英語リーディング 英文を速く読むにはどういう勉強をすればいい?速読は必要なのか?

当サイトのサービス・商品紹介記事にはプロモーションが含まれています。

英語を教えていてよくある質問に、

「英文を読むのが遅いんですけど、どうやったら速読出来ますか?」

というものがあります。大学受験やTOEICなどの英語長文(リーディング)問題が試験時間内に解き終わらないという悩みがある人が多いです。

そこで、今回は英語を読むのを速くするにはどのような勉強が効果的か、速読は必要なのかについて紹介します。

目次

英語を今より速く読むには?速読は必要?

どのくらいのリーディングスピード(WPM)で英文を読めれば良いのか?

英文を今より速く読めるようにするには、どのようにトレーニングをしていけば良いのか等を紹介していきます。

まず最初に言いたいのは、そもそも「速く読む必要はない」ということです。1分間に300語を遥かに上回るようなリーディングスピードのいわゆる「速読」は不要です。

例えば、TOEICのリーディングパートが時間内に全部読めない解けないという人は速読が出来ないというより、「英文を読むのがめちゃくちゃ遅いだけ」なんです。基本的に大学受験やTOEICや英検、TOEFLなどの英語試験で英文を速読する必要はありません。普通の速さで読めれば十分です。

で、普通の速さってどれくらいだよという感じですが、とりあえずは「急がずに普通に読んで150~180WPMくらい、出来れば200WPM」を目標にすれば良いと思います。

WPM150~180とは、1分間に150語~180語読めるスピードです。一般的な英語教材のCDの英語リスニング音声のノーマルスピードが大体160WPM前後ですので、「教材のリスニング音声と同じくらいのスピードで読む」ということですね。CNNなどのニュースキャスターの話す英語が大体180WPM前後です。

英語のネイティブスピーカーの小中学生も、これくらいのリーディングスピードが平均値のようです。当然、これは大人に比べるとかなりゆっくりですが、英語学習者にとって、とりあえず目指す目標としてはちょうど良い読書スピードかと思います。

WPM150~180のスピードで英文を読むことが出来ればTOEICのリーディングパートは全部解き終わりますし、そのスピードで英文を一読して理解出来るようになれば、英語のリスニング力もかなりアップしているはずです。

TOEICなどが解き終わらない人や英語初心者だと、100WPM以下の速さで英文を読んでいることも多いと思います。一度1分間に自分が何語読めているのか、ストップウォッチなどを使って調べてみるのも良いですね。

まずは今のカメさん状態のリーディングスピードから、出来るだけ普通の速さに近づけるのを目標にしましょう。WPM300をはるかに超えるような「速読」は今は考えなくていいです。

関連記事:【英語】長文を読むのが苦痛な人におすすめの勉強法&克服法【多読】

英文を今より速く読めるようになるにはどんな勉強が効果的か

前提条件:基本的な語彙・英文法は勉強しておく「【英語初心者必読】まず最初に勉強するべき必須の勉強3つ【必修基本セット】

その上で、以下の3つを意識して普段の勉強に取り入れると良いでしょう。少しずつ自分の英語のリーディングスピードが上がっていくはずです。

  • 英語の語彙増強
  • 完璧に理解した英文を何度も読み込む
  • 色々なジャンルの英文をとにかくたくさん読む(英語多読)

英語の語彙(英単語・イディオムなど)の増強

当たり前ですが、知らない英単語やイディオム、慣用表現などが多いと英文自体の理解度が落ちます。分からない部分が多いと当然悩んだり、英単語の意味を思い出そうとしたりしてしまうので、読むのが遅くなります。

英単語のイメージや語源の理解も未知語に出会った時に役に立ちますが、それで全てが解決出来るわけではありません。

常日頃から、英単語やイディオムなどの地道な暗記学習はコツコツと積み上げていきましょう。

関連記事:英単語・イディオム勉強法・参考書などカテゴリ記事一覧

完璧に理解した英文を何度も読み込む

「自分が完全に理解した上で何度も読み込んだ」という英文のストックを増やすこともとても大切です。

これを言うと、「一度読んだ英文を何度も読んで意味あるんですか?」と返ってくることも多いです。しかし、初めて読む英文でも実際は、そのほとんどが今まで読んだ英文と同じような形だったりします。

読み込んだ英文パターンのストックが増えるにつれ、未知の英文もどんどん読めるようになっていくと思います。自分が勉強した英単語やイディオム、英文法や語法の定着にも役立ちます。

