「システム英単語(シス単)」大学受験英語はもちろん、TOEIC対策の基礎固めにもおすすめの英単語集の特徴、覚え方!

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今回は、駿台から出版されている人気の大学受験用の英単語集「システム英単語(シス単)」を紹介します。

この英単語集は色々な工夫がされていて、とても効率よく英単語の勉強を進めていくことができます。ちなみに、私も大学受験生時代に、一冊目の単語集としてボロボロになるくらいやりました。みなさんの中にも使っていたという人も多いのではないでしょうか。

大学受験の対策にはもちろん、社会人や大学生の方の英検・TOEIC対策などのために「高校レベルの英単語を復習しておくか」という人にもおすすめの単語集です。家にこのシス単が眠っている人などは、TOEIC用や英検用の単語集を使う前にざっと復習しておくと基本英単語の抜けが少なくなると思います。

関連記事:【初心者向け】中学英語からTOEIC600以上の目標スコアを達成する最短ルートの勉強、おすすめ参考書

目次

システム英単語(シス単)の特徴・おすすめな点

アルファベットが書いてある木

「シス単」のミニマルフレーズで効率よく大学受験レベル(TOEICでも必須)の英単語の暗記学習ができる

英単語の意味だけでなく、語法やコロケーションなども確認出来る

「システム英単語(通称シス単)」には、単語のよく出てくる意味、使われる形を使ったフレーズが例文の代わりに載っているのが大きな特徴のひとつです。

英単語の意味だけでなく、語法やコロケーションなども一緒に覚えることが出来て効率がいいです。例えば、「audience」のミニマルフレーズは「gather a large audience」となっています

このミニマルフレーズでは、「audience」という単語の意味だけではなく、

  • 観客の多い少ないはmanyではなくlargeを使う
  • 観客を集めるという場合の動詞はgatherを使う

ということまで一気に覚えることが出来ます。

ミニマルフレーズをしっかりと叩き込むことで、語法や相性のいい単語と単語の繋がり(コロケーションといいます)の感覚も磨くことも出来るということです。

英単語を例文で確認するよりも、サクサクと暗記学習を進められる

シス単は英単語のスペルと意味だけでなく、フレーズで覚えられるので記憶に残りやすく、使い方も確認出来るという工夫もされています。

例文の代わりに数単語のフレーズという形を取っているので、サクサクと確認していくことが出来るのも良いですね。出来れば、自分でそのフレーズを使った完全な英文を口頭でいいのでその場で作ってみることも良い勉強になります。

覚えておきたい、よく出る重要な派生語や反意語・同意語、注意が必要な発音・アクセントなどもしっかりのっている

意味の欄に、派生語(例えば reward という名詞の、形容詞の形 rewarding など、他の品詞の形)や反意語、同意語や、間違えて覚えることが多い発音やアクセントなどもしっかりと載っています。

例えばアクセントでは、間違って覚えてる人が多い influence なんかも、しっかりとアクセント注意と表示されています。(もし、アクセントがどこか分からない人は調べて下さいね)

このように、システム英単語は単語の意味だけでなく、色々なことが1冊で学べるので効率が良いです。

シス単は多義語のセクションが使える

英文を読んだり、問題を解いたりしている時に「簡単な英単語なんだけど、自分の知ってる意味ではちょっとおかしいなぁ」ってなることありませんか?

そういう場合、ぱっと見は基本単語で常識だと思っていたけど、実は自分の知らない意味が他に複数あったりします。

例えば、有名どころでは「term」、「present」とかですかね。これらの単語の主な意味、どのくらい知っていますか?

こういう多義語をまとめた章がありますので、集中して覚えることができます。意外と上級者でも多義語は盲点だったりするので注意です。大学受験などでもポイントになる知識です。

システム英単語(シス単)の使い方、覚え方

鉛筆と眼鏡

システム英単語(シス単)を使った英単語学習、暗記の流れ

  1. 計画を立てる(詳しい計画の立て方、もっと具体的な覚え方は後述)
  2. 英単語を見る
  3. 発音記号で読み方を確認する、出来ればCDか電子辞書などで音声も確認する
  4. 意味、語法や派生語を確認する
  5. 単語を何度もぶつぶつ言いつつ、つづりと意味・イメージを何度も確認する(ここで完全に覚えようとはしない)
  6. ミニマルフレーズを何度も読み、単語の意味と主な使い方を含め頭に馴染ませる
  7. 次の単語へ進み、2~7をくり返す

おすすめの覚える順番は1章→2章+多義語(5章)→3章→4章

まず、一刻もはやくシステム英単語の2章までと多義語を終わらせるのを目標にしましょう。これを覚えていないと、基本的に大学受験だろうがTOEICだろうが英会話だろうが話になりません。(もちろん、学習者向け以外の一般の英字新聞やペーパーバックを読もうなんて論外な語彙レベルです)

多義語をなるべく早い段階でやってしまうことをおすすめします。ぱっと見は基本単語ばかりですし、本の一番最後なので手を付けるのが後回しになる人が多いですね。

しかし、多義語の学習はかなり即効性のありますので早めに覚えてしまいましょう。英文でも、語彙問題でもよく出てきますよ。

最終的には3章以降もしっかりと覚えましょう。大学受験では、4章はセンター試験(現大学入学共通テスト)レベルの英文などでは不要な場合もあります。

一般の洋書や英字新聞などが目標の場合は、システム英単語の4章だろうが基本単語レベルです。

英単語を知らないと読めるものがかなり限定されます。というか、ほとんどまともには読めないと思います。そのあたりのことは、以下の記事でも触れていますので参考にして下さい。

