英強の強調構文の訳し方・作り方、形式主語構文との違いと見分け方【英文法の苦手を克服】

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苦手な人が多い、英文法の難しい単元を分かりやすく解説する「英文法の苦手を克服」シリーズ、今回は「強調構文」です。分裂文とも言われます。

「強調構文の作り方が分からない」

「強調構文と形式主語構文ってどっちも it 出てくるし違いが分からない」

「強調構文の見分け方は?」

など、苦手にしている人も多いのではないでしょうか。難しそうに見えて意外と簡単なので、この機会にしっかりと理解しましょう。

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目次

強調構文(分裂文)とは?訳し方と作り方

強調構文

Tom broke the window yesterday.(元の文)

It was yesterday that Tom broke the window.(強調構文)

トムがその窓を壊したのは昨日だ。

強調構文は「It is ~ that …」の形で作り、「…なのは~だ」という意味を表します。「~」の部分に強調したい語句を入れます。上の例文では「yesterday(昨日)」ですね。そして、元の英文の残りの部分はそのまま that の後ろにひっつけます。

文脈や会話の流れなどから、他の何かではなく「○○だ」というニュアンスが含まれていることが多いです。例えば、上の例文でいうと「割ったのは3日前だ」「1週間前だ」のような会話などがあって、その流れで使う感じですかね。

強調構文では何が強調できるのか

Tom broke the window yesterday.(元の文)

It was Tom that broke the window yesterday.(Tomを強調)

It was the window that Tom broke yesterday.(窓を強調)

強調構文では「主語・目的語・補語になる名詞・名詞句・副詞句・副詞節など」が強調できます。先ほどの yesterday のような修飾語(M)でもいいですし、上の例文のように主語などでもOKです。

「あれ?動詞は強調できないの?」と思う人もいるかもしれません。動詞は強調構文ではなく、助動詞の do を使って強調します。(例:I do apologize. 心からお詫びします)

強調構文の作り方は例文のような感じで、元の文から強調したい部分を引っ張ってきて It is と that 間に入れればOKです。そうすると that 以下に残された元の文が変な形(broke the window yesterday. のように主語がなくなったりする)になると感じるかもしれませんが、これで問題ありません。

また、上の例文は主語 Tom が強調されていますが、強調構文では固有名詞だけではなく、人称代名詞を強調することもできます。その時に注意するのは、he をそのまま使ってOKだということです。(例:It was he that ~.)口語では him とする場合が多いです。

強調されるものが人の場合は that の代わりに who を、物の場合は which を使うこともあります。

句・節の強調

句・節の強調

It was in the park that Tom met Jane yesterday.(句の強調)

昨日トムがジェーンに会ったのは公園だ。

It was not until I came to Japan that I began to study Japanese.(節の強調)

私が日本語を勉強し始めたのは、日本に来てからだ。

さらに、句や節を強調することも出来ます。これもやはり、強調したい部分をごっそりと引っ張ってくるだけです。who, which ではなく、that を使います。最初はかなり奇妙な英文に見えると思うので、例文を何度も音読するなりして慣れておきましょう。

もう一度書きますが、これも他の強調構文と同じで強調する語句をそのまま It is ~ that の ~ 部分に持ってきているだけです。

疑問詞を強調する表現

What was it that Tom broke yesterday?

強調構文では、疑問詞を強調することもできます。その場合、What が it is の前に出ます。そして、疑問文なので is it と倒置されます。パッと見だとややこしそうに見えるので、よく理解&形に慣れておいて下さい。

thatが省略される強調構文

thatが省略される強調構文
It was Tom broke the window yesterday.

口語の場合は that が省略されることがあります。上の例文では Tom と broke の間に that が省略されています。

強調構文と形式主語構文の違いと見分け方

強調構文と形式主語構文はともに It is ~ that の形を取るので、基本的な見分け方を知っておきましょう。また、文脈がないと判別がつかない場合もあるので注意。

強調構文と形式主語構文の違いと見分け方

It was Tom that broke the window yesterday.(強調構文)

that 以下が不完全な文の形。(主語がない)

It is true that Tom broke the window yesterday.(形式主語構文)

that 以下が完全な文の形。

強調構文は元の文の一部を引っ張ってくるので、that の後ろの部分は元の英文から主語や目的語など、上の例文のように一部が欠けた状態になります。

一方、形式主語構文の場合、that 以下は完全な文の形になっています。

is ~ that の ~ 部分に形容詞がきている場合は、ほぼ形式主語構文です。

強調構文の注意点・考え方

強調構文は元の英文がどうというよりも、It is ~ の形で先に強調したいものを先に言ってしまって、残りをthatの後で言っているだけと考えるのが自然かと思います。日本語でも似たような感じのこと言えますよね。

「昨日だよ、トムが窓を壊したのは。」

「トムだよ、昨日窓を壊したのは。」

「窓だよ、トムが昨日壊したのは。」

上の3つの日本語文も、後ろの部分は欠けてます。これと同じようなことを英語でもやっていると思えば楽だと思います。

最後に

強調構文を色々説明しましたが、理解は深まったでしょうか。もし、まだ不明な点があれば総合英語や英文法書でも確認してみて下さい。そして、実際に自分でも強調構文を使った英文を作ってみましょう。中学レベルの英文を元に、強調構文の形にはめ込んでみて下さい。きっとすぐにコツがつかめるはずです。

Kindle版の英文法書を使うと疑問点などを調べる時にかなり便利です。効率よく英語学習を進めることが出来ると思いますので、1冊は持っておいて損はないでしょう。

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