この記事では、英語多読を始めたいけど種類が多すぎて「どれを読めばいいのか分からない!」「どれくらいの英語力で読めるの?」という人のために
- 中学英語レベル
- 英検3級レベル
- TOEIC 400点レベル
くらいで読めるおすすめのGraded Readers(語彙制限本)・洋書の児童書を紹介します。英語多読を通して、英語力をアップさせていきましょう。
中学レベルの英語で書かれていますので、文字通り中学生でもレベル設定を間違えなければ読めますし、英語の得意な小学生、高校生・大学生や社会人のやり直し英語などで英語の多読をやってみようと思っている人などにもおすすめです。
中学レベルの英文法に不安のある人は、おすすめ参考書をこちらの記事で紹介していますので参考にしてください。
関連記事:『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』をレビュー!中学レベルの英文法参考書はこれ1択。瞬間英作文用の教材としてもおすすめです。
Graded Readers(語彙制限本)のおすすめ(中学レベル)
まずは英語学習者向けに書かれたGraded Readers(語彙制限本)から紹介します。
中学英語レベルで読めるくらいの易しく書かれた本は、児童書よりもGraded Readers(語彙制限本)に個人的にはおすすめなものが多いです。これくらいやさしい英語で書かれた英語のネイティブスピーカーの子ども向け絵本・児童書はちょっと内容的に厳しいものも多いので……(小学生~中学生くらいまでの年齢ならそれでも問題なく楽しめると思いますが)
ここから各出版社のシリーズごとにおすすめのGraded Readers(語彙制限本)を紹介していきます。書き下ろし作品もありますが、過去の名作のリトールド版(リライト)が多めです。
関連記事:洋書初心者がペーパーバックを読めるようになる方法・中学英語からの最短ルート【英語多読】
関連記事:【英語多読】Kindleで学習英英辞典を使って英単語を調べる方法
Oxford Bookworms Library(オックスフォード ブックワームライブラリ) Stage1~2
オックスフォードブックワームライブラリです。語数は6000語前後のものが多いです(Stage2)。「 Factfiles 」シリーズが結構おすすめです。
「Stage2」は中学レベルの英文法の「関係詞・受動態・間接疑問」が出てきませんので、これらの単元をまだ勉強していない段階から読み始められます。
『Japan (Oxford Bookworms Library. Factfiles. Stage 1)』
『Love or Money (Oxford Bookworms Library, Stage 1, Crime & Mystery)』
(特におすすめ)『Seasons and Celebrations (Oxford Bookworms: Factfiles, Stage 2)』
The Canterville Ghost: Stage 2 700 Headwords (Oxford Bookworms)
World Wonders (Oxford Bookworms Library: Factfiles, Stage 2)
Penguin Readers(Pearson Graded Readers・ペンギンリーダーズ) Level 2
英語多読用のGraded Readersといえばペンギンリーダーズ(今は Pearson Graded Readers に名前が変わっています)という人も多いのではないでしょうか。レベル2は3000語くらいの短い本が多いです。
中学レベルの英文法の「関係詞・受動態・過去進行形・現在完了形・不定詞・分詞」が出てきませんので、まだこれらの単元の学習が終わっていない段階から読み始めることが出来ます。
その一方で、このレベル2でも高校で習うことが多い「話法・否定疑問文」が出てきますので、この2つの単元だけ総合英語や英文法書などでざっと確認しておくと安心です。
関連記事:【英文法】総合英語はどれがおすすめなのか?『総合英語Evergreen』『ジーニアス総合英語』『アトラス総合英語』
関連記事:否定疑問文とは?「Aren’t you tired? 意味(疲れてないんですか?)」の答え方・考え方を完全マスター!【英文法の苦手を克服】
(特におすすめ)『Doctor Who』シリーズ
『Penguin Readers: Level 2 AMERICAN LIFE』
『Penguin Readers: Level 2 FIVE FAMOUS FAIRY TALES』
『Penguin Readers: Level 2 KIDNAPPED』
『Penguin Readers: Level 2 LOST LOVE AND OTHER STORIES』
MacMillan Readers(マクミランリーダーズ) Elementary Level
マクミランリーダーズです。語数が10000語オーバーの本が多く他のGraded Readersに比べて長めです。内容も大人が楽しめるものが多く、読みごたえのある作品がラインナップされています。他の出版社のGRと比べると少し語彙・英文法のレベルが高めですが、意外と読みやすい。
マクミランはこの Elementary レベルでもう、高校で習うことが多い「過去完了形・原形不定詞」が出てきます。頻度は高くありませんが「仮定法」も出てきますので、これらの単元だけ、『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】 (名人の授業)』や総合英語などでざっと確認しておくと安心です。このサイトでも解説記事を書いていますので参考にして下さい。
