ネイティブの英語の語彙数の目安はいくつ?20000語?英単語はどれくらい覚えるのを最終目標にするべきか【ボキャビル】

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今回は、「英語のネイティブスピーカーはどのくらいの数の英単語を知っているのか」について紹介し、英語学習者の英単語学習(ボキャビル)について私の考えを書いていこうと思います。

関連記事:英単語数ってどれくらい必要?英字新聞やペーパーバックを読むには?英単語学習のおすすめの考え方、勉強法

英語のネイティブの語彙数はいくつ?

英語の語彙力判定サイトで有名な”Test your vocab”の調査によると、

Most native English adult speakers who have taken the test fall in the range 20,000–35,000 words.

”Native speakers in greater detail” Test your vocab

成人の英語のネイティブスピーカーはざっくり言うと20000語~35000語の語彙数があります。

もちろん、日本人の日本語語彙力に差があるように、英語のネイティブスピーカーでも語彙力の差があります。ネイティブの22歳で語彙数20000語を切る人もいれば、30000語を超える語彙力の人もいます。上のリンク先のグラフの20~40歳の50pctl.(median 中央値)から判断すると、大体23000~30000語が平均的な英語のネイティブの語彙数だと考えてよさそうです。

日本人が覚える英単語数の最終目標は25000語?

また、「英語上達完全マップを10ヶ月やってみた」のなりしかさんの「英単語を科学する」でも、

AoA の単語リストから、実際に COCA60k に収録されている単語を絞り込み、AoA が 0.80 以上のものに限定すると、24,973 語となった。

英単語を科学する

とあるように、ネイティブの平均的な語彙数を目指す場合、25000語くらいを最終目標とするのが良さそうです。

日本の標準的な大学受験レベルの英単語集を覚えた人の語彙数が大体6000~7000語くらい、『DUO 3.0』を派生語まで全部覚えれば9000語くらいです。

関連記事:【英単語集】『Duo3.0』のレビューと使い方!9000語レベルまではこれ1択!おすすめの単語集です。

つまり、大人のネイティブと同じ感じで本を読んだりするには、それくらいの英語の語彙力が必要ということになります。(もちろん英単語だけでなく、慣用表現やイディオムなどの知識も必要ですが…)

みなさんも日本語で本を読んでいると、たまに知らない言葉に出会うこともあると思いますが、前後から意味を推測して適当に読み飛ばしたりする人も多いと思います。たまには辞書を引いたりもするでしょう。こういう読み方をしていても、本の内容を理解し楽しむには全く問題ないですよね?

これと同じことが英語のネイティブスピーカーにも言えます。英語が母語の彼らだって、本を読んだら知らない単語に出会うことはあります。

ネイティブだって読書で知らない単語には出会っていて、私たちと同じように意味を推測したり、読み飛ばしたり、辞書で調べたりしています。英語のネイティブだからといって、英語の本なら何を読んでも知らない単語が1つもないということではないでしょう。

関連記事:【英語多読】Kindleで学習英英辞典を使って英単語を調べる方法

何故かこの視点が抜け落ちている人がいて、ネイティブなら英語のコンテンツで知らない単語はないと勘違いしている人がたまにいるんですよね。

ネイティブ向けの本や映画・ドラマなどを楽しみたい人はこれくらいの英単語力を最終的な目標にすると良いと思います。

関連記事:洋書を読むには本当に10000語以上の英単語を覚えることが必要なのか【英語多読・ボキャビル】

英単語暗記(ボキャビル)の注意点

英語の語彙数 25000語はあくまで最終目標

25000語というのは大人のネイティブ平均の語彙数ですから、何読んでも大体は問題なく読めるというレベルです。25000語はあくまで最終目標と考えて下さい。最終目標である25000語まで覚えれば、それ以上のレベルの英単語をリストを使ったりしてゴリゴリと暗記していく必要は基本的にはありません。

この単語数はかなり多く感じる人もいると思いますが、「50000も60000も覚えなくていい、その半分の25000語がとりあえず最終目標で良いんだ」と思うと少しは気が楽になりませんか。しかもこれは大人のネイティブスピーカー並の語彙力です。

また、25000語覚えないと洋書は全然楽しめないのかというと全くそんなことはなく、実際は12000語~15000語くらいで劇的に読めるものが増えてきます。「ネイティブでさえ知らない単語がたくさん出てくる」という誤解をよくされる英検1級の語彙問題が特に難しく感じなくなるのもこれくらいです。

アルクの『究極の英単語vol.4』でSVL9000~12000語レベルの英単語を覚えることが出来ます。個人的には『Duo3.0』レベルの英単語の後に、ここまで覚えるのはほぼ必須だと考えています。

自分の英語の語彙数が12000~15000語に達したくらいで英単語集や単語リストを使ったボキャビルを一段落させ、英語多読などを通して少しずつ自分の語彙力を上げていく方法に切り替えてもOKです。

関連記事:英語多読での英単語の覚え方!洋書を使った効果的なボキャビル方法を紹介します。読むだけでは語彙は増えません。

英単語暗記(ボキャビル)は成果を焦らない

他の記事でも書いていますが、ここで大事なのは「焦らないこと」です。

仮に25000語を自分のボキャビル目標地点とするとして、そこに数ヶ月や1年で到達しなければいけないわけではありません。

英語のコンテンツをネイティブ並に楽しむことが目標なら、それに必要な英単語力を身につけるのに何年かかったって無駄には絶対になりません。

自分の英語の語彙力を調べる

自分の英語の語彙力に興味がある人は、一度「Test your vocab.com」で測定してみるといいと思います。知っている単語にチェックを入れていくだけで簡単に測定することが出来ます。

ちなみに2021年5月現在の私の英語の語彙数は26500でした。今の時点でもそこまで不自由はないのですが、最終的には30000語には達したいなと思っています。英語多読に任せているといつになるか分からないので、なりしかさんの『終極の英単語 Vol.0 一般常識レベル 極限の英単語』あたりを使って久々にボキャビルしようかなと思っています。

最後に

「英語のネイティブスピーカーの平均的な語彙力を身につけたい」という人は25000語くらいを目標に設定しておくと良いでしょう。たくさん英単語を覚えるのは確かに大変ですが、外国人だからといって英語のネイティブスピーカー向けのコンテンツを楽しむためのハードルが勝手に下がるわけではないので頑張りましょう。

25000語というと、日本人が大学受験までに覚えた英単語数の3倍以上になります。ものすごい数だと感じる人が多いかと思いますが、自分が目指す英語力に到達するのに必要なら迷わずスタートを切るべきです。

もちろん、ネイティブ向けの英語の本を読んだりすることには興味がなく、「大学受験・TOEICなどの受験対策」「英会話で簡単な意思疎通が出来ればOK」という人などには全く不要なので各自調整して下さい。

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