【英語多読】初心者におすすめの洋書最初の1冊は?洋書の選び方のポイントは?効果は?【難易度】

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「英語の多読をやってみようと思ってるけど、何を読めばいいのかわからない」

「英語多読初心者におすすめの洋書は?」

「そろそろ洋書に手を出してみようかな」

「ハリー・ポッターシリーズに手を出してみたけど難しすぎて挫折した…」

今回はこのような人に向けて、私のおすすめする「英語多読初心者の方へおすすめする洋書の選び方」を紹介します。最後には、英語多読初心者へのおすすめの1冊も紹介しています。

関連記事:洋書初心者がペーパーバックを読めるようになる方法・中学英語からの最短ルート【英語多読】

英語多読初心者はまず1冊目の洋書を読み切って自信をつける

英語だけで書かれた本を1冊読み切れば、かなり達成感と自信を得られます。その自信は次の洋書へ挑戦する力・モチベーションになります。

英語で書かれた本を読めば読むほど自分の英語力はアップしていきます。英語の語彙も増えますし、語感や表現・英文法の使い方もブラッシュアップされていきます。うまく言えませんが、荒削りな自分の英語力にヤスリがけをしていき、少しずつならしていくイメージでしょうか。もちろん英語のリーディング速度も上がっていきますし、大量の英文を読むことへの抵抗も少なくなっていきます。英語のリーディング力が上がるとリスニング時の英文理解力も上がります。

このように、英語多読にはたくさんの効果が期待出来ます。

英語多読初心者 洋書最初の1冊の選び方のポイント

  1. 辞書なしで楽に読めそうな本を選ぶ(簡単な英語で書かれている)
  2. 面白そうな本を選ぶ
  3. ページ数の少ない本を選ぶ
  4. 日本語訳、語注、解説のないものを選ぶ

この4つのポイントに注意して選べば失敗することは少ないです。ひとつずつ、詳しく説明していきます。

関連記事:英語多読を挫折しないコツ・おすすめの読み方・やり方【洋書・Kindle】

辞書なしで楽に読めそうな本を選ぶ(簡単な英語で書かれている)

今の自分の英語力で楽に読めない本を選ばないように気をつけて下さい。

中学生・高校生~大学受験生レベルの英語の語彙力しかないのに一般的なペーパーバックを選んでも、まずまともには読めません。知らない英単語の意味の推測も限度がありますし、ある程度正確に読めないものをそのまま無理してずっと読み続けると、英文を誤読することに慣れてしまいます。

関連記事:日本人が洋書を読めない主な理由と、読めるようになるのに必要なこと

英語多読では辞書はなるべく使わず読みますが、何度も出てくる英単語などをどうしても調べたいときはもちろん調べてもOKです。

関連記事:【英語多読】Kindleで学習英英辞典を使って英単語を調べる方法

そして、自分がちゃんと読めていないことに気付かず、本を読みすすめてしまうということにもなりかねません。私は残念ながらこの状態になってしまっている人に何人も出会っています。自分のレベルにあったものを読むのはとても大切です。

最初の1冊は「簡単過ぎるかもしれない」というくらいのレベルの本でちょうどいいです。その方が英語の読書自体を楽しめますし、途中で挫折せずに読み切ることが出来る可能性も高いです。『Cambridge English Readers』などの、やさしい英語で書かれた学習者向けの語彙制限本を選ぶのもおすすめですね。

関連記事:【英語多読】中学レベルで読めるGraded Readers(語彙制限本)と洋書の児童書のおすすめを紹介します

 

英語で書かれた児童書もOKだが、面白そうな内容の本を選ぶ(興味が持てる)

ジャンルは自由ですが、なるべく興味が持てそうなものを選びましょう。本は実際に読んでみないと面白さは分かりませんので、少しでも面白そう、興味が持てそうならチャレンジしてみましょう。

ただ、「これは面白そうな本なんだ!」と自己暗示のように無理やり思い込んで読む必要はありません。無理はしないようにしましょう。いくら世間の評判が良かろうが、自分に合わなかったりもしますし、またその逆も十分にありえます。

例えば、英語多読初めての1冊としておすすめされたり選ばれることがめちゃくちゃ多く、面白いと絶賛されている『HOLES』という作品があります。私も昔読みましたが、あまり合いませんでした。

関連記事:【英語多読】洋書・ペーパーバックがつまらない!?そんな時はどうすればいいのか?

