みなさんはインターネットなどで効果的な英語の勉強法はないかと調べていて、「英語上達完全マップ」「瞬間英作文」というワードを目にしたことはありませんか?
「よく見るけど、本当に効果あるの?」と疑問に思ってる人もいるかもしれません。
今回は、その「英語上達完全マップ」とその主な勉強法やおすすめのアレンジ、使用教材(瞬間英作文用例文集)などを紹介しようと思います。
英語上達完全マップとは?
英語上達完全マップとはどんな英語学習法か
英語上達完全マップとは、森沢洋介氏が自身のホームページや同タイトルの著書で紹介している英語学習法です。
- 音読パッケージ(リスニング含む)
- 瞬間英作文(英文法・英会話含む)
- 精読・多読(速読)
- 語彙増強=ボキャビル
英語上達完全マップのホームページでは上記のカッコ内のものも別々にページ分けがされていますが、主なトレーニング法は上記の4つです。音読パッケージ以外の、瞬間英作文などはこのサイトでもおすすめしている方法です。
これらのトレーニングに取り組むことで、英語の基礎力(森沢氏は TOEIC 900くらいを設定しています)の完成を目指します。
以下、それぞれの勉強を見ていきますが、詳しい方法は英語上達完全マップのホームページにも紹介されています。ここでは軽く触れる程度にしておきます。
音読パッケージ
- テキストを見ながらリピーティング 5回
- 音読 15回
- テキストを見ずにリピーティング 5回
- シャドーイング 5回
この流れで教材の英文を計30回の音読系トレーニングによって練習する方法です。英語の読解力やリスニング力などを総合的に強化出来ます。上記の音読回数は1周目の回数で、何周もして実力がつくにしたがって、その回数は減っていきます。
瞬間英作文による英会話トレーニング
これは私のサイトでもおなじみのやつです。英語を話すことに直結するトレーニングです。まず、中学で習うような基本的な英文法を自在に操れるようになること目標とします。定型会話表現も同様にして覚えていきます。
関連記事: 瞬間英作文とは?英会話の勉強に効果があるおすすめ勉強法!その教材と使い方
英語精読・多読
英語精読
英文の構造や語彙・文法などを完全に理解しながら読めるようにする勉強が精読のトレーニングです。「何となく読める」というレベルを脱するのが目標です(ちなみに「何となく読める」は実際はほとんど読めてないことも多いです)。中高レベルの英文法や、大学受験の英文解釈の参考書などを使って勉強します。
関連記事:英文解釈のおすすめ参考書「ポレポレ英文読解プロセス50」最小の努力で最大の効果?!
英語多読
英語での読書量を重視したものが多読です。ジャンルを問わず、大量に英文を読みまくることで
- 今まで覚えた英語の語彙文法などの定着
- 新たな語彙や英語表現の習得
- 英文を読むことへの抵抗を減らす(読書スピードのアップ含む)
- 英語の正しい感覚が少しずつ身につく
このような効果が期待出来ます。自分の荒削りな英語力を整え、定着させるようなイメージでしょうか。
関連記事:【英語多読】中学レベルで読めるGraded Readers(語彙制限本)と洋書の児童書のおすすめを紹介します
語彙増強=ボキャビル
単語集や自作の単語リストを使った英単語暗記です。大学受験までで覚えた英単語数では、洋書や英字新聞などを読むにはまだまだ足りないのでボキャビルによって補強します。
関連記事:英単語数ってどれくらい必要?英字新聞やペーパーバックを読むには?英単語学習のおすすめの考え方、勉強法
本当に英語上達に効果があるのか、英語が話せるようになるのか
効果は間違いなくあると思いますし、英語も話せるようになります。しかし、それなりの努力の継続は必要です。それがどれくらいかは、人によって変わってきます。学習開始時の英語力や、英語に割ける時間などが人それぞれ違いますからね。
英語上達完全マップで紹介されているトレーニング方法は、世の中にたくさんある「簡単に」とか、「すぐに」英語が出来るようになることを謳った方法論ではありません。
英語上達完全マップは本当に王道の(普通の)英語勉強法を紹介したものと言っていいかと思います。日本にいつつ、誰でも実践できて、継続すれば誰にでもちゃんと効果がある英語勉強法を具体的にインターネットで公開したということに価値があります。
私もこのサイトの記事でよく言っていますが、簡単に即英語上級者になる方法はまだ開発されていないので、地道にやるのが結局一番効果的で近道です。
最後に、英語上達完全マップの実践サイトの中で最も有名だと思われる「なりしか」さんのサイトを紹介しておきます。
参考サイト:英語上達完全マップを10ヶ月やってみた
英語上達完全マップの勉強に加えるアレンジとおすすめ教材
英語の発音学習を必ずする
英語上達完全マップでは英語の発音についてはあまり触れられていませんが、発音の学習は真っ先にやった方が良いです。ただ、いきなりCDの英語音声を自分なりに真似して練習するよりも、1冊で良いので発音についての本をやっておくと、その後の発音の上達速度が全然違ってくると思います。
関連記事:『英語の発音が正しくなる本』フォニックスも発音記号の読み方も学べるおすすめ発音参考書を徹底レビュー!