関連記事:『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』のレビューと使い方!読みやすいおすすめの講義系参考書です。
関連記事:英語の仮定法過去・仮定法過去完了の使い方・訳し方、直説法との違いなど分かりやすく解説!【英文法の苦手を克服】
(特におすすめ)『White Fang (MacMillan Readers. Elementary Level)』
(特におすすめ)『The Woman in Black – Elementary Level (Macmillan Reader)』
『The Legends of Sleepy Hollow and Rip Van Winkle(MacMillan Readers)』
『The Picture Of Dorian Gray(MacMillan Readers』
(特におすすめ)『Macmillan Readers Room Thirteen and Other Ghost Stories Elementary Pack(MacMillan Readers』
『The Hound of the Baskervilles(MacMillan Readers)』
『Tales of Ten Worlds(MacMillan Readers)』
Cambridge English Readers(ケンブリッジ イングリッシュリーダーズ) Level 2
ケンブリッジイングリッシュリーダーズは書き下ろしも多いので、リライト作品を避けたい人はこちらのシリーズから探すと良いでしょう。語数は9000語くらいの本が多いです。多めに紹介します。
『Jojo’s Story Level 2 (Cambridge English Readers)』
(特におすすめ)『Dead Cold Level 2 (Cambridge English Readers)』
『Within High Fences Level 2 (Cambridge English Readers)』
『A Picture to Remember Level 2 (Cambridge English Readers)』
『The Double Bass Mystery Level 2 (Cambridge English Readers)』
(特におすすめ)『Eight Great American Tales (Dominoes, Level 2)』
『The Lost World (Dominoes: Level 2: 700 Headwords)』
『Dominoes: Two: Who am I? Or, the Modern Frankenstein』
『War Horse (Dominoes, Level 2) by Michael Morpurgo』
洋書の児童書のおすすめ(中学レベル)
このレベルの児童書はイラストや内容もあからさまに子供向け!というものが多く、なかなか手を出しづらいかと思いますが、下に紹介するシリーズは大人でも楽しめる人が多いと思います。
『Magic Tree House』シリーズ
英語多読教材としておすすめされることが多い、Mary Pope Osborneの超定番『Magic Tree House』シリーズです。日本語版も人気ですね。
中学レベルでも読めるやさしい英語で書かれているので、英語多読初心者でも楽しく読めると思います。バラエティに富み、社会や理科の知識が英語で読めたりして結構面白い内容なので、楽しめる大人も多いと思います。子ども~中学生・高校生くらいの英語多読教材としては最適ですね。
『Marvin Redpost』シリーズ
英語多読の洋書デビューとして読まれることも多い『Holes (English Edition)』と同じ作者 Louis Sachar の『Marvin Redpost』シリーズです。
『Franny K. Stein, Mad Scientist』シリーズ
フランケンシュタイン博士を尊敬する女子小学生マッド・サイエンティスト『Franny K. Stein, Mad Scientist』シリーズ。『キョーレツ科学者・フラニー』というタイトルで日本語版も出版されています。小学校の図書室で借りて読んだ記憶があるという人もいるかもしれませんね。地域の図書館にも置いているところがたくさんあるはずなので、気になる人は一度読んでみるといいでしょう。発明品がどれもかなりぶっ飛んでいます。
最後に
中学レベルの英語力でも読めるGraded Readersと洋書の児童書を紹介しました。英語のレベルが制限された本はハズレを引いてしまう可能性も結構ありますので、英語多読用の本を選ぶときの参考にしてみて下さい。
特に過去の名作をリライトした作品は「えー、すごい端折ってるな…」となったりすることもあるかと思います(特に原作を知っている場合)。使える英単語・表現もページ数も限られているので物足りなさを感じることもありますが、ある程度は仕方ないでしょう。もちろん上手くまとまっている作品もありますが。
あまり贅沢は言わずサクサクと読書量を稼いで早くこのレベルを卒業して、「【英語多読】高校基礎レベルで読めるGraded Readers(語彙制限本)と洋書の児童書のおすすめを紹介します。100万語はここで達成!」で紹介している、次のレベル帯の語彙制限本・洋書の児童書に挑戦しましょう。これくらいのレベルからは面白く感じる作品がグッと増えてきます。
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英語多読はあくまで「無理せず楽しく続ける」のが1番だと思いますので、気楽に楽しみましょう。