英英辞典とは?英語の勉強に使用をおすすめする理由・メリットと注意点

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みなさんは英語の勉強をする時、英和辞典、和英辞典は使いますか?

大体の人は紙、電子辞書、オンライン辞書、スマホやタブレットなどのアプリなど、デバイスはそれぞれだと思いますが、何らかの英語の辞書を使っていると思います。

それでは、英英辞典はどうでしょうか。

  • 興味はあるけど難しそうだから使っていない
  • 英和で十分じゃないの?

このような理由で今まで英和辞書しか使っていなかった人には、ぜひ学習者向けの英英辞典も使うことをおすすめします。

今回は、英語を勉強するなら、学習英英辞典も使おう!注意点も把握しておこう!というお話です。それでは始めましょう。

関連記事:【英語多読】Kindleで学習英英辞典を使って英単語を調べる方法

英英辞典とは?

辞書

英英辞典とは、英単語の語義などを英語で定義している辞書です。つまり、英単語の意味の説明などが全部英語でされている辞書です。

大きく分けて、英語が母語の人向けの英英辞典と、英語学習者向けの英英辞典があります。私たちが普段「英英辞典」と言うのは学習者向けの英英辞典のことが多いです。

有名どころをいくつか挙げると

  • ロングマン現代英英辞典(Longman Dictionary of Contemporary English)
  • オックスフォード現代英英辞典(Oxford Advanced Learner’s Dictionary)
  • ケンブリッジ英英辞典(Cambridge Advanced Learner’s Dictionary)

この辺りですかね。他にもコウビルド、マクミラン、メリアム・ウェブスターなどの英英辞典があります。

英語学習者向けの英英辞典の特徴

学習者向けの英英辞典の特徴は、語の定義に使う単語を易しいものに制限していたり、その単語の使い方(語法やコロケーションなど)も詳しく書いてあることです。

英語が母語ではない、英語学習者のための辞書なので、あまりに難しいと学習者には十分に使えません。その配慮がされています。

英英辞典を英語の勉強に使った方がいい理由、メリット

  • 日本語の意味がしっくりこない時、英英辞典の説明を読むと正確なイメージを理解できる場合がある
  • 定義などに使われる英語の中で使われる単語の定着もはかれる
  • 英語に触れる機会が増える

などなど、他にもたくさんありますね。

英単語を英語で説明されたのを読むと、英和ではスッキリとしなかった単語の意味が正確に分かるようになったり、新発見があったり、英語に触れる機会が増えて読む力が上がったりということもあります。

個人的には、英語学習者が英英辞典を使う大きなメリットは、

  • 知っている単語を英語で再確認が出来る
  • 英語での説明を読むことによるアウトプット力の向上につながる

ということだと考えています。

いちど、自分の知っている単語を英英辞典で調べてみて下さい。使い方や、英和では掴みきれなかったニュアンスなど新しい発見がたくさんあると思います。

関連記事:英英辞典を使い始めたばかりの初心者におすすめの勉強法【読むだけ】

また、英語で何かを説明したり出来る能力は、英会話などのアウトプットの場でかなり重要な能力です。その能力は英和辞典を引くことよりも、英英辞典を引くことによって伸びると思います。

例えば、英会話などで何かの単語が出てこない時、単語自体をズバリ言うことが出来なくても、その単語の意味を英英辞典での説明のように言えると、相手に「ああ、○○のこと?」と分かってもらえることも多いです。

普段から英英辞典を引いていると、英語での説明をたくさん目にするので、自分でもそれを会話の時などに応用出来るということですね。

このように英英辞典は知らない単語の意味を調べられるだけでなく、他にも色々なメリットがあるので一石二鳥や三鳥、それ以上の効果を期待出来るものです。

しかし、そんな良いことづくめに見える英英辞典にも注意点があります。

英英辞典を英語の勉強に取り入れる時の注意

英英辞典があれば英和辞典は不要?

英英辞典を使うようになった人から、「英和辞典はどうしたらいいの?使うのは英英辞典だけでいいの?」という質問も受けます。

「英和なんか使うな!英英辞典だけを使いなさい!日本語を介するとうんぬん…」って人たまにいますよね。英語脳ブームというやつでしょうか。中には「英和辞典は間違ってる!」なんて言う人も…。

私の考えとしては「英和辞典と英英辞典は適材適所、両方使った方がいい」という考えです。特に英語初心者~中級者くらいの人にとっては英和辞典の方が意味がスッと頭に意味が入ってくるということも多くあります。まず英英辞典で調べてすっきりわかればそれでよし、「うーん?ちょっと分からない」となれば英和辞典も引いてみる。これで問題ありません。

関連記事:英英辞典はどのくらいの英語力(レベル)から使うのがおすすめ?【英英辞典初心者】

英和辞典の方が分かりやすいことがある?

