今回は、大学受験が終わった後、大学入学前にどんな英語の勉強をスタートさせればいいのか、おすすめの参考書などを紹介します。
「大学受験の頃はかなり英単語覚えてたんだけどなぁ」
「大学受験時が英語力のピークだわ」
大学生や社会人でこんな感じのことを言う人って結構多いですよね。社会人のやりなおし英語なんてフレーズもよく聞きますし、そこをターゲットにした英語学習本もたくさん出ています。
また、大学受験が終わって大学入学を控えた人が「大学入学前から英語は頑張りたいけど、何からやったら良いのか分からない」「大学生にはどんな英語の参考書がおすすめなんだろう」と困ったり。
- 英語が出来るようになりたい・洋書が読めるようになりたい人
- 英語を使った仕事をしたい人
- TOEICや英検、TOEFL、IELTSなどの英語資格試験を頑張りたい人
- 留学したい人
こんな人は、大学受験が終わってもそのまま英語学習を続けることをおすすめします。大学入学前でもやることなんていくらでもありますから。
やる気と勉強の習慣があるうちに、スムーズに次の段階の英語学習へ移行しましょう。大学入学前の高校生や大学生だけでなく、高校レベルの英語学習が終わった社会人の英語学習者の方にも参考になると思います。
「大学受験時が英語力のピーク」というのはもったいない&大学受験の勉強で身につく英語は大したことない
大学受験後、ほとんど英語を勉強しなくなるのはもったいない
大学生になったら英語が話せるようになりたい、洋書や英字新聞などを読めるようになりたい、という人もたくさんいると思います。大学受験直後というのは、「英語を本格的に勉強するための土台」がある程度出来ている状態です。
大学受験時(進路は人それぞれですので、人によっては中学高校卒業時点)にどのくらい英語が出来るようになっているのかは人それぞれですが、その時点でのその人の英語力のピークであることは普通でしょう。受験勉強で大なり小なり皆勉強してレベルアップしますからね。
問題は、その後です。大学受験時が英語力のピークで、受験が終わったら英語は大学の必修の語学の講義のみ。「大学入学前に何か英語をやらないといけないとは思いつつも、何をやったら良いのか分からないし、そのままズルズルきちゃった」という人も多いです。
そして、サークル・講義・バイトなどで忙しい大学生活を送り、就職を意識しだした頃に「 TOEICのスコアがあると就活に役立つらしい、履歴書に書くために最低でもTOEIC700点くらいは取っておきたいな」という感じで英語の勉強を再開するのがよくあるパターンです。
大学に入学してからは必修の英語の講義以外にまともに英語を勉強していないため、当然のように英単語や英文法など色んなことを忘れてしまっています。そこで「まずは高校生の頃に使ってた単語帳や英文法の参考書などを復習してみようか」となります。英語の資格試験の会場などでシステム英単語などの大学受験用の単語集や参考書をパラパラ見ている大学生をたまに見かけます。
これは個人的にはかなりもったいないと思うんですよね。大学受験が終わっても細々と英語学習を継続していれば洋書だってそこそこ読めるようになってるでしょうし、もっと楽に TOEIC の目標スコアも取れて就活にも使えたはずです。
しかし、長い間勉強せず放置してしまうことで、高校生の頃にやった英語の参考書の復習から始めることになってしまう。もちろん一度高校生や大学受験の頃にやったことの復習なので、初学者の頃よりは早く英語の実力が戻るとは思いますが、もったいないです。
関連記事:日本人が洋書を読めない主な理由と、読めるようになるのに必要なこと
大学受験レベルの英語力は大したことない
あと、そもそも大学受験時に必要とされる英語力自体が大したことないんですよ。大したことないというか、「何をやるにもまだまだ不十分」なんですよね。特に語彙力と英会話力(発音含む)ですが。
大学受験で必要とされる英単語は、多少の誤差はありますがせいぜい7000語くらいのレベルです。この語彙数では、TOEIC や英検、TOEFL、IELTSなどの資格試験でハイスコアを出すためにも全然足りませんし、英字新聞やニュースサイトをスラスラと読むにも厳しい、ペーパーバックなどの一般洋書などはとてもまともには読めません。
関連記事:英単語数ってどれくらい必要?英字新聞やペーパーバックを読むには?英単語学習のおすすめの考え方、勉強法
また、英語の発音やリスニングもスピーキングの勉強も殆どやらずに受験を終えたという人も多いと思います。 英作文はしっかりと勉強した人と全くやったことない人との実力差が激しいと思います。
関連記事:大学受験時点の日本人の英語力は?到達点はどのくらい?
