、仕上げに入ります。テスト時に、「意味が出てこなかった単語」をチェックします。

覚えていない単語の横にチェックをするといいでしょう。(赤シートで消したり、後でチェックを消せるように、オレンジのフリクションペンがおすすめです)付箋でもいいです。

チェックしたものは、その場でも何度もつづりと意味を確認して下さい。

4・復習しつつ次の英単語グループへ

次は、「3でチェックした英単語+次の100語(グループ2です)」に取りかかって下さい。

グループ1の復習が入るので、最初よりも少しやる量が増えます。あとは、グループ20まで2~4の流れをくり返します。

英単語集をある程度覚えてきたら復習テスト→ピックアップ

 

何回やってもどうしても覚えられない英単語をピックアップする

グループ20までのひと通りが終わって、「だいたい覚えたかな」というくらいになったら、次は単語集全体を1つのグループとして復習していって下さい。

1週間で1周出来るくらいのペースが理想です。(今回の例だと1日300語ですね)

この段階だと、もうほとんど知っている英単語なので、1日200とか300とかでもパパっと確認出来ると思います。英単語を見て意味とイメージが頭に思い浮かべられればOKです。

しかし、全体復習を繰り返していると、「どうしてもこの単語が覚えられない」「覚えたと思ってたのに、いつもこの単語忘れるなー」という単語が出てきます。

次は、それをピックアップして集中的に覚えてしまいます。どうピックアップするかは各自の自由ですが、私はいつも、

  • 覚えていない英単語の横に細い付箋を張る
  • ポケットに入るくらい小さいメモ帳やノートにメモる
  • ルーズリーフやコピー用紙にメモる

このどれかをおすすめしています。そして、ピックアップした量にもよりますが、出来るだけ短い期間でそれを1周出来るような量を見ましょう。

仮に、今回は2000語中、まだ170語が覚えられていなかったとします。その場合、毎日そのピックアップした170語の復習と、全体の復習を同時に進めていきます。

ピックアップの復習50語+単語集全体の復習300語のような感じです。ここで注意は、「単語集全体の復習も必ずする」ということです。覚えられていないもののみの復習よりも、覚えられていないもの+全体の復習を同時に行う方が時間帯効果が優れていることも研究で分かっています。

覚えていない単語をピックアップして覚える作業は、覚えていない単語が1割前後(10語に1つくらい)になってから始めるのがおすすめです。

覚えていない単語が多い時に始めると、ピックアップする数が多すぎて大変です。挫折する可能性が高くなってしまいます。

大体このような流れで進めれば、上手く復習しながら単語を覚えていけると思います。

英単語の暗記学習の注意

次に、単語を覚える時の注意をいくつか書いておきます。

英単語集の発音記号を読めるようになろう

英語の発音記号は必ず勉強して正しく読めるようになって下さい。最初にしっかりと発音を練習しておかないと、後で大きく矯正する必要が出てくるので2度手間になります。

本で学習するなら

  • ルミナス英和辞典―つづり字と発音解説
  • DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本

このあたりがおすすめです。初心者にはDVDで動画を見ながら学習出来るので、下の本をおすすめします。

関連記事:『英語の発音が正しくなる本』フォニックスも発音記号の読み方も学べるおすすめ発音参考書を徹底レビュー!

英語の発音記号が読めないと正しい英単語の読み方が分からず、めちゃくちゃな発音で英単語を覚えることになります。これは損です。理由は

  • 自分でわざわざ英単語の読み方を考えてから覚えないといけないので、覚えにくい。
  • 聞いて分からないし、話しても分かってもらえない発音で覚える可能性がある。
  • あとで発音アクセントを別に修正して覚えていかないといけない。

また、最初は英単語集のCDやアプリ、電子辞書、ネットの英語辞書サービスなどを利用し、実際の音も確認するようにして下さい。

関連記事:関連記事:【発音記号・フォニックス】英語の発音が上達するおすすめ定番教材を紹介!【英語の音の変化・リスニング】

英語の音の変化についても知っておくと、リスニングや英会話に役立ちます。興味のある人は以下の記事を参考にして下さい。

「ボトムアップ式 英語映画のリスニング」英語の音変化を勉強するならこれ!洋画・海外ドラマの英会話聞き取りへの橋渡しにおすすめ!

英単語を忘れるのは当たり前

よく、「覚えてもすぐ忘れるんですよ」とか「全然覚えられません」と言った相談を受けますが、私たちはコンピュータではないので、覚えたことを忘れてしまうのは普通のことです。

何度も何度も繰り返すうちに定着してきますのであきらめないようにしましょう。途中でやめたら絶対に覚えられません。

また、「毎日10語ずつ、10日間完璧に覚えていき100語!」というような覚え方よりも、忘れるのはある程度仕方ないという気持ちで、「その100語を10日間毎日、何度も見ることを繰り返す。あとで覚えてないものを集中的に覚える」

という考えでやったほうが気分的にも楽だし、効果的でもあります。

最初はこのようにざっくりと覚えていって、後で覚えてない単語をピックアップします。そして、それを集中的に覚えて潰していきましょう。

英単語の語源についての本を一度読んでみるのもおすすめですね。語源の知識が身に付いていると、英単語暗記や未知語の推測などの助けになります。

英語 語源おすすめの参考書レビュー「英単語の語源図鑑 清水建二 すずきひろし著」を使って効率的に学習!未知語の暗記、意味の推測にも役立ちます

英単語を覚えるには、無理のない計画を立てるのがコツ

「時間があるから、もっとたくさん出来る」とか「他にやることが多すぎて、そんなに出来ない」とか、人それぞれの事情などで違ってくると思いますので上手く数を調整して下さい。

今回は大学受験という、ある程度限られた期間で2000語を覚えるという設定で計画を立てたので、忙しい社会人には少し大変な数だったかもしれませんね。

英単語の暗記だけでなく、実際に英文もたくさん読む(英語多読)

ひたすら英単語集だけをやっていても効率があまりよくないので、実際にたくさんの英文を読む中でも覚えた英単語の定着をはかって下さい。単語集の例文やCDなども活用して下さい。覚えていたと思っている単語でも、実際の英文で出会った場合に難しいと感じることも多いと思います。

英語多読でも新しい英単語を覚えていくことも出来ます。

関連記事:英語多読での英単語の覚え方!洋書を使った効果的なボキャビル方法を紹介します。読むだけでは語彙は増えません。

関連記事:【英語多読】おすすめの洋書・児童書、定番シリーズを含む面白い本を10選!

英語多読をする際におすすめのツールについては「Amazon Fire HD 8で英語の勉強効率を大幅アップ!洋書多読は絶対これ!コスパ最強でした…」こちらの記事で紹介しています。

最後に

今回は紙の英単語集を使った英単語の覚え方を見てきましたが、どうでしたか。ちょっとややこしいかもしれませんが、一度ためしにこの方法で200~300語を覚えてみて下さい。自分に合いそうならそのまま単語集全てに取りかかりましょう。また、単語だけではなく、イディオムや慣用表現、文法などもバランスよく勉強して下さいね。

ちなみに、この記事で何度か「研究により明らかになっている」というフレーズを使いましたが、これについて詳しく知りたい方は「進化する勉強法:漢字学習から算数、英語、プログラミングまで」を読んでみると良いでしょう

英単語集の使い方や覚え方は自由ですので、私がこの記事で紹介した方法を少しアレンジしたりして上手に覚えていきましょう。

どんな単語集を使えばいいのかは、「英単語ってどれくらい覚えればいいの?目的別、必要単語数の目安とおすすめ単語集、勉強法」という記事で紹介していますので、参考にして下さい。

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