「英英辞典がベストなんじゃないの?そう言ってる人たくさんいるよ?」と思う人もいるでしょうが、英英よりも英和のほうが適している場面というのもあります。

何故かと言うと、「英英辞典だと説明が回りくどく感じ、逆に分かりづらい場合もある」からです。

その例として、newspaper という単語の1つ目の意味を英和と英英で比べてみましょう。(例文は省略しています)

ロングマン英英辞典では

1 [countable] a set of large folded sheets of printed paper containing news, articles, pictures, advertisements etc which is sold daily or weekly

引用元:Longman Dictionary of Contemporary English Online

このように定義されています。

一方、私が英語初心者の方におすすめすることが多い、コアレックス英和辞典ではこう定義されています。

① C 新聞(単にpaperともいう)

引用元:コアレックス英和辞典

どうでしょうか。

おそらく、ほとんどの日本人の英語学習者の人が、コアレックスの「新聞」という説明の方がスッと頭に入るのではないでしょうか?

英英辞典の説明は、確かに分かりやすく書いてはいますが、ちょっとクイズっぽいですよね。読んでから「ああ、これは新聞のことなのかな?」となりませんか。

次は、日本語の国語辞典で「新聞」を調べてみましょう。

 社会の出来事の報道や論評を、広い読者を対象に伝達するための定期刊行物。日刊が多いが、週刊・旬刊・月刊などもある。

引用元:デジタル大辞泉

英英辞典の説明とちょっと似てますよね。英英辞典も国語辞典も、「新聞というもの自体の概念(?)」を説明しているので、少し説明が回りくどくなるのは当たり前のことなんです。

英英辞典の説明は、この日本語の国語辞典での説明の英語版のようなものです。このような例では、英和の語義の方が読んでスッキリと意味が頭にイメージ出来るのではないでしょうか。

この場合では、英和辞典はその概念の説明のような部分をすっ飛ばして載せています。

私たちは、日本語の「新聞」という単語で「新聞という概念(?)」を既に知っていますから、それで分かるということでしょう。

私たちの頭の中には既に、母語である日本語の語彙が大量にあります。それを利用しない手はありませんよね。

私の語彙力では完璧に説明できなくて歯がゆいのですが、ここでの「概念」というのは「新聞というもの自体のイメージ、新聞と聞いて私たちが頭に思い浮かぶもの」という意味です。

もっと正しい説明、的確な説明の仕方があれば教えて下さい…

このように、日本語が母語であるからこそ、英和の説明の方がスッとその単語の概念を理解出来ることもあると思います。

無理に日本語を排除するのではなく、そのメリットを上手く利用していきたいですね。英和辞典には英和辞典の、英英辞典には英英辞典の良いところがあるので、両方使うのがベストだと考えます。

ちなみに、辞書だけでなく「英語の勉強なんだから英語で書かれたもののみを使え、日本語の教材はダメ」という考えの人もいますよね。

日本語で書かれたテキストを下げてGIUのような英語で書かれたテキストを上げる、というような感じの意見です。

これも、私は両方に良いところがあるので、どっちが上でどっちが下というものではないと思っています。日本語のテキストも、英語のテキストも良いものがあればこのサイトでどんどん紹介していきたいですね。

英英辞典を使うと英語を英語のまま理解出来る?

「英英辞典を使うと、英語を英語のまま理解or考えられるようになる」というような意見もたまに目にしますよね。

個人的には、それはほとんど場合「英語を英語のまま理解しているのではなく、英単語の意味を英語で書かれた定義文を読んで理解できているだけ」の方が正しいのではないかと考えています。

というのも、「英語を英語のまま理解、考える」ってすごく高度なことだと思うからです。

英英辞典を使って英単語の意味を英語で書かれた定義で理解する程度ではとても「英語を英語で理解した、考えた」とは言えないんじゃないかなと。(考え過ぎですかね?)

これも完璧には説明できないのですが、私は「日本語を頭に思い浮かべず英語が分かる=英語を英語のまま理解している」と考えるのはあまり正しくないのではないかと思っています。

とはいえ「英単語の意味の説明を英語で読んで理解する」というのはかなり大切なことだと考えていますし、英英辞典の使用を否定しているわけでは全くありませんのであしからず。

この話題については、「英語を英語のまま理解?英語を英語で学ぶ?英語で考える?」という記事を書いています。

おすすめの学習英英辞典の比較記事へ

次の記事では、実際にどんな学習英英辞典がおすすめなのかを紹介します。

  • Longman Dictionary of Contemporary English (LDOCE) ロングマン現代英英辞典
  • Oxford Advanced Learner’s Dictionary of Current English (OALD) オックスフォード現代英英辞典
  • Collins Cobuild Advanced Learner’s Dictionary (CCAD) コウビルド英英辞典

この有名な3つの学習英英辞典の特徴や、向いている人や対象レベルなどを比較していますので、英英辞典デビューの1冊を選ぶ参考にして下さい。

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