前回は、「【英語初心者必読】まず最初に勉強するべき必須の勉強3つ【必修基本セット】」について紹介しました。
この記事では、おすすめの英語の基礎固め「基本セット」の後、目標・目的別にどう勉強を進めていくのかを軽く紹介していこうと思います。
基本セットをしっかりと終わらせたみなさんなら、何をやってもどんどん力がついていきます!(自分にあったレベルのものを選んで下さいね)自分の上達を実感できることも多くなってくると思いますので、英語の勉強をすればするほど楽しくなってきます。
英語力がついて楽しくなるので続く、続くから実力が上がる、この好循環を作りましょう!
詳細はリンクを貼ったこのサイトの他の記事を参考にして下さい。
まずはこれから長く付き合う辞書と文法書を用意しよう
ここから先の勉強でも、英単語集や単語リストを使っての語彙強化はもちろん行います。しかし、自分が出会った知らない単語や、自分が言いたいことを調べたりする必要が少なからず出てきます。
紙の辞書でも、スマホアプリでも電子辞書でも何でもいいので、英語に触れるとき常にそばに置いておく辞書を用意しておくといいでしょう。
また、英文法も基本セットでやったレベルを超えたものが出てくることも当然ありますので、分からないところを調べる文法書や高校総合英語などがあった方が勉強がはかどります。
そして、辞書も文法書も「たまに使う」というのではなく、ボロボロになるくらい使い倒すのをおすすめします。
電子辞書を買ったはいいが、あまり使ってないという人が結構いますが、こんな便利なものを活用しないのはすごくもったいないです。
紙の辞書、電子辞書、辞書アプリ、どれがおすすめ?
調べものをするという点では個人的なおすすめは、やはり電子辞書ですかね。スマホでもいいんですが、毎回アプリを起動して、スマホに打ち込んでというよりも電子辞書の方がサッとひけて便利です。
英語を効率的に勉強するのにおすすめのタブレットは「Amazon Fire HD 8で英語の勉強効率を大幅アップ!洋書多読は絶対これ!コスパ最強でした…」こちらの記事で紹介しています。
また、スマホが机の上にあると、どうしても触ってしまう人などにも電子辞書がおすすめ。スマホはかばんの中に入れるなどしましょう。高校生などは特に授業中にスマホやタブレットで調べ物というのは認められない場合も多いでしょう。その場合は電子辞書をフル活用しましょう。
最近の電子辞書は本当に至れり尽くせりですね。英和・和英に加え、英英辞典、広辞苑、国語辞書や古語辞典、数学や理科の辞典、社会の用語集、辞典、英文法書や各種資格試験用の本など…。英語だけでなく、色々なジャンルの辞典が入っているのでとりあえず1台持っておいたら勉強時の調べ物には困らないでしょう。もちろん英語の発音も音声で確認できますし、かなり便利です。
もし、私が電子辞書を1つ買うならカシオの電子辞書 EX-WORDシリーズから選びますね。
- ウィズダム・オーレックス英和・和英辞典
- ロングマン現代英英辞典・オックスフォード現代英英辞典
- ジーニアス総合英語
- 英数国理社の辞典が入っているので、調べ物にはたぶん困らない
- 手書き入力で読めない漢字を手軽に調べられる
ウィズダムとオーレックス英和辞典・和英辞典、ロングマンとオックスフォード英英辞典、ジーニアス総合英語のセットはかなりの魅力ですね。その他にもいっぱい入ってる(本当にたくさん入ってる…)ので、他にもあなた好みのコンテンツがあるかもしれません。私も古いモデルですが、EX-wordシリーズの電子辞書を1台持っています。
高校生モデルと書いてますが、大学生や社会人でも長く使えるコンテンツラインナップだと思います。
