意外と苦手な人が多い文法用語をピックアップし、その意味を説明するシリーズ。4回目の今回は記号の意味を確認していきます。「ピリオド、コンマ、セミコロン、コロン」です。
ピリオド、コンマは既に知っている方も多いですよね。では、セミコロン・コロンの違いは把握出来ていますか?それぞれ、どういう時に使われますか?何となくで読んだり使ったりしていませんか?
セミコロンもコロンも、見た目も名前も似ている記号ですし、いまいち何を表す時に使うのかが整理出来ていないという人も多いのではないかと思います。
これらの記号は英文を読む時だけでなく、書く時にも重要になってきますので、しっかりと理解しておいた方がいいかと思います。
それでは、ピリオド・コンマから主な使い方を順番にみていきましょう。
ピリオド・コンマの主な用法
これはすでに理解している人が多いと思いますが、一応。
ピリオド「.」
疑問文や命令文ではない普通の文(平叙文)の最後に置く。日本語の句点「。」に当たるものです。
I am from Japan.
また、ピリオドは省略の時に使ったりもします。
Mt. Fuji
のようなやつですね。上の例は「mount」の略ですね。
コンマ「,」
意味の切れ目を表します。日本語の読点「、」に当たります。挿入や同格語句などの前後にも置きます。
If it rains tomorrow, the game will be canseled.
I like soccer, baseball, and basketball.
のような使い方ですね。これがあるのとないのとでは読みやすさがだいぶ違いますよね。他にも細かい使い方がたくさんありますが、基本的には「読みやすくする。解釈に誤解が生まれないように打つ」という使い方が多いです。
セミコロン・コロンの主な用法、意味
ピリオド、コンマは分かっていても、「セミコロン・コロン」はいまいちはっきりと使い方が分からないという人も多いのではないでしょうか。ここである程度しっかりと把握しておきましょう。
セミコロン「;」
コンマとピリオドが縦に並んだような形ですが、見た目どおりコンマとピリオドの中間のような役割を持っています。ピリオドのように文を終わらせるとまではいかないけど、コンマよりは大きな意味の切れ目を表します。
接続詞を使わずに2つの文を繋ぐ働きや、後ろに長い語句を列挙する場合などに使われます。2つ例をあげてみましょう。
- 2つの文を結ぶために、等位接続詞の代わりに使う
The policy is more than just new; it is revolutionary.
- 独立文を接続副詞だけで結ぶときに用いる(yet や so の前はコンマを置くのが普通です)
I think; therefore I am.
どちらもセミコロンを使うことで、前後の繋がりをピリオドで切ってしまうより強く意識させるような文になります。
コロン「:」
説明や引用、例を挙げる時などに使われます。後ろに具体的にな内容を置くことが多いです。いくつか例をみてみましょう。
- ある節が、前の節の説明的な内容になる場合
We gave up the plan: we had little money.
- 「すなわち」の意味で前後をつなぐ場合
The problem is this: next year’s budget is too small.
- 前述の内容の例を列挙する
Here is what I want: butter, sugar, and flour.
最後に
今回は記号について見てきましたが、どうでしたか?英語の記号は英文を読む時だけでなく、書く時にも重要になってきますので、しっかりと理解しておいて下さい。
今回参考にした文法書は「表現のための実践ロイヤル英文法」です。今回紹介した用法の他にも、細かい用法まで載っていますので、興味のある方は読んでみて下さい。
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苦手な人が多い文法用語のついては以下の記事で説明していますので、参考にして下さい。