大学入学前、高校レベルの英語の次は何をやればいいのか
それで、結局大学受験が終わって入学までに何をやればいいのかという話ですが、簡単に言うと
- 英単語力の強化
- 瞬間英作文による英文法力のブラッシュアップ&英会話力アップ(発音学習含む)
この2点です。以下、大学入学前におすすめの英語の参考書などを具体的に見ていきましょう。
「せっかくだし洋書を読んでみたい」という人は読みたい人はこちらの記事をどうぞ。
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TOEIC用単語集「出る単特急 金のフレーズ」
大学受験レベルの英単語の後は、TOEIC用の単語集を1冊、少しずつで良いので覚えていって下さい。TOEIC の定番単語集『出る単特急 金のフレーズ』などは、大学入学前に取り組むのに最適なレベルの単語集だと思います。TOEICは大学入学時に、必修の英語のクラス分けテストとして使われていることも多いです。
今の日本の就職活動などではまだまだ TOEIC 人気が根強いので、遅かれ早かれ受験することになると思います。就活だけでなく、大学の進級判定や単位認定に使用しているところも多いですし、最近は英語が出来る人材が求められている教員採用試験などでも加点されたりもしますしね。
TOEIC用の英単語集とはいいますが、別に特殊な単語が載ってる訳ではありませんので、「今のところTOEICには興味がないけど英語は頑張りたい」という人ならやっておいて損は全くないです。まともに英語を使って何かをする人にとって、このレベルの英単語は基本英単語と思って下さい。洋書や英字新聞が読めるようになりたい人には必須です。
英単語の意味だけでなく、本に載っているフレーズとダウンロード音声なども最大限に利用するのがおすすめです。
関連記事:『TOEIC L&R 出る単特急 金のフレーズ (金フレ)』のレビューと使い方!TOEIC対策はこの単語集と公式問題集がおすすめ!
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瞬間英作文で英文法&英会話トレーニングを始める
大学受験で英語の勉強をしっかりとやっていれば、英文法の知識は既に結構あるはずです。しかし、それを自由に使えるでしょうか?英作文もしっかりと勉強していた人、全くやってなかった人、色んな人がいるかと思いますが、日本語文を見てパッとすぐに英語で言えるという人は少ないのではないでしょうか。(日本語文でなく、頭に思い浮かんだことでもいいです)
瞬間英作文という英会話のトレーニングで「知ってることを使える状態にレベルアップ」させましょう。「英語を話せるようになりましょう」ということです。これは留学したい人などには必須だと思います。
せっかく大学受験で勉強した英文法語法の知識も、受験後に放置しているとどんどん忘れていきます。それはかなりもったいないので、大学入学前から毎日少しだけでもいいのでやってみて下さい。
「会話できる英文法大特訓 CD付」のような中学から高校レベルまでの英文法を練習できる瞬間英作文用の教材を使って瞬間英作文に取り組めば、英文法を総ざらいしつつ自分の英語力(英会話力含む)をかなり上のレベルへ引き上げることが出来ます。
関連記事:瞬間英作文とは?英会話の勉強に効果があるおすすめ勉強法!その教材と使い方
もっとやる気のある人は、瞬間英作文をある程度やった後、オンライン英会話で実際に英語を話してみるのがおすすめです。実際に英語で会話する経験は英語の上達にすごく大切なものです。
関連記事:オンライン英会話が英語のスピーキング上達におすすめ!瞬間英作文の効果を実感して、もっと英語が話せるようになろう