今はYouTubeで英語のネイティブスピーカーの先生が発音を教えてくれるチャンネルもあるので、そちらを利用するのもアリですね。Rachel’s English などがおすすめです。
相手に一度で通じる英語の発音を目指して練習しましょう。
関連記事:【発音記号・フォニックス】英語の発音が上達するおすすめ定番教材を紹介!【英語の音の変化・リスニング】
音読パッケージはリピーティング用の音声加工は不要
これはあくまでも私の個人的な感想ですが、音読パッケージのリピーティングは音声を加工してまでやる必要はないかなと思います。音声加工してる時間が少しもったいないです。
「みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)」のような、予め音読パッケージ用に作られた教材を使うのは良いと思います。
結局英文を1文1文切ってリピーティングしてるだけなので、ただの音読やリピーティング、オーバーラッピング、シャドーイングといった一般的な音読系トレーニングで十分な効果が期待出来ると思います。
最終的にテキストを見ずに、リピーティングとシャドーイングが出来るようになっていればどんなやり方でもOKだと思います。自分好みのトレーニングパターンを考えてみましょう。
関連記事:英語リスニング スピードについていけない!聞き取れない!そんな人におすすめの勉強法
瞬間英作文用のおすすめ教材
英語上達完全マップという英語勉強法と、森沢洋介氏が作った瞬間英作文用教材「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)」の大ヒットのおかげで同じコンセプトの後発本がバンバン出版されています。したがって、現在は瞬間英作文用の教材がかなり充実しています。
英語のネイティブスピーカーが書いたものもありますし、自然な英語を学べる教材がたくさんあります。英語上達完全マップのホームページで紹介されている瞬間英作文用教材にこだわる必要はありませんので、いろいろなものを検討してみて下さい。
例文に使われている英単語を「実際に自分が使いそうな単語」に変えて練習することもおすすめです。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
関連記事: 英会話におすすめの瞬間英作文 効率よく勉強できる教材ルート!これで英語が話せるようになる!
語彙増強=ボキャビル(英単語学習)は最初から英単語集を使うのがおすすめ
英語上達完全マップでは、高校基礎レベルくらいまでの単語は、音読パッケージなどの英文に触れる過程で覚えるので単語集は不要とされています。それ以降のレベルの出現頻度が低い英単語を、単語集を使って集中的に覚えてしまおうということです。
しかし個人的には、最初に中学~高校基礎レベルの英単語も単語集で覚えてしまった方が効率が良いと思います。英文の中で出会った英単語を自然に、というのは理想ではありますが、 やはり漏れが出てくるのではないかと思います。
早めにオンライン英会話などで実際に話す機会を作る
英語上達完全マップでは、「会話」のページが工事中のまま止まっています(2019年3月現在)。
瞬間英作文のトレーニングがある程度進んだら、オンライン英会話などで実際に話す機会を作りましょう。英会話力は、やはり実戦経験の量もものをいいますので。
今は海外留学はおろか英会話教室に出向かずとも、家にいながら格安で英語を話す相手を探せる時代になっています。これを利用しない手はないですね。
関連記事:オンライン英会話が英語のスピーキング上達におすすめ!瞬間英作文の効果を実感して、もっと英語が話せるようになろう
最後に
國弘正雄氏の本などもそうですが、「これについていけば、必ず出来るようになる」と感じられる方法論というのは本当にありがたいですよね。余計なことを考える必要がなく、書いてるとおりにちゃんとやれば成果が出るんですから楽でいいですし続けられます。「これ意味あるのか?」と疑問に思うようなものだと、継続出来ないですからね。
やはり、英語を身につけるためには地道なトレーニングを積み重ねることが大事です。
まだまだコンテンツが足りていませんが、将来はこのサイトの内容もそんな風に思われるようなものにしていきたいです。
関連記事:英語初心者から出来る、全ての英語学習者に軸にしてほしい4技能をバランスよく伸ばせるおすすめの英語・英会話勉強法など