that の用法・意味のまとめ、解説!【英文法の苦手を克服!】

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「急に苦手な人が増える英文法の難しい単元・項目をピックアップして解説するシリーズ」今回は、that です。

that って接続詞だったり代名詞だったり関係詞だったり、用法がたくさんありますよね。また、

He said that that that that that boy used in the sentence was wrong.

みたいな、 that が5つ使われた英文をどこかで見たことがある人も多いのではないでしょうか。この英文は that の用法をいくつか詰め込んだものになっています。

as などもそうですが、こういう、「いろんな文法項目で出てくる、用法が多いもの」は意識して整理しておくことをおすすめします。

目次

that の主な用法

that は物理的・心理的に距離が遠いものに使われます。複数形は those です。

that の主な用法

  • 接続詞
  • 指示代名詞
  • 指示形容詞
  • 指示副詞
  • 関係代名詞
  • 関係副詞
  • 強調構文

that には主なものでもこれだけの用法があります。意外と多いと思った人も多いのではないでしょうか。

「 that の用法っていくつ知ってる?」と聞くと「接続詞・形容詞・代名詞・関係代名詞・関係副詞」このメジャーな that の用法5つか、ここから関係副詞を抜いた4つの用法が返ってくることが多いですね。

これらの that の具体的な例文がどのくらい思い浮かびますか?ここから1つずつ説明していきますので、各用法をしっかりと整理しましょう。

代名詞の that

That is my house. あれは私の家だ。

「それ」「あれ」などの意味を表します。一番馴染みのある用法かと思います。

指示形容詞の that

I like that woman. 私はあの女の人が好きだ。

「その~」「あの~」などの意味を表します。これも中学で習う形ですね。

指示副詞の that

I didn’t think the test was that difficult. そのテストがそんなに難しいとは思わなかった。

that + 形容詞 / 副詞の形で「それだけ~、そんなに~」などの意味を表します。主に話し言葉で使われる用法です。形容詞や副詞を修飾するので、「指示副詞」といいます。 so と同じです。

この用法は意外と盲点になっている人もいるので気をつけましょう。

接続詞の that

接続詞の that は用法がさらに分かれます。

名詞節を作る that

I didn’t know that he had died. 私は彼が死んだことを知らなかった。

名詞節を導いて「~こと」という意味を表し、名詞の役割をします。つまり「主語、補語、目的語」になります。上の例文では、「 that he had died 」の部分が名詞節になり、 know の目的語となっています。

「節」などの文法用語が分からない人はこちらの記事を参考にして下さい。

英文法用語解説記事一覧ページ

同格の that

I didn’t know the fact that he had died. 私は彼が死んだという事実を知らなかった。

前の名詞と同格の名詞節を導き、「~という名詞」という意味を表します。上の例文では、that 節は the fact の中身を表しています。

副詞節を作る that

I’m happy that my mother is coming to see me. 母が会いに来てくれるので私は嬉しい。

感情を表す形容詞 + that 節の形で、「原因・理由」などを表します。

関係代名詞の that

This is the window that he broke. これは彼が割った窓だ。

関係代名詞の that は中学で習うものですが、苦手な人も多いですね。関係代名詞は代名詞なので、節の中で名詞の役割をします。

関係副詞の that

I remember the day that I first met you. 私はあなたに初めて会った日のことを覚えている。

関係副詞の when, why, the way に続く in which の代わりに that を使う場合があります。上の例文は関係副詞 when の代わりに使っています。

強調構文の that

It was Mary that broke the window. 窓を割ったのはメアリーだった。

It is と that の間に強調したい語句をはさむ形の文です。上の例文では「窓を割ったのは、他の誰かではなく、メアリーだった」ということを強調しています。

この文の形は It is と that を消して、語順を整えれば完全な文になります。例文を元に戻すと

Mary broke the window.

と完全な文となりますね。

強調構文は分裂文と言ったりもします。

He said that that that that that boy used in the sentence was wrong.

He said that that that that that boy used in the sentence was wrong. 彼はあの少年がその文で使ったその thatは間違っていると言った。 

まとめとして、この記事の最初にあげた英文にどんな that が使われているか考えてみましょう。この英文には5つの that が使われていますが、順番に用法をみていきます

  1. 接続詞の that ( said that ~ で、「~と言った」という意味)
  2. 指示形容詞の that (3の that と合わせて that that 「その that 」という意味)
  3. that という単語自体のこと
  4. 関係代名詞の that (3, 5,の that と合わせて that that that boy used in the sentence 、「あの少年がその文で使った その that 」という意味)
  5. 指示形容詞の that ( that boy の形で、「あの少年」という意味)

このような用法の that となっています。ちゃんと判別ができたでしょうか。

最後に

今回は that の用法を整理してきました。最初は用法が多くてなかなか判別が難しいと思いますが、少しずつ慣れていきましょう。

関連記事:英文法書や総合英語は通読するべき?辞書として使用するべき?おすすめはどれ?

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関連記事:英文法書のKindle版がおすすめ!メリットだらけ&便利すぎるので英語の勉強に活用しよう!

さらに、英語をたくさん読んだり聞いたりして実際に使われている英文に出会うことも大切です。

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