一億人の英文法と従来の文法書の文法用語を比較!最低限覚える必要がある英文法用語はこれ!

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今回は、英文法用語についてです。

文法用語をなるべく避けて英語を勉強していくことは可能ではあっても、やはり英文法を勉強したりする際に文法用語を知っているのと知らないのとでは、学習効率が変わってきます。

高度な文法書に載っている文法用語の全てを理解する必要はありませんが、やはり最低限知っておきたい文法用語というのはあります。

今回は、大西泰斗先生の「一億人の英文法」という有名な文法書で使われている文法用語と、嫌われ者(?)の従来の文法書で使われる文法用語を照らし合わせることで、

英語を効率的に勉強するなら、最低限知っておきたい英文法用語」を確定しようと思います。

ちなみに、「一億人の英文法」はとても良い本なので、読んだことがない人は一度読んでみて下さい。

初心者の方には難しいと思いますが、このサイトの「基本セット」が終わったくらいのレベルで読み始められると思います。面白いですよ。

基本セットについては「【英語初心者必読】まず最初に勉強するべき必須の勉強3つ【必修基本セット】」で記事を書いていますので参考にして下さい。

目次

最低限、理解し覚えておくべき英語の文法用語

メガネと筆記用具

大西泰斗先生は「一億人の英文法」の特徴として、「文法用語からの解放」を挙げられています。しかし、これは「英語の勉強に文法用語は全く必要ではない」ということではありません。

事実、「一億人の英文法」中にも文法用語はたくさん出てきますし、「日常語の域を出る特殊な文法用語はほとんど出てきません。」と述べられています。

これは、「一億人の英文法に出てくる文法用語は、ほとんどが日常語の域の文法用語である」ということです。これは「全ての人が知っておいた方がいい文法用語」ということかと思います。

したがって、ここでは、「文法用語からの解放をうたう、一億人の英文法にさえ出てくる文法用語」を「効率的に英語を勉強していく上で、全ての人が知っておいた方がいい文法用語」と考えることとします。

それではみていきましょう。

一億人の英文法については、TOEICとの関連の話ですが、「「一億人の英文法」がTOEICにおすすめの参考書?かなり多い質問なので、はっきりさせておきます。」という記事を書いています。

「一億人の英文法」にも「従来の英文法書」にも出てくる文法用語

以下、「最低限知っておいた方がいい文法用語」を列挙していきます。一億人の英文法は、従来の文法用語と違う、独自用語を使っている場合も多いです。

その場合は従来の文法用語の横に、()に入れて示しています。カッコ内の用語と従来の文法用語の表すものが完全に一致してるとは限りませんが、対比して見ておくと参考になると思います。

また、ボックス内の分け方や順番は結構ざっくりなのでご容赦下さい。太字部分も一億人の英文法に出てくる用語です。

また、一億人に出てくる文法用語はほぼ全てピックアップしていますので、大西先生の言う「日常語の域を出る特殊な文法用語」も多少含まれていると思います。(どれがその特殊な用語なのかは私には確定出来ませんが…)

しかしここでは、それも含めて知っておきたい文法用語とします。できれば本に出てくる用語は理解したいですよね。

動詞

  • be動詞、一般動詞
  • 動詞の原形
  • 知覚動詞
  • 過去分詞
  • 現在分詞、動名詞(~ing形)
  • 音節
  • 句動詞

名詞

  • 可算・不可算、単数・複数
  • 固有名詞

代名詞

  • 指示代名詞
  • 人称代名詞
  • 主格
  • 所有格
  • 目的格
  • 所有代名詞
  • 再帰代名詞(-self)

限定詞(冠詞、some/any noやthis thatなど全部ひっくるめて限定詞)

形容詞

  • 形容詞の限定用法(前から限定)
  • 形容詞の叙述用法(後ろから説明)
  • 名詞、現在分詞、過去分詞の形容詞用法(何でも形容詞)

副詞

前置詞

接続詞

  • 等位接続詞(等位接続)
  • 従位接続詞(従位接続)

  • 修飾
  • 主語
  • 無生物主語
  • 述語
  • 目的語
  • 補語(説明)

文型

  • 第1文型(自動型)
  • 第2文型(説明型)
  • 第3文型(他動型)
  • 第4文型(授与型)
  • 第5文型(目的語説明文)