また、英英辞典については以下の2つの記事で、もっと詳しく紹介しています。ぜひ参考にして下さい。
英文法書(高校総合英語含む)
また、英文法書や高校総合英語(ぶ厚めの文法の本)を何か1冊用意しましょう。疑問点などが出てくる時にすぐに調べるためです。「基本セット」では高校基礎レベルの文法までしかやりませんので、それ以降の英語の勉強に必要となります。『総合英語Forest』など、学校で貰ったものがあればそれで大丈夫です。新しく何か買いたい場合は
- アトラス総合英語
- ジーニアス総合英語
- 総合英語Evergreen
このあたりをおすすめしておきます。最近の総合英語はどれも良く作られているので、本屋で好きなのを選んでかまいませんが、私は『アトラス総合英語』を推したいですね。
おすすめの理由は色々あるのですが、各ユニットの英文法のまとめとして載っている長めの会話・ディベート日記の文章たちが優秀すぎるので。後々、瞬間英作文をすることになった時にも高校レベルの英文法を自然な会話文でバランスよく練習できます。
総合英語の使い方は、参考書や問題集で分からないところなどを単元ごと読んだり、調べたりする使い方がいいでしょう。もちろんやる気がある人は全部読んでもいいですが、くれぐれも途中で力尽きて英語の勉強自体を挫折しないように注意して下さい。
関連記事:【英文法】総合英語はどれがおすすめなのか?『総合英語Evergreen』『ジーニアス総合英語』『アトラス総合英語』
英文法書
また、総合英語よりももっと辞書的に使える一般の文法書を持っておきたい場合は
- ロイヤル英文法(青ロイヤル)
- 表現のための実践ロイヤル英文法(黃ロイヤル)
このどちらかを持っておけばいいでしょう。
個人的には下の『黃ロイヤル』で良いと思います。付属の例文集もおすすめですしね。ただ、情報量・網羅性は青ロイヤルの方が上なので、完全に調べ物用として使うならこちらの方がいいでしょう。
関連記事:『表現のための実践ロイヤル英文法』のレビューと使い方!自然な英語を学べる現代のスタンダードな英文法書です【黄ロイヤル】
ちなみに、タブレット端末を持っている人にはKindle版がおすすめです。『黃ロイヤル』の英作文用例文集もちゃんと付いてますし、タップするだけで各英文法項目の記述を自由に行き来出来るのがかなり便利です。Kindle版でも英語音声は出版社のサイトからダウンロード出来ます。(ファイルの解凍にはKindle版の最終ページのパスワードが必要です)
関連記事:英文法書のKindle版がおすすめ!メリットだらけ&便利すぎるので英語の勉強に活用しよう!
英語必修基本セット後の目標・目的別のおすすめ学習ルート
大学受験英語
大学受験の勉強へ進む人は、大学受験用の参考書を勉強していくことになります。参考書や問題集が豊富な分野なので、どれを選ぶか迷うことも多く、最初に学習計画をしっかりと立てることも大切です。
このサイトの「大学受験英語の勉強法 おすすめ参考書、勉強計画」というカテゴリの各記事で詳しく勉強の流れ、おすすめの参考書などを紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。
英会話(瞬間英作文・オンライン英会話など)
- 瞬間英作文:『毎日の英文法』などの英会話用例文集を使う(基本)
- NHKゴガク講座(基礎英語3や英会話系の講座など、瞬間英作文応用)
- 独り言、スマホ、録音形式の資格試験
- オンライン英会話などの実践
瞬間英作文
英会話が目標の人は、さっそく英会話に絶大な効果のある、瞬間英作文に本格的に取り掛かりましょう!
瞬間英作文やおすすめの教材については、
英会話におすすめの瞬間英作文 効率よく勉強できる教材ルート!これで英語が話せるようになる!
