『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』のレビューと使い方!読みやすいおすすめの講義系参考書です。

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今回は、高校基礎レベルの英文法の定番参考書


大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】 (名人の授業)

『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』を紹介します。かなり有名な本で、英文法参考書で『大岩』と言えばこの基本的には本のことをいいます。

東進ハイスクールの大岩秀樹先生が出している大学受験用の講義系参考書ですが、大学受験生だけでなく、大学生や社会人のやり直し英語、英検やTOEICなどの英語資格試験など、全ての英語学習者におすすめできる英文法参考書となっています。

『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』の特徴・おすすめな点

  • 本編は全218ページ、全26講で92項目を学習
  • 英語の語順や品詞の話から始まり仮定法まで、高校で習う英文法の基礎をひと通り学習できる
  • 講義調の解説文で読みやすい
  • ページ下に本文の補足説明や注意点、覚えておきたいことなどが脚注として載っている
  • 各講の終わりに講義のまとめと5問のCHECK問題が用意されている
  • 巻末資料として三単現のs, esの付け方や動詞の活用、-ing形の作り方、副詞の位置、規則動詞の発音の仕方などがまとめられている

基本的に例文・まとめの表・図解+解説文というオーソドックスな形の本です。講義調の文章を読み進めていきますので、実際に大岩先生の授業を受けているような感じで英文法を学習することができます。

わかりやすく噛み砕いた説明をしてくれますし、総合英語のような無機質な解説を読むのが苦痛な人には特にありがたいと思います。文字のフォントも大きく、適度に色分けがされていて読みやすいです。

この『大岩』では「句・節」の文法用語は使わずに「カタマリ」と表現していたり、英語が苦手な人や初学者が混乱しないような工夫もされています。

ページ下の補足部分では、学習者が疑問に思いそうなことを先回りして解説していたり、覚えておきたい事項のまとめなどが載っています。

また、あまり細い知識は載せたりはせず、英語で何をやるにも必須の中学~高校基礎英文法が選ばれていますので、量も適度(約200ページ)な英文法参考書に仕上がっています。まさに「中学英語の復習もしつつ高校英文法の基礎を勉強したい」「中学英文法の次の参考書を探している」人に最適ですね。

『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』使い方と注意点

『大岩』のおすすめの使い方

講義形式で進んでいくので、基本的には普通に最初から読んでいけばOKです。ページ下の考察や補足の説明も読みましょう。やる気のある人は例文を日本語から英語に直せるようにしておくといいでしょう。

各講のCHECK問題は、本編の内容を理解出来ているかチェックできますし、5問だけならそんなに負担はないと思いますのでやって損はないでしょう。分からなければすぐに右ページの解答・解説を見てOKです。英文法・語法の問題で長時間考える必要は全くありません。

「どうしても文法問題はやりたくない」という人は、本編がしっかり理解出来ているならやらなくても特に問題ありません。

とにかく、「本編の内容が全て理解出来ていること」を目指しましょう。

読んでいてよく分からないところがあれば必ず付箋を貼っておいて、1周読み終えた後などに読み込みます。その場で少し考えて分からないものは、とりあえず置いといて先に進みましょう。ただ覚えるだけの慣用表現や重要表現なんかも、その場で完璧に暗記する必要はありません。「こういう表現があるんだな」と理解したら先に進みましょう。

もし、『大岩』の説明を何度も読んでもどうしても分からないという英文法項目があれば、「総合英語」や英文法書で調べてみるのも良いでしょう。

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『大岩』を使って勉強する時の注意点

1周するのに時間をかけ過ぎない

あまりダラダラと時間をかけずに、長くても2週間くらいでまず1冊通して読み切ってしまうようにしてください。ある程度短期間で1周することで、英文法の全体像を把握することが出来ます。何ヶ月もかけて細切れにジリジリと学習するよりもこちらの方が効率よく英文法が身につくと思います。

本編は全部で約200ページですので、1日15ページも読めば2週間で終わりますし、1週間くらいでひと通り読み終えるのも決して不可能ではありません。ページ数ではなく「1日○講ずつ」「1日○項目ずつ」など、自分で好きなように1日のノルマを決めてもOK。

わからないことをそのままにしない

この本に載っているのは本当に大切な基礎英文法なので「『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』の内容で分からないところはない」と自信が持って言えるように、しっかりと復習して仕上げてください。

1周で全部を理解する必要はありません。

『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』の次にやることは?

『大岩のいちばんはじめの英文法』の学習が終わったら、大学受験生やTOEICの受験生の人はそれぞれの試験の英文法・語法問題集に取り掛かるのもいいですし、洋書を読みたい人は高校基礎レベルまでで読める洋書を読んでいきましょう。

大学受験・TOEIC

大学受験生はこちらの記事を参考にしてください。勉強計画からおすすめ参考書や問題集を紹介しています。

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大学生や社会人の人で、TOEICの勉強をしている人はこちらの対策記事をどうぞ。リーディング・リスニングの勉強法や解き方、おすすめ参考書・問題集を紹介しています。

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英語多読、洋書

洋書を読めるようになりたい人はこちらの記事を。中学英語から始めて大人向けのペーパーバックが読めるようになるまでの道筋を紹介しています。

関連記事:洋書初心者がペーパーバックを読めるようになる方法・中学英語からの最短ルート【英語多読】

『大岩』に載っていない英文法項目を補強する

『大岩』は「超基礎文法編」と謳っているだけあって、

  • 連鎖関係代名詞
  • 比較のクジラ構文
  • 強調構文
  • 話法

などの少し難しめの英文法単元は扱っていません。

これらは全てこのサイトで解説記事を書いていますので、そちらを参考にしたり、高校総合英語や英文法書で該当単元を読んでみてください

関連カテゴリ:「英文法の苦手を克服!」英文法の解説記事一覧

「さらに詳しく英文法を勉強したい」という人は、総合英語や英文法書で気になった部分を読んでいくのも良いですね。

関連記事:【英文法】総合英語はどれがおすすめなのか?『総合英語Evergreen』『ジーニアス総合英語』『アトラス総合英語』

「英語で書かれた参考書で英語を勉強したい」という人はこちらの記事も参考にしてください。

関連記事:【英語で英語を学ぶ】英語で書かれた英語の参考書(英単語・英文法書など)を紹介します【洋書】

最後に

『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』は高校レベルの基礎英文法をサクッと効率よく学ぶことができるおすすめの参考書です。このレベルの英文法の参考書としては間違いなく最有力候補の1つですね。洋書の多読をメインに英語学習をしようと思っている人も、この『大岩』レベルの英文法はざっと目を通して確認しておくのが良いでしょう。

講義調で読みやすく説明も分かりやすいので、総合英語のような堅い感じの解説の本や、簡潔にまとめられたタイプの英文法参考書が苦手な人はぜひ読んでみてください。