as if の仮定法とは?うしろの時制の決め方と直説法との違い、as though・like も例文で解説【英文法の苦手を克服!】

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今日は as if についてです。「まるで〜かのように」を表す、仮定法の中でもよく使われる表現です。

as if のうしろは仮定法と習ったのに、It looks as if it’s going to rain. のような現在形の英文も出てくる。過去形と過去完了形のどちらを使えばいいのか分からない。そんな人も多いのではないでしょうか。

この記事では、as if の英文を「事実を表す文に戻して確かめる」方法で解説します。うしろの時制の決め方、仮定法ではなく現在形を使うとき、as though・like との違いも例文で紹介します。最後に確認問題も用意しました。

as if は、仮定法の基本が分かっていれば、新しく覚えることはそれほど多くありません。1つずつ見ていけば大丈夫です。

目次

as if とは?「まるで〜かのように」の意味と形

as if は、「まるで〜かのように」と、何かをほかのものにたとえるときに使う言葉です。

  • He talks as if he knew everything.
    (彼はまるで何でも知っているかのように話します。)

as if のうしろは「主語+動詞」

as if は接続詞(文と文をつなぐ言葉)です。そのため、うしろには「主語+動詞」の形が続きます。上記の英文では、he knew everything がひとかたまりになって、どんなふうに話すのかを説明しています。

as にはほかにも「〜するとき」「〜なので」などの意味があります。as の用法を整理したい人は、接続詞・前置詞・関係代名詞 as の用法・意味のまとめ、解説!【英文法の苦手を克服!】も参考にしてください。

as if のうしろでよく使われるのが、仮定法です。仮定法とは、事実とは違うことや、現実にはありえないことを言うときの動詞の形のことです。「今のこと」なのに過去形を使うなど、時制を1つ過去にずらすのが特徴です。

仮定法の基本を確かめたい人は、英語の仮定法過去・仮定法過去完了の使い方・訳し方、直説法との違いなど分かりやすく解説!【英文法の苦手を克服】を先に読んでおくと、この記事がぐっと分かりやすくなります。

as though も同じ意味

as though も、as if と同じ「まるで〜かのように」の意味です。使い方も同じなので、as if を as though に置き換えても意味は変わりません。

  • He talks as though he knew everything.
    (彼はまるで何でも知っているかのように話します。)

よく使われるのは as if のほうです。個人的には、as though は as if より少し堅い感じの言い方だと感じます。迷ったら as if を使えば問題ありません。厳密には違いがありますが、ネイティブでも同じと考えてOKと思っている人も多いようですね。

as if+仮定法過去:今の事実と違うことを言う

主節(文の中心になる部分)と同じときの、事実と違うことを言うときは、as if のうしろを過去形にします。これを仮定法過去と言います。

  • He talks as if he knew everything.
    (彼はまるで何でも知っているかのように話します。)
  • My sister treats me as if I were a child.
    (姉は私を、まるで子どものように扱います。)

1つ目の英文の knew は過去形ですが、意味は「今、知っているかのように」です。過去のことを言っているわけではありません。実際は知らないということを過去形で表しています。

事実を表す文に戻して確かめる

仮定法を使った as if の英文は、「本当はどうなのか」を考えると、意味がはっきりします。

  • He talks as if he knew everything.
    → 事実:He doesn’t know everything.(彼は何でも知っているわけではありません。)
  • My sister treats me as if I were a child.
    → 事実:I’m not a child.(私は子どもではありません。)

事実の文は「今」のことなので、現在形です。as if のうしろの過去形は、その今の事実と違うことを表しています。

大西泰斗先生は、動詞の過去形には「遠い」「距離がある」というニュアンスがある、と説明しています。この考え方で、仮定法は「現実から遠い」、つまり仮定だとイメージすると分かりやすいと思います。今のことなのに過去形を使うのも、現実から一歩離れた話をしているから、と考えると納得しやすいのではないでしょうか。

大西泰斗先生の英文法の本については、一億人の英文法はTOEICに使える?レベル・使い方と向いている人、代わりの参考書で紹介しています。

be動詞は were(会話では was も)