これらの記事で詳しく紹介しています。
また、瞬間英作文の1冊目の教材としておすすめの「毎日の英文法」の紹介記事はこちらです。
「瞬間英作文 効果抜群のおすすめ教材、英会話例文集「毎日の英文法」ジェームス M. バーダマン の特徴・使い方!」
オンライン英会話などの実践の場
また、オンライン英会話などの実践の場にもどんどん飛び込んでいきましょう!安価で家にいながら、毎日続けられるので超おすすめです。
「まだ自信が…」「今の自分のレベルで話すのは恥ずかしい」という人は、独り事やスマホ、録音形式の試験などを上手く利用して学習を進めていきましょう。
意外といまは人と話さずに英会話の練習が出来るんですよね。(すごい時代です)そのテーマについては、「英会話をなるべく人と話さずに上達したい人のためのおすすめ勉強法」で紹介しています。
しかし、英会話は最終的には「英会話表現などを仕入れる→実際に使う→言えなかったことや間違ったところを修正する」のくり返しが一番効果的な上達法になりますので、実践の場は出来るだけ早く作りたいですね。
ある程度トレーニングが進んできたら(毎日の英文法を1冊仕上げて、対話フレーズを少し覚えて、自己紹介を事前に考えておけば最低限はOKです)、無料体験レッスンを受けて一度腕試しをしてみるのがおすすめです。
実際の英会話で、瞬間英作文などの効果が実感出来るとすごく嬉しいですよ。そうなると好循環に入ってどんどん英語が出来るようになってくると思います。
関連記事:オンライン英会話が英語のスピーキング上達におすすめ!瞬間英作文の効果を実感して、もっと英語が話せるようになろう
一般向けの英字新聞や洋書(英語多読)を読めるように
英語の語彙強化(英単語・英熟語暗記)
英字新聞や、海外の雑誌、ペーパーバックなどに挑戦するには、まだまだ英単語・イディオムが足りません。引き続き英単語学習を続けましょう。
関連記事:洋書初心者がペーパーバックを読めるようになる方法・中学英語からの最短ルート【英語多読】
英文解釈
さらに、大学受験用の英文解釈の参考書を1冊やっておくだけでも、だいぶ英文が読みやすくなると思います。おすすめの英文解釈の参考書はこちらの記事で紹介しています。これらの本で英文解釈を勉強すれば、構造が分からない英文が激減するはずです。英語多読も快適に出来るようになります。
関連記事:『肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本』のレビューと使い方【おすすめの英文解釈参考書】
関連記事:英文解釈のおすすめ参考書「ポレポレ英文読解プロセス50」最小の努力で最大の効果?!
洋書の英文法書
英語で英語を学ぶことに興味がある人は、以下のような洋書の英文法問題集や英文法書を読んでみるといいでしょう。
English Grammar in Use 5th edition Book with answers and interactive ebook
他にもたくさんおすすめの英語で書かれた参考書を紹介した記事も書いていますので、参考にして下さい。
関連記事:【英語で英語を学ぶ】英語で書かれた英語の参考書(英単語・英文法書など)を紹介します【洋書】
英語多読初心者におすすめの多読教材
英字新聞や洋書を読みたいけど、まだ難しい。でも何か読みたい、英語多読を始めたい。そういう人は
- The Japan Times ST (Alpha)のような英語学習者向けの週刊英字新聞
- Penguin Readersのような語彙制限本
- マジックツリーハウスのような児童書
など、面白そうかつ読みやすいものから始めるのがおすすめです。自分が全く興味のないものや、読んでもさっぱり分からないくらい難しいものは、読んでいて苦痛になってしまい続かない可能性が高いです。
関連記事:【英語多読】中学レベルで読めるGraded Readers(語彙制限本)と洋書の児童書のおすすめを紹介します
英語多読はこれまでに覚えた英単語の定着をはかることが出来ますし、英文を読むことに対する抵抗も少しずつ無くしていくことが出来たり、様々なメリットがあるのでおすすめです。
コツは、「ちょっと簡単すぎかな?」というくらいのものを継続して読むことです。また、洋書の多読はタブレット端末で電子書籍を読むのが絶対におすすめです。辞書を引く手間などが省けます。
英語多読におすすめの英字新聞は「英字新聞の超おすすめ!週刊のThe Japan Times ST(Alpha)を購読して英語力アップ!」
おすすめのタブレット端末は「Amazon Fire HD 8で英語の勉強効率を大幅アップ!洋書多読は絶対これ!コスパ最強でした…」こちらの記事も参考にして下さい。
TOEIC、英検などの英語資格試験
