助動詞+完了形(have+過去分詞)の一覧と使い方・訳し方【英文法の苦手を克服】

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苦手な人が多い、英文法の難しい単元を分かりやすく解説する「英文法の苦手を克服」シリーズ、今回は「助動詞+have+過去分詞」です。高校の英文法「助動詞」の単元で扱う項目ですね。

「助動詞と完了形合体してる?」

「助動詞+have+過去分詞(完了形?)がたくさんあって分からない」

「助動詞+現在完了形?」

など、こんがらがっている人もいるかもしれませんが、この機会にしっかりと理解しましょう。

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目次

助動詞+完了形(have+過去分詞)の一覧

まず、助動詞+have+過去分詞(p.p)の一覧を紹介します。

助動詞+完了形(have+過去分詞) 一覧

  • may have+過去分詞(~したかもしれない、~だったかもしれない)
  • might have+過去分詞(~したかもしれない、~だったかもしれない)
  • could have+過去分詞((理屈から、客観的に考えて)~したかもしれない、~だったかもしれない)
  • must have+過去分詞(~したに違いない、~だったに違いない)
  • should have+過去分詞(~したはずだ、~だったはずだ)
  • ought to have+過去分詞(~したはずだ、~だったはずだ)
  • cannot(can’t) have+過去分詞(~したはずがない、~だったはずがない)
  • should not (ought not to) have+過去分詞(~すべきではなかったのに(してしまった))
  • need not have+過去分詞(~する必要はなかったのに(してしまった))

以下、ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。

助動詞+完了形(have+過去分詞)の使い方・訳し方

have+過去分詞が付くと意味がどう変わる?

助動詞にhave+過去分詞がつくことによって「過去のことについての推量や、過去の行為についての非難や後悔を表す」ことができるようになります。

現在完了ではないので注意して下さい。

不定詞や動名詞などでも完了形を使うことで時制をずらすことがありますが、この助動詞+完了形も同じですね。

関連記事:完了形の不定詞(to have 過去分詞)とseem型の動詞、時(時制)の組み合わせを完全マスター!【英文法の苦手を克服!】

助動詞の意味を確認

  • may(~かもしれない)
  • must(~にちがいない)
  • should(~すべきだ、~のはずだ)
  • can(~の可能性がある)
  • need(~する必要がある)

「助動詞+完了形」が分からないという人は、助動詞の意味を覚えていないだけのことも多いです。

「can=~できる」「must=~しなければならない」のように各助動詞の用法・意味を1つしか覚えていない場合は、上記の「可能性・推量」を表す用法なども覚えておきましょう。助動詞+完了形ではこちらの意味が表されます。

助動詞+完了形(have+過去分詞)の意味・用法一覧

may have+過去分詞(~したかもしれない、~だったかもしれない)

He may have been at home.

彼は家にいたかもしれない。

過去のことに対する推量を表します。

might have+過去分詞(~したかもしれない、~だったかもしれない)

He might have been at home.

ひょっとしたら彼は家にいたかもしれない。

助動詞が過去形になっているので控えめな表現になります。mayの場合よりも可能性が下がる感じです。

could have+過去分詞((理屈から、客観的に考えて)~したかもしれない、~だったかもしれない)

You could have left your bag in the shop.

あなたはその店にかばんを忘れたのかもしれない。

過去に対する推量ですが、こちらは客観的に考えた可能性を述べる表現です。

この意味では can は使いませんので注意して下さい。

must have+過去分詞(~したに違いない、~だったに違いない)

She must have known the truth.

彼女は真実を知っていたに違いない。

過去のことに対する確信を表します。

should have+過去分詞(~したはずだ、~だったはずだ、すべきだったのに(しなかった))

こちらは2パターンあります。

The game should have started at noon.

その試合は正午に始まっていたはずだ。

完了の予想を表す用法です。この例文は「~したはずだ」という予想なので、実際にそうなっていなかった可能性もあります。

さらに、予想したことと結果が違ったことを表す場合もあります。「~するはずだったのに(実際はしなかった)」

should have+過去分詞は文脈で意味が明確に分かるように使いましょう。

You should have told the truth.

あなたは真実を話すべきだったのに(実際は話さなかった)。

過去に行われたことについての非難や後悔を表す表現です。

ought to have+過去分詞でもほぼ同じ意味を表すことができます。

cannot(can’t) have+過去分詞(~したはずがない、~だったはずがない)

It cannot have been true.

それは本当だったはずがない。

cannot(can’t)で「~のはずがない」という意味を表しますが、それに完了形がくっついて過去のことについての表現になります。

should not (ought not to) have+過去分詞(~すべきではなかったのに(してしまった))

You should not have told the truth.

あなたは真実を話すべきではなかったのに(実際は話してしまった)。

過去に行われたことについての非難や後悔を表す用法です。

need not have+過去分詞(~する必要はなかったのに(してしまった))

You need not have hurried.

あなたは急ぐ必要はなかったのに(実際は急いだ)。

実際に行われたことについて、する必要はなかったということを表します。

didn’t need to との違いには気をつけましょう。

You need not have come.(来る必要はなかったのに(実際は来た))

You didn’t need to come.(来る必要はなかった(実際に来たかは不明))

will have+過去分詞(未来完了形)

The concert will have finished by three.

コンサートは3時までには終わってしまっているだろう。

未来完了形も「助動詞+完了形」の1つですので紹介しておきます。未来完了形は「未来のある時点で完了したこと」などを表すので、過去のことは表しません。

最後に

「助動詞+完了形(have+過去分詞)」の理解&整理はできたでしょうか。

  • 「各助動詞の意味」
  • have+過去分詞(完了形)で過去についてのことを表すことができる

この2点をしっかりと押さえていれば、思ったよりも簡単に感じるのではないでしょうか。もし、不明な点があれば総合英語や英文法書で確認してみて下さい。

Kindle版の英文法書を使うと疑問点などを調べる時にかなり便利です。効率よく英語学習を進めることが出来ると思いますので、1冊は持っておいて損はないでしょう。

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