おすすめの教材は「速読英単語シリーズ」や「速読速聴シリーズ」、「英検の文単シリーズ」などのある程度まとまった量の英文と訳が載っているものや、大学受験用の英文解釈の参考書などです。もちろん、TOEICや英検、TOEFLなどのリーディング対策問題集の英文でも構いません。

最近の英語教材はリスニング音声CDも付いているものも多いので、分からないところを完全に潰した上でCDと一緒に音読しまくりましょう。リスニング力アップにもなって一石二鳥です。

スラッシュリーディングなどで、英文を意味のかたまりごとに前からどんどん読む練習をするのも有効です。

関連記事:英語のスラッシュリーディングは無駄?不要な間違った勉強法?

色々なジャンルの英文をとにかくたくさん読む(英語多読)

最終的にはジャンルを問わず、自分の気の向くままひたすら貪欲に読みまくります。英字新聞、洋書、洋雑誌、海外インターネットサイトなど、何でも良いです。とにかく沢山英語を読みます。

Amazonプライム」に登録している人なら、無料で読める英語の本があったりもしますのでそれを利用しても良いでしょう。もっとたくさんの洋書を読みたい場合は、「Kindle Unlimited」というサービスもあります。

最初は語彙不足で全然分からなかったり、英字新聞などの記事を1~2ページ読んだだけで力尽きたりもすると思いますが、他の英語の勉強と併行して、やめずにずっと続けて習慣化して下さい。1日30分からでもいいので続けましょう。

続けるコツは、多少分からなくてもあまり気にせず読み飛ばしたり、つまらないなと思ったらすぐに次の記事へ行くことです。全部読む必要はないので、気負いすぎないようにしましょう。難しいなと感じたらもっと簡単なものに切り替えましょう。

関連記事:【英語多読】中学レベルで読めるGraded Readers(語彙制限本)と洋書の児童書のおすすめを紹介します

「どうしてもここが分からないと厳しい」という部分は辞書や文法書などで調べて下さい。

まとまった量の英文を読む経験を積んでいくことで、英語を読むことに少しずつ慣れていきます。定期的に自分のリーディングスピードをはかってみましょう。

私は多読の手始めに週刊の英字新聞「 The Japan Times Alpha 」をおすすめしています。「 The Japan Times Alpha 」は本当に色々な話題についての英語に触れることが出来ますし、英会話・瞬間英作文教材でそのまま使えるような対話記事なども豊富です。

英字新聞 多読初心者にもおすすめ!週刊 The Japan Times ST ( Alpha )を購読して英語力アップ!なぜおすすめなのか徹底的に紹介!

おすすめの英字新聞についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にして下さい。

洋書などの多読、英字新聞購読などを挫折せずに続けるコツについては以下の記事をどうぞ。

英語力アップに効果的な、洋書多読や英字新聞購読などを長く続けるためのコツ

英語の基礎力が全くないのにいきなり英語多読をやる人もいますが、ちょっと効率が悪いと思うので個人的にはあまりおすすめしません。

基本的に、「自分の分からない英文をひたすら読んでいても、ずっと分からないまま」です。間違った読み方が完全に固まってしまう可能性もあるので注意しましょう。

最後に

英語のリーディングスピードの向上も、他の英語の勉強と同じで「地道な努力を継続する」ことが一番です。やはり、「これをやればすぐリーディングスピードが速くなる!」みたいな裏ワザ的なものはないんじゃないかなと私は考えています。

暇があれば少しでもいいので何か英語を読むようにしましょう!リーディング速度のアップは、リスニング力のアップにも直結しますので頑張りたいですね。

また、定期的に自分の英文読解のスピードをストップウォッチやスマホアプリなどで計ってみるといいでしょう。以前よりも読む速さが上がっていると上達を実感できますし、モチベーションアップにも繋がります。

私は、英語の多読をするための便利ツールとして「 Fire HD 8 タブレット (8インチHDディスプレイ) 16GB – Alexa搭載」をおすすめしています。

タブレットは多読中に出会った未知語をワンタップで英和・英英辞書で調べたりすることが出来たり、リスニングなどの勉強にも使えるので便利です。以下の記事で詳しく紹介しています。

関連記事:「Amazon Fire HD 8で英語の勉強効率を大幅アップ!洋書多読は絶対これ!コスパ最強でした…

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次