時制(時表現)

  • 現在形
  • 過去形
  • 現在進行形
  • 過去進行形
  • 現在完了形
  • 過去完了形
  • 未来形
  • 現在完了進行形

助動詞

  • 助動詞+完了形

受動態(受動文)

to 不定詞

  • 不定詞の名詞的用法(名詞位置でのto不定詞)
  • 不定詞の形容詞的用法、副詞的用法(修飾位置でのto不定詞)
  • 形式主語、形式目的語のitと真主語、真目的語のto不定詞(it + to不定詞のコンビネーション)

関係詞(wh修飾)

  • 先行詞
  • 連鎖関係代名詞(ハイレベルwh修飾)
  • 関係詞の非制限用法(カンマ付wh修飾)

比較

  • 原級比較(as-as)
  • 比較級、最上級

疑問文

  • 間接疑問文(遠回し疑問文)
  • 否定疑問文
  • 付加疑問文

否定文

命令文

感嘆文

仮定法

強調構文

否定

時制の一致

代動詞や節を受けるsoなど(代用)

省略(代不定詞もここ)

同格・挿入

倒置、要素の移動(配置転換)

直接話法・間接話法

結局、英語を勉強するなら文法用語からは完全には逃げられない

特急

一億人の英文法にも出てくる文法用語をズラリと列挙してみましたが、どうでしょうか。

「一億人の英文法を読めば文法用語から解放」されそうでしょうか?(笑)

他にも、助動詞のところなどでの「義務」「意志」「推量」「確信」や時制のところでの「願望・要求・提案などをあらわす節」、接続詞のところの「譲歩」、他にも関係詞やthat節などをまとめて「レポート文」と呼ぶなど、たくさん用語は出てきます。

正直なところ、「総合英語 Forest 」や「ロイヤル英文法」などの従来の高校総合英語や英文法書を読むのと文法用語の大変さはそこまで変わらないと思います。

ほぼ重複する用語も多いですし、学習する文法の内容も(もちろん、認知言語学の成果がかなり盛り込まれた本なので、説明やアプローチは違いますが)かぶるものが多くあります。

念のために書いておきますが、この記事は一億人の英文法を貶すのが目的ではありません。

一億人の英文法のような「文法用語からの解放」をうたう良著でさえ、必要最低限の文法用語の使用を避けられないということを紹介することで、「文法用語を知ることの有用性」を紹介することが目的です。

他にも、「「英語の文法用語って必要?意味あるの?」「こんなの勉強するから英語がわからないのでは?」お答えします」という記事でも文法用語について書いていますので参考にして下さい。

必要最低限の用語すら禁止してしまうと、逆に分かりづらくなるんですよね。また、大西先生の独自用語も、従来の文法用語をほぼ言い換えただけのものも多いです。

たぶんですが、「文法用語があるから英語が苦手だ」という人は、私がこの記事で列挙した用語すら、もう見たくないのではないでしょうか。

大西泰斗先生の文法書でさえ、これだけの文法用語に溢れているのですから、やはり最低限の文法用語はちょっとがんばって勉強した方が良さそうですよね。

こういった用語がしっかり頭に入っていると、文法書や総合英語の説明などの理解がスムーズに出来ます。先ほどの用語のまとめで「知らない、分からない文法用語」があれば、一度調べてみて下さい。

少しずつでいいので、文法用語アレルギーを克服していきましょう!

もちろん一億人の英文法を含む各文法書・総合英語でも、それぞれの用語の説明は文法自体の説明と共にされます。事前にこの記事で紹介した文法用語を全て覚えておきましょう、というわけではありません。

関連記事:【英文法】総合英語はどれがおすすめなのか?『総合英語Evergreen』『ジーニアス総合英語』『アトラス総合英語』

おすすめの総合英語については「高校英文法の参考書は「アトラス総合英語」がおすすめ!瞬間英作文用の教材・例文集としても最適です」こちらの記事を参考にして下さい。

次の記事から何回かに分けて、今回の文法用語の中から、特に英語初心者の人が苦手な用語の説明をしていこうと思います。まずは「形容詞、副詞、句、節」からです。

今は「副詞節とか言われても分からない!」という人も、きっとすぐに分かるようになると思いますので、ぜひ参考にして下さい。

文法用語について説明した記事はこちらです。

 

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