英単語数ってどれくらい必要?英字新聞やペーパーバックを読むには?英単語学習のおすすめの考え方、勉強法

システム英単語(シス単)を使うときの注意点

 

赤の文字で書かれた英単語の意味は全部覚える

1つの英単語につき1つの意味ではなく、赤で書いてある意味はよく出てくるものなのでなるべく全て覚えるようにして下さい。慣れてくれば英単語の複数の意味に共通する英単語のコアイメージも掴めてくると思います。

英単語の語法や派生語にも目を通す

「単語とその意味だけを確認して終わり」ではかなりもったいないです。語法も載っていますし、派生語などもたくさん載ってます。

ゴリゴリ暗記して完全に覚えるというよりも、何度も目を通しているうちに覚えたというのが理想ですね。焦って全ての情報を短期間に覚えようとしないようにして下さい。

ミニマルフレーズに出てきた文法や語法などで分からないものは総合英語や文法書で調べる

システム英単語の記述だけでは解決出来ない、例えばミニマルフレーズに使われている文法や語法などで疑問点があれば、手持ちの総合英語や英文法書、英和辞書・英英辞典などでも調べるようにして下さい。

例えば動名詞の知識が全くなかったりすると、ミニマルフレーズで使われている動名詞を見ても「なぜここで~ingの形が?」となってしまいます。

ここで疑問を放置して丸暗記するよりは、調べて納得した上でフレーズを覚えたほうがいいです。そこまでミニマルフレーズ中の文法などで困ることはないかと思いますが、念のため。

私のおすすめの高校総合英語(文法書)については「高校英文法の参考書は「アトラス総合英語」がおすすめ!瞬間英作文用の教材・例文集としても最適です」という記事で詳しく紹介しています。

英単語を覚えるのと並行してちゃんと英文も読む

システム英単語に限らず、英単語を覚えるだけで満足しないようにして下さい。

実際に大学受験や英検用の長文問題集や、TOEIC公式問題集、洋書やGraded Readers(語彙制限本)、英語で書かれたインターネットサイトなどの英文をたくさん読んだり聞いたり書いたり話したりすることで、しっかりとシス単のような単語集で覚えたことを定着させて下さい。

関連記事:【英語多読】高校基礎レベルで読めるGraded Readers(語彙制限本)と洋書の児童書のおすすめを紹介します。100万語はここで達成!

そうすることで、新たな知識も自分に入ってきますし、覚えた単語のブラッシュアップにもなります。覚えたつもりになった単語たちに気づくことも多いです。英単語を覚えることは英語学習ではとても重要なことなのは間違いないですが、それだけでは足りません。

厳しい言い方をすると「英単語学習だけに逃げないように」ということです。(自戒の念を込めて…)

大学受験生なら英文解釈の本や長文問題集、大学生や社会人の方は洋書や無料の英語サイトなどを利用してたくさん英文を読んでいきましょう。それぞれ、以下の記事でおすすめを紹介しています。

【大学受験英語】英文解釈の参考書・入試長文の読み方・長文読解問題集

英語初心者でも多読学習などに使える、無料のおすすめ英語ニュースサイトなど4選!

英語の発音記号は読めるようにしておく

英語の発音記号は読めるようにしておきましょう。ひとつふたつならいいですが、分からない発音が出るたびにCDや電子辞書などで確認するのも大変なので。

また、「発音アクセント問題が苦手です」という人がたくさんいますが、こういう人はほぼ例外なく発音記号が読めません。そして、英単語を覚える時に、その単語がどういう発音か、アクセントはどこかということを気にしません。自分流の単語の読み方と、単語の意味を結びつけているということが多いですね。

これは後に英会話などを始めようとなった時などに、いちいち一つ一つ修正していかないといけないので大変ですし、二度手間になります。

発音記号の読み方や基本的な英語の発音などは、専用の本を1冊やるだけでだいぶ違います。発音の勉強では以下の「DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本」をおすすめすることが多いです。

関連記事:『英語の発音が正しくなる本』フォニックスも発音記号の読み方も学べるおすすめ発音参考書を徹底レビュー!

関連記事:関連記事:【発音記号・フォニックス】英語の発音が上達するおすすめ定番教材を紹介!【英語の音の変化・リスニング】

英語の発音や音の変化、リスニング対策におすすめの本などについては「【大学受験英語】発音・リスニング対策におすすめの参考書【2018年決定版】」こちらの記事で紹介しています。

システム英単語(シス単)などの英単語集を使ったおすすめの覚え方

英単語学習に限ったことではないですが、勉強を始める前に計画をしっかりと立てておくことはとても大切です。

しっかりと計画を立て、勉強の方法も工夫すれば、やみくもに単語集を覚えていくよりもかなり効率的に覚えていくことが出来ると思います。

英単語集を使った単語の具体的な覚え方や計画の立て方や、英単語暗記に役立つ語源のおすすめ本は、以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にして下さい。

英単語のおすすめの覚え方、暗記や復習のコツ 大学受験、TOEIC用などの単語帳編

英語 語源おすすめの参考書レビュー「英単語の語源図鑑 清水建二 すずきひろし著」を使って効率的に学習!未知語の暗記、意味の推測にも役立ちます

最後に

今回紹介した「システム英単語」は本当に必須英単語ばかりを集めてあるので、大学受験やTOEIC、英検などに限らず、英語を勉強している人のほとんどにおすすめできる基本単語集です。

将来的に洋書を読んだり、使える英語をしっかりと身に付けたいなら、英単語は妥協せずにしっかりと覚えて語彙力をあげていきましょう。

関連記事:日本人が洋書を読めない主な理由と、読めるようになるのに必要なこと

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