仮定法過去で be動詞を使うときは、主語が I・he・she などでも were を使うのが基本です。さきほどの英文の as if I were a child も、主語が I なのに were になっています。

ただし、くだけた会話では was もよく使われます。最近は was を使う言い方に変わってきている、と感じます。テストや改まった文章では were を使っておくと安心です。やはり過去形を使っているというのがポイントです。

  • She talks as if she were the leader.(改まった言い方・テストで使う形)
    (彼女はまるでリーダーであるかのように話します。)
  • She talks as if she was the leader.(くだけた会話でよく使われる形)
    (意味は上の英文と同じです。)

as if+仮定法過去完了:それより前の事実と違うことを言う

主節より前の、事実と違うことを言うときは、as if のうしろを過去完了形(had+過去分詞)にします。これを仮定法過去完了と言います。

  • He talks about the movie as if he had seen it.
    (彼はまるでその映画を見たかのように話します。)
    → 事実:He hasn’t seen it.(実際は見ていません。)
  • She knows so much about Kyoto. It’s as if she had lived there.
    (彼女は京都のことをとてもよく知っています。まるで住んでいたことがあるかのようです。)
    → 事実:She has never lived there.(実際は住んだことがありません。)

「話している」「知っている」のは今なので現在形を使いますが、「映画を見た」「住んでいた」のはそれより前のことです。過去のことが事実と違うので、過去形よりもさらに遠いことを表す過去完了形を使います。この感覚がつかめればもうマスターしたも同然です。

had+過去分詞の形に自信がない人は、過去完了形の使い方と訳し方、現在完了形・過去形との違いを分かりやすく解説!【英文法の苦手を克服】で確かめておきましょう。

as if のうしろの時制は「主節とのずれ」で決まる

「過去形と過去完了形、どちらを使えばいいの?」。ここで迷う人が多いようです。定期試験や入試でも、この時制を選ぶ問題がよく出ると感じます。

見分け方はシンプルです。主節と同じときのことなら過去形、主節より前のことなら過去完了形にします。

as if のうしろの時制を表すタイムラインの図。主節と同じときのことは過去形(仮定法過去)、主節より前のことは過去完了形(仮定法過去完了)にする

上の図のように、基準になるのは「今」ではなく主節の時です。as if のうしろの出来事が、主節と同じ時のことか、それより前か。それを考えれば、時制が決まります。

主節が過去形でも、時制はそのまま

主節が過去形になっても、as if のうしろが同じ時の話をしているなら時制は変わりません。時制の一致とは、主節に合わせてうしろの時制をずらすことです。

1つ目の例文の as if のうしろでは、過去形を過去完了形にずらす必要はありません。

  • He talked as if he knew everything.
    (彼はまるで何でも知っているかのように話しました。)
  • He talked about the movie as if he had seen it.
    (彼はまるでその映画を見たことがあるかのように話しました。)

1つ目の英文の knew は、「話していたそのときに知っているかのように」という意味です。主節が talked でも、同じときのことなので過去形のままになります。主節が過去形なのに as if のうしろも過去形。変な感じがするかもしれませんが、これで合っています。

時制がズレていたら完了形にすると覚えておくと良いと思います。助動詞や受動態なんかでも出てきますね。ここがややこしく感じる人が多いんですが、根気強く学習して時制がズレたら完了形になる感覚を掴んでください。

2つ目の英文の had seen は、「話していたときより前に見た」ことを表します。主節と比べて前かどうかで決めるのは、主節が現在形のときと同じですね。主節とその後ろで時がズレているのがわかるでしょうか。

主節主節と同じとき主節より前のとき
現在形
He talks
過去形
as if he knew
過去完了形
as if he had seen
過去形
He talked
過去形
as if he knew
過去完了形
as if he had seen