Holes (English Edition)

個人的には、英語で書かれた児童書なら『HOLES』よりも『The Giver』の方が好みでした。こちらは普通に面白かったです。ページ数もそんなに多くないので本格的な洋書の児童書に挑戦したい人にかなりおすすめです。

 

洋書多読 最初の1冊はページ数の少ない本を選ぶのがおすすめ

日本語で書かれた本の読書習慣があるかどうか、などにもよりますが、分厚い本を1冊読み切るのは結構大変です。それが外国語である英語で書かれたものならなおさらです。よほど自信がある人以外は300ページを超えるような分厚い本は避けた方が無難です。最初は1ページ読むのにもかなりのエネルギーを必要とすると思います。「読んでも読んでも全然進まない、終わらない…」と感じてしまい、途中で挫折してしまう可能性が高くなります。

とはいえ、イラスト多めで30ページや40ページで終わる、本当に子供向けの絵本や児童書では内容・ボリュームともに物足りない人もいると思います。最初の1冊は「英語で書かれた本を1冊読み切ったんだ!」という成功体験をするというのが目的でもありますので、ある程度の達成感を得られるボリュームの本を選ぶのが良いでしょう。具体的には、100ページ弱~200ページ未満の薄めの本がおすすめですね。これくらいのページ数の本だと、一週間前後で読み終えられると思います。

スマホやタブレットを使っていつでもどこでも気軽に洋書が読めるように、Kindle版で読むのも良いでしょう。洋書を読み始めるハードルを下げることが大切です。読書が習慣になるように色々と工夫してみてください。

私は寝る前の1時間前後は布団に入りながらKindleで読書をするようにしていますが、これはもう完全に習慣になっていて「やらなきゃ」という感じではなく自然な感じで続いています。

関連記事:【Kindle】Amazon Fire HD 8で英語の勉強効率を大幅アップ!洋書多読は絶対これ!コスパ最強でした…

先ほど紹介した語彙制限本のシリーズ『Cambridge English Readers』でいうと、レベル3~4くらいの作品から選ぶとちょうどいいでしょう。難しければレベルを下げて下さい。ページ数は減りますが、自分のレベルに合っていないものは避けましょう。

日本語訳、英単語の語注、解説のないものを選ぶ

これは、読後の達成感や自信を増すためです。日本語訳や解説、英単語の語注が書いてある本だと、(それ自体は悪いことではありませんが)どこか英語の参考書を読んでいるような感覚や、英語の勉強のために読んだ本という感じになりますので、1冊目の候補から外します。

ほぼ同じような理由で「Pearson Graded Readers(Penguin Readers)」「Oxford Graded Readers」などのGraded Readers(語彙制限本)はこの記事では紹介していません。気にならない人はこれらの語彙制限本から選んでも全く問題ありません

本当に英語のみで書かれた本を1冊読み切ると自信になりますし、達成感もあります。その成功体験を重ねていくことでどんどん英語の多読を進めていくことが出来ると思います。英語の語彙力が上がってくれば、ペーパーバック読書の定番「シドニー・シェルダン」や「ダニエル・スティール」の作品など、一般的な洋書(ペーパーバック)にも挑戦出来るようになるでしょう。

関連記事:【10000語レベル以上】市販の英単語集のレベルを超える難単語を覚えるには?【15000語~20000語レベル】

Sidney Sheldonの超名作『Master of the Game』は皆さんにも是非いつか読んでもらいたい作品ですね。

英語多読初心者の最初の1冊におすすめの本

今回、私が挙げた英語多読初心者の最初の1冊の選び方のポイントにあった本を2冊紹介してこの記事を終わろうと思います。

American Pie Slice of Life Essays on America and Japan

American Pie Slice of Life Essays on America and Japan

1冊めはNHK「ラジオ英会話」のテキストに連載されていた日本とアメリカの生活などについてのエッセイをまとめた本です。著者はテキサス出身の英語のネイティブスピーカーの Kay Hetherly(ケイ・ヘザリ)さんです。NHK出版の本なので厳密には洋書ではありませんが、私が紹介したポイント全てを満たしています。詳しい内容はネタバレになるので書けませんが、個人的には結構好きな内容の本です。

  • 使われている英単語・英文法・表現がとても簡単(高校初級レベルの語彙があれば余裕で読めます)
  • 93ページ(約12000語)の薄いエッセイ本
  • 日本語訳、解説、英単語の語注などなし、全編英語のみ。

600語程度のエッセイが20本載っていますので、全部で約12000語です。したがって、英語の読書スピード(WPM)が80程度のすごくゆっくりペースの英語多読初心者の人でも、2時間半くらいで読み終えられるボリュームの本です。一日30分弱の読書で一週間もあれば読み終えられます。

Who Moved My Cheese?

「いやいや、NHK出版て…やっぱり初めての1冊は完全な洋書がいいよ」という人には、こちらの『Who Moved My Cheese?』がおすすめです。

  • 高校英語レベルで読める
  • ページ数約100ページの物語タイプのビジネス書
  • オーディオブックも利用すれば英語のリスニング練習にも使える
  • 洋書なので、もちろん日本語は一切なし

世界中で読まれている有名な童話・ビジネス書ですが、かなり読みやすく書かれていて、内容も素晴らしいです。

英語多読の最初の1冊におすすめです。ぜひ読んでみて下さい。

もっと物語が読みたい人は「【英語多読】おすすめの洋書・児童書、定番シリーズを含む面白い本を10選!」こちらの記事で紹介しているものも参考にして下さい。

地の文がある小説タイプの本は難しいと感じる人は、漫画の英語版もおすすめです。こちらは絵があるのと、英文自体も簡単で短いものが多いので読みやすいです。漫画に抵抗がない人、漫画が好きな人は何か1冊読んでみると良いと思います。

関連記事:英語版の漫画で英語学習!おすすめの作品は?英会話表現・イディオム・句動詞を学ぶ【英語多読】