英語を勉強している人の中には、いわゆる生の英語に大量に触れれば自然に英語が出来るようになると信じている人もいまだに多いです。この考えは少し注意が必要なので、私の考えを紹介しようと思います。
英語のリスニングをやってるつもりに注意
英語のリスニング力をアップさせるために、海外ニュースや海外ドラマ、英語版アニメ、英語のYouTube動画、ライブ配信などの英語のコンテンツを常に流したりして長時間聞きっぱなしという学習方法を取っている人もいると思います。
これらは大量の英語に触れているという事実があるので、ものすごくやった気（頑張った気分）になるんですよね。実際はかなり効率が悪い、もしくはほとんど意味がなかったとしてもかなりの満足感を得られます。
しかし、英語を聞き流してるだけの状態になってしまっている場合、ほとんど効果は期待できません。特に、自分のレベルを大きく超えたものを多聴しても効果は薄いです。英語の多読でも多いのですが、最悪の場合、変な癖と自信がついてしまい、後々矯正するのが大変になったりします。
英語を読めてるつもり聞き取れてるつもりに注意
英語を読めている、聞き取れているの判定が甘い人も注意が必要です。
もちろん、自分が読んだり聴いたりしたものを完全に理解する必要はないです。
しかし、自分の知ってる単語がいくつか聞き取れただけで、実は全く理解できていないのに想像で全く別の話をでっちあげてしまったりしてしまう場合もあります。無意識にです。
洋書などを読んでいても同様に、ぜんぜん違うストーリーになってしまっていることも多いです。以前他の記事でも書きましたが、スラスラと誤読するクセがついてしまっている人って結構いるんですよね。
では、このようにならないためにはどうすればいいのでしょうか。
英語の基礎をしっかりと学習する
結局、これまでに紹介したようなことになってしまうのは、英語の根本的な基礎がないからです。
学校で習うような語彙や英文法をなめていたり、馬鹿にして一切身に付けずに生の英語に突入する人が結構いますが、そういう人はその「生の英語」の理解力が相当低いことが多いです。
中には中学英語もできない頃からネイティブ向けの本やドラマ・映画・アニメ・YouTube動画などを見続けることで高い英語力を身に着けたという人もいるかもしれませんが、相当稀なケースだと思います。少なくとも私の周りにはいません。（小さい子供が数年かけて実行した場合などはまた別の話ですが）
英語学習を人がどのようにするかは完全に自由なのですが、個人的にはやはり土台となる英語の基礎を作りつつの生の英語コンテンツの多読多聴がおすすめですね。伸びが全然違いますので。
自分の英語力にあったものを学習する
最後に、英語の基礎力を鍛えるのど同時に自分のしたい英語学習もする場合の注意点を。
読んだり見たりしたいものがあれば好きに取り入れてもらって構わないのですが、必ずそれと並行して自分の英語力にあったコンテンツでも学習することをおすすめします。例えば、自分の読みたいと思うハイレベルな洋書を読みつつ、自分のレベルにあった語彙制限された洋書や対象年齢が低めの児童書を読むなどです。
英語の基礎を固めるのと同じで、これをやるのとやらないのでは英語力の伸びが違いますし、自分の好きな英語コンテンツの理解度も速くアップしていきます。
自分の好きなコンテンツに自分の英語力が追いつくまでの辛抱です。まさに急がば回れというやつですね。
このサイトでは、初歩から生の英語までステップアップしていくための勉強法をたくさん紹介していますので、ぜひご覧ください。