表のとおり、主節が現在形でも過去形でも、as if のうしろの形は同じです。

なぜだか分かりますか?そう、時がズレているからですね。過去形と過去完了形になっているのは「事実から離れている」仮定法を表すためです。

「できるかのように」は could を使う

「まるで〜できるかのように」と言うときは、can の過去形 could を使います。考え方は、ふつうの動詞の過去形と同じです。

  • He talks as if he could speak five languages.
    (彼はまるで5か国語を話せるかのように言います。)
    → 事実:He can’t speak five languages.(実際は話せません。)

as if が仮定法じゃないとき(直説法)

as if のうしろは、いつも仮定法になるわけではありません。本当にそうかもしれないと思っているときは、ふつうの時制(直説法)を使います。直説法とは、事実や、事実だと思っていることをそのまま言うときの、ふつうの動詞の形のことです。

  • It looks as if it’s going to rain.
    (雨が降りそうです。)
  • You sound as if you have a cold.
    (風邪をひいているような声だね。)

空が暗くなってきたなら、本当に雨が降るかもしれません。相手の声がかすれていたら、風邪をひいている可能性もありますね。このように事実である可能性があるときは、現在形や未来の表現をそのまま使います。as if なのに現在形。これで合っています。

「as if のうしろは必ず仮定法」と覚えている人もいるかもしれません。ですが、私はこの覚え方には反対です。上記のような直説法の英文に出会ったときに、混乱してしまうからです。「事実と違うなら仮定法、本当かもしれないなら直説法」と覚えておくほうが、実際の英文に対応できます。

look・sound・feel・seem as if

as if は、look(〜に見える)・sound(〜に聞こえる)・feel(〜に感じる)・seem(〜のようだ)のうしろでよく使われます。「〜のように見える」「〜のような気がする」と、見たり聞いたりした様子から判断するときの言い方です。

  • I feel as if I’m catching a cold.
    (風邪をひきかけているような気がします。)
  • It seems as if everyone knows about it.
    (みんながそのことを知っているようです。)

look・sound・feel・seem のうしろでは、上記の英文のように直説法を使うことが多いです。見たり感じたりしたことを、そのまま伝える言い方だからです。

仮定法と直説法の違いを比べる

同じ内容でも、仮定法と直説法のどちらを使うかで、話し手の気持ちが変わります。

形英文と和訳話し手の気持ち
仮定法She talks as if she were the leader.
(彼女はまるでリーダーであるかのように話します。)
実際はリーダーではないと思っている
直説法She talks as if she is the leader.
(彼女はリーダーのような話し方をします。)
本当にリーダーかもしれないと思っている
as if のうしろを仮定法にするか直説法にするかの見分け方の図。事実と違うと思っているときは仮定法(as if she were the leader)、本当かもしれないと思っているときは直説法(as if she is the leader)

上の図のように、迷ったときは「話し手は、事実と違うと思っているか」を考えてみてください。そう思っていれば仮定法、本当かもしれないと思っていれば直説法です。

実際の会話では、事実と違うことでも現在形を使う人がいます(He talks as if he knows everything. など)。過去形を使うと、事実と違うと思っていることがはっきり伝わります。テストでは「事実と違うなら仮定法」と考えておけば大丈夫です。

as if と like・even if の違い

like:会話でよく使うくだけた言い方

くだけた会話では、as if の代わりに like も使われます。今の会話では、as if より like のほうがよく使われていると思います。

  • It looks like it’s going to rain.
    (雨が降りそうです。)

ただし、この like は改まった文章では正しくないと考えられることがあります。レポートやビジネスの文書、テストの英作文では as if を使うと安心です。

even if:「たとえ〜でも」で意味が違う

even if は形が似ていますが、意味は「たとえ〜でも」です。as if の「まるで〜かのように」とは意味がまったく違うので、気をつけましょう。

  • Even if it rains tomorrow, we’ll go hiking.
    (たとえ明日雨が降っても、私たちはハイキングに行きます。)

「〜ならいいのに」を表す I wish も、時制の決め方は as if と同じです。主節と同じときは過去形、前のことは過去完了形にします。【仮定法】I wish と If only の意味、使い方、違いをわかりやすく解説!【英文法の苦手を克服】もあわせてどうぞ。