TOEICや英検それぞれの対策用の単語集や、公式問題集・過去問集、市販問題集を進めていくことになります。
TOEICについてはまず、600点以上を目指しましょう。基本セットを終わらせた後なら、短期間に十分狙える点数です。初心者向けのTOEIC対策記事も書いていますので、参考にして下さい。
「【初心者向け】中学英語からTOEIC600以上の目標スコアを達成する最短ルートの勉強、参考書」
留学準備、TOEFL、IELTSなど
留学と、それに必要なTOEFLやIELTSのスコア対策についてです。
「留学なんてとりあえず行けばいいだけだよ」と何もせずに旅立つのと、「日本で出来ることを可能な限りこなしてから行く」のとでは留学の効果が天と地ほど違うと思いますので、しっかりと準備しておきましょう。
せっかく留学という貴重な機会を得たのに、向こうでやることが日本で出来る基本的な英語の勉強ばかり…というのではちょっと勿体無いですよね。
さらなる語彙学習、瞬間英作文による英文法や自分のよく使う表現を自由に使えるようにするトレーニング、オンライン英会話での実践など、やることはたくさんあります。
留学準備などについては「留学での英語力の伸びを最大にする準備、目安は?どんな勉強をすればいい?」に記事を書いていますので、参考にして下さい。
特に目的はないが、英語はバランスよく伸ばしたいので「これやれ」っていう軸になるものを決めてほしい
たまにこういう人います(笑)
- 英語語彙学習
- スマホアプリかPodcastでNHK Worldのニュースなどを毎日聴く
- インターネットの無料英語サイトやThe Japan Times Alpha の購読、洋書多読
- 『毎日の英文法』などを使った瞬間英作文と英会話の定型表現の暗記
- オンライン英会話(DMM英会話、レアジョブ英会話 )などの実践の場
この5つの学習の組み合わせは、量と難易度、勉強する分野などのバランス、コスパ全てにおいて最強クラスの勉強だと思います。この4つをすぐに始めて、それを英語学習の軸として「ずっと続けて下さい」。それだけで相当、英語力は伸びます。
大事なことは
- 毎日少しずつでいいので、とにかくやめずに続けること
- 自分の知らないことや分からないことは調べる、教えてもらうなりして解決する
- 実践の場では「実際に使う→自分の言えなかったこと、間違えたことを修正する」をくり返す
もちろん、それに加えてペーパーバックなどの読書など、好きなことも好きなだけやって下さい。
『実践ロイヤル英文法』『一億人の英文法』のような本格的な英文法の本を1冊読んで見るのも良いと思います。
初心者でもオンライン辞書や英語のニュースサイトなどでも無料で勉強が出来る
英語の勉強に使える、無料のインターネットサイトについては
「英語初心者でも多読学習などに使える、無料のおすすめ英語ニュースサイトなど4選!」
「英語初心者でも勉強に使える、無料のおすすめオンライン英和・和英・英英辞書!」
こちらの記事で紹介しています。どれも基本セットが終われば十分に使える、無料のオンライン辞書や英語ニュースサイトなどです。
大人でも興味が持てる内容を読めるサイトを選んだので「いくら初心者向けでも、子ども用のものは内容が…」と敬遠してしまう人でも安心です。
最後に
2回に分けて、英語をやるならぜひ身につけてほしい内容、その後の目標別にどんなことをやるのかを紹介してきましたが、どうでしたか?特に、発音はみなさんスルーすることが多いですね。
1冊発音の本をやるだけでも全然違ってくるので真っ先にやるのがおすすめです。
この記事に書いてある基本セットを終わらせた後は、自分のやりたいことをどんどんやっていけばいいと思います。何をやってもしっかりと学習出来る土台は出来ているはずですので。
今回紹介した本の具体的な学習法なども、また別の機会に紹介できたらなと思っています。
勉強を続けていくと、また壁にぶち当たることもあります。その時は、あせらずに対処していきましょう。「やっぱり自分には無理なのかなー」と英語自体をやめてしまわないように!
このサイトでも、英語を勉強している人によくある悩みとその対処法を紹介していきますので参考にして下さい。
英語の勉強は長丁場です。ちょっと勉強したからといっていきなりペラペラ、スラスラとなるわけではありません。地道な作業、勉強、トレーニングの積み重ねがとても大切になります。
特に、後回しになりがちな実際に人と英語を話す練習は出来るだけ早くに始められると良いですね。
関連記事:オンライン英会話が英語のスピーキング上達におすすめ!瞬間英作文の効果を実感して、もっと英語が話せるようになろう
もちろん、私自身も毎日英語学習、トレーニングを続けています。みなさんも毎日少しずつでいいので、英語を長く続けていきましょう!