「そろそろ大学受験のために英語の勉強を始めたいんだけど、最初に何をやればいいの?」
「よくわからないけど英語は単語集とネクステやっとけばいいんだよね?」
「英文法苦手だけど、英文法問題はあまり出ないみたいでラッキー!志望大学は早慶だから、難関私大レベルって書いてる長文問題集を買ってきた!」
こんな感じで、大学受験の英語は最初に何をやればいいのか分からなかったり、あまりよく考えずに参考書や問題集を買ってきて何となく受験勉強を始めてしまう人も多いです。
大学受験に限らずですが、最初が肝心です。今回は、「大学受験の英語で最初にやること」を紹介します。この記事で紹介したことをやるのとやらないのとでは勉強効率が全然違ってきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
大学受験の英語、最初にやることは?
- 志望大学(目標)の設定と難易度の確認
- 大学受験の年間勉強計画・スケジュール作成
- 現在の自分の実力の把握&基礎固めスタート
大学受験に向けて最初にやることは上記の3つです。
志望大学(目標)の設定と、入試難易度などの確認
志望大学の決め方
大学受験の勉強開始に先立ち、まずは現時点での自分の志望大学(目標)を設定しましょう。
絶対に行きたいという志望大学がもう決まっている人はいいですが、まだ具体的に決まっていない人も、
- 「MARCH関関同立くらいは目指したい」
- 「都市部の国公立かなぁ」
- 「ニッコマ前後」
- 「出来れば早慶」
など、大体でいいので志望大学のレベルを決めましょう。
自分の学びたいことから考えて、「○○学部がある大学でMARCHくらいのレベルだと…」という感じで決めていくのも良いでしょう。
河合塾の入試難易予想ランキング表なども参考に、気になる大学のことを調べてみましょう。もちろん、学校や塾予備校の先生や、先輩などに話を聞いてみるのも参考になります。
志望大学のレベルと合格するのに必要なことの確認
大体の志望大学が決まったら、そのレベルの大学に合格するのに必要なことを調べましょう。
偏差値や倍率はもちろん、赤本や大学ホームページの入試データから「合格に大体何点(何割)得点する必要があるか」を調べたり、過去問を見て出題形式と入試問題の難易度を知ることも大切です。
また、自分の必要な入試科目と、得意不得意、入試問題のレベルなどを考えて「自分がその合格点を取るのに科目ごとにどういう割合で得点すればいいか」作戦を立てましょう。最初の段階ではだいたいで良いです。
大学受験の年間勉強計画・スケジュール作成
目標とするところがある程度決まったら、大体の1年間の大学受験の勉強計画を立てます。立てたスケジュールどおり勉強は進まないことも多いですが、無計画に勉強を始めるのは論外です。ざっくりでいいので必ず計画を立てましょう。
このサイトでも勉強計画の例を紹介しているので参考にしてください。
関連記事:【大学受験英語の勉強法】勉強計画、おすすめ単語集・イディオム集、発音【決定版】
大学受験英語 最初の基礎固めにおすすめ参考書
大学受験の英語の勉強で最初にまずやっておきたいことを紹介します。
英語の発音(発音記号、英語の音の変化)
単語集を覚える時に便利なので、最低でも発音記号は読めるようになっておいた方がいいです。リスニングが必要な場合は英語の音の変化も知っておくと楽になります。
発音はスルーされがちなところですが、最低限のことはやっておくことをおすすめします。
関連記事:【大学受験英語】発音・リスニング対策におすすめの参考書、無料のインターネットサイト
英単語集『システム英単語(シス単)』or『ターゲット1900』
まずは英単語集です。英語はやはり英単語を知らないと話になりません。
『システム英単語』通称『シス単』か『ターゲット1900』のどちらか好きな方を用意して高校基礎単語(シス単なら1章、ターゲットならパート1)を復習&覚えていきましょう。
この2冊の英単語はどちらも大学受験の定番かつ到達点はどちらも同じなので、好みで決めてOKです。収録単語も1500語くらい被っています。ちなみに、私の好みは『シス単』です。
関連記事:「システム英単語(シス単)」大学受験英語はもちろん、TOEIC対策の基礎固めにもおすすめの英単語集の特徴、覚え方!
高校レベルの英文法『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』
英単語集をやりつつ、高校基礎レベルの英文法を『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』で勉強していきましょう。
載っているのは絶対に落とせないレベルの英文法の知識ばかりなので、しっかりと読み込んで理解して下さい。『大岩』は中学レベルの英語の説明から始まっていますので、英文法に自信がない人や、まだ学校で高校英文法の全範囲の学習が終わっていない人でも自習出来ます。
また、『大岩』は講義調の本で読みやすくサクサク進められると思います。あまりダラダラと時間をかけず、2週間くらいでざっとひと通り読み終えて、基礎英文法の全体像を掴むようにして下さい。
他に英文法問題集を同時進行でやってもOKです。その場合は、『大岩』を読んだらその単元の問題を解くというように進めていくと良いでしょう。
関連記事:『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』のレビューと使い方!読みやすいおすすめの講義系参考書です。
総合英語・英文法書を用意する
英文法の分からないところや、『大岩』に載っていないことを調べたりして補強するために、総合英語か英文法書を1冊用意しておきましょう。
関連記事:【英文法】総合英語はどれがおすすめなのか?『総合英語Evergreen』『ジーニアス総合英語』『アトラス総合英語』
英語が全くできない、中学レベルからやり直したいという人は
中学レベルの基礎があやふやの状態で高校レベルの英語の勉強をしてしまうと、貴重な時間を無駄にしてしまうことになりかねません。中学レベルで抜けや理解出来ていないところがないようにしましょう。
中学レベルの英単語・英熟語(イディオム)『中学版システム英単語』
中学レベルの英単語・英熟語は『中学版システム英単語』1択です。単語・熟語だけでなく英文法も含め、中学で扱う必要なことはこの1冊にまとまっています。ざっと確認して、抜けがあれば必ず補強して下さい。
関連記事:『中学版 システム英単語』のレビューと使い方!中学英語が1冊で学べるおすすめ単語集です。【シス単】
中学レベルの英文法『中学の英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』
中学レベルの英文法は『中学の英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』で復習しましょう。著者の分かりやすい解説動画がYouTubeにありますので、英語が本当に苦手で「全くできない」と悩む人でも使えると思います。
何度も言いますが、中学レベルの英文法で抜けがあったりすると致命的なので、甘くみずひと通り確認して下さい。
関連記事:『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』をレビュー!中学レベルの英文法参考書はこれ1択。瞬間英作文用の教材としてもおすすめです。
現在の英語の実力を確認
上で紹介した教材を使って、自分が今どれくらい英単語・英文法の基礎力があるのかをまず確認して下さい。
そして、「中学レベルから穴が多いので、まず中学レベルの復習からにしよう」「『大岩』に載ってることはほとんどOKだったから次の段階へ進もう」など、自分のレベルに合った教材を追加していきましょう。自分のレベルに合わない教材は使わないように気をつけて下さい。学習効率がかなり下がります。
最後に
おそらく、最後に紹介した「基礎固め」の項目が「大学受験 英語 最初にやること」でたどり着いた皆さんが知りたかったことじゃないでしょうか。「まず最初に何の参考書やればいいのかが知りたいんだよ」という人もいるかと思いますが、この記事で紹介したことは、大学受験の勉強の最初にやっておくことをおすすめします。
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【大学受験英語の勉強法】勉強計画、おすすめ単語集・イディオム集、発音【決定版】
【大学受験英語】総合英語・文法書、英文法・語法のおすすめ参考書、問題集