もう一歩先へ:主語と動詞がない as if

ここからは少し発展的な内容です。as if のうしろには、「主語+動詞」ではなく、to 不定詞や前置詞のかたまりが続くこともあります。

  • She smiled at me as if to say, “Don’t worry.”
    (彼女は「心配しないで」と言うかのように、私にほほえみました。)
  • He stood there as if in a dream.
    (彼は夢の中にいるかのように、そこに立っていました。)

as if to 〜 は「〜するかのように」という意味です。as if のうしろに前置詞のかたまりが続くと、「〜であるかのように」という意味になります。上記の英文の as if in a dream は「夢の中にいるかのように」です。あまり深いことを考えず、読んで意味が分かればそれで十分です。

It’s not as if 〜(別に〜というわけではない)

It’s not as if 〜 は「別に〜というわけではない」と、相手の思い込みを打ち消すときの言い方です。

  • It’s not as if I’m angry with you.
    (別にあなたに怒っているわけじゃないよ。)

会話では It’s not like 〜 もよく使われます。「そんなんじゃないよ」は英語でなんて言う?覚えておきたい英会話ひとことフレーズもあわせてどうぞ。

As if!(まさか・ありえない)

As if! だけで、「まさか」「ありえない」という意味になることもあります。くだけた会話での言い方です。

個人的には、同じような場面では No way! のほうがよく見聞きするイメージです。As if! は、聞いて意味が分かるようにしておけば十分だと思います。

確認問題:as if のうしろの形を選ぶ

( )に入る形を選んでください。迷ったら、事実を表す文に戻してみましょう。あわせて、主節と同じときか、それより前かも考えます。

  1. My brother talks as if he ( ) rich.(実際はお金持ちではない)
    [ is / were ]
  2. She looked as if she ( ) a ghost.(実際は幽霊を見ていない)
    [ saw / had seen ]
  3. Tom talked as if he ( ) the answer.(実際は答えを知らなかった)
    [ knew / had known ]
  4. The sky is getting dark. It looks as if it ( ) going to rain.
    [ is / were ]
  5. He talks about London as if he ( ) there many times.(実際は行ったことがない)
    [ has been / had been ]
解答と解説(タップで開く)
  1. were(兄はまるでお金持ちであるかのように話します。)
    事実は He isn’t rich.(今、お金持ちではない)です。今の事実と違うので、仮定法過去の were にします。
  2. had seen(彼女はまるで幽霊でも見たかのような顔をしていました。)
    幽霊を見たのは、主節の looked より前のことです。前のことが事実と違うので、仮定法過去完了にします。
  3. knew(トムはまるで答えを知っているかのように話しました。)
    「知っている」のは、話していたのと同じときです。主節が talked でも、同じときのことなので過去形のままにします。
  4. is(空が暗くなってきました。雨が降りそうです。)
    空が暗くなってきたので、本当に雨が降るかもしれません。事実である可能性があるので、直説法の is を使います。
  5. had been(彼はまるでロンドンに何度も行ったことがあるかのように、ロンドンのことを話します。)
    行ったことがあるかどうかは、話している今より前のことです。事実と違うので、仮定法過去完了にします。has been は直説法の現在完了形で、「本当に行ったことがあるかもしれない」ときの形です。

まとめ

  • as if は「まるで〜かのように」という意味の接続詞で、うしろは基本的に「主語+動詞」。as though も同じ意味だが、as if のほうがよく使われる
  • 主節と同じときの、事実と違うことは過去形(仮定法過去)。be動詞は were が基本で、くだけた会話では was も使う
  • 主節より前の、事実と違うことは過去完了形(仮定法過去完了)。主節が過去形でも、それと同じ時のことを表す場合は時制はずらさない
  • 本当にそうかもしれないときは直説法(It looks as if it’s going to rain.)。「as if のうしろは必ず仮定法」ではない
  • 会話では like も使うが、改まった文章では as if を使うと安心

as if の時制で迷ったら、いつでも「事実を表す文」に戻して考えてみてください。結局のところ、as if も仮定法の基本の考え方がそのまま使えます。その基本がしっかりしていれば、as if は怖くありません。

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