手っ取り早く瞬間英作文用のおすすめ教材・例文集を知りたい方は「英会話におすすめの瞬間英作文 効率よく勉強できる教材ルート!これで英語が話せるようになる!」を参考にして下さい。
英語の発音学習&トレーニングをしてみる
「いやいや、やっと大学受験の英語の勉強から解放されたばかりなのに、また英単語暗記や英文法なんてやるわけないでしょ。ちょっと休憩させて…」という人には英語の発音学習をやってみるのがおすすめです。
英語の音の変化なども学べて確実にリスニング力アップにもなりますし、発音が上手くなると、もちろん英会話にも役立ちます。まともに英語の発音を練習している人ってあまりいないので、ひと通り学習しているかどうかでかなり大きな差がつきます。上手く発音出来ると大学の英語の授業でも周りの学生から「え、もしかして帰国子女?」「すげー、英語ペラペラじゃん」といった感じで尊敬の眼差しを浴びるかもしれません笑
関連記事:関連記事:【発音記号・フォニックス】英語の発音が上達するおすすめ定番教材を紹介!【英語の音の変化・リスニング】
番外編:英字新聞・洋雑誌(TIME、The Economistなど)を読みたい人はまず「The Japan Times Alpha 」から入るのがおすすめ
「大学生にもなったし、英語を勉強するんだったらせっかくだし英字新聞か TIME や Newsweek、The Economist でも定期購読してみようかな」と考えている人もいるかもしれません。英字新聞などで英語の多読をすること自体は、とても良いことだと思います。
しかし、一般の英字新聞や TIME、The Economist などの洋雑誌は大学受験を終えたくらいのレベルでは、読むのがかなり難しいです。
特に英語の語彙が全然足りないので、1つの記事に知らない単語だらけで辞書がないととても読めないという状態の人が多いと思います。知らない英単語を辞書で調べながら読もうにも、知らない単語の数が多すぎて全然進まず嫌になると思います。英文記事の内容自体も難しいです。
そして、読めないのでどんどん読んでない号がたまっていってしまい、結局定期購読もやめてしまうというのもよく聞く話です。(私もその昔、日刊の英字新聞で経験あります笑)
高校生や大学受験レベルの英語力でも何とか読めて、長く続けられるのはやはり英語学習者向けの英字新聞や雑誌です。私は週刊の「 The Japan Times Alpha 」をおすすめしています。私自身、長く購読していますし、このサイトでも大長編の紹介記事を書いています。英字新聞などの定期購読をしてみようかなと考えている人がいましたら、ぜひ参考にしてみて下さい。
関連記事:英字新聞 多読初心者にもおすすめ!週刊 The Japan Times ST ( Alpha )を購読して英語力アップ!なぜおすすめなのか徹底的に紹介!
番外編2:Prime Student (Amazon Student)
Prime Student(旧Amazon Student)に登録するのもオススメです。これに登録すると、対象の
- 本・漫画・雑誌などの読み放題
- 音楽の聴き放題(有料会員限定)
- 映画・テレビ番組やアニメなどの動画の見放題
- 本購入時のポイント還元
などなど、大学生にありがたいサービスがたくさん利用できます。英語の参考書や洋書などの書籍や、海外ドラマ・映画なども含まれていますので、自分の英語学習にも活かすことも出来ます。
他のサービスもありますので、詳しくはリンク先で確認してみてください。Prime Student限定企画で辞書アプリ10%オフなどの割引キャンペーンをやっていることもありますので、上手く利用したいですね。
さらにこのPrime Studentのすごいところは、無料体験が6ヶ月もあるところです。無料体験後は月額250円または年額2450円(2019年5月現在)で継続になりますが、十分に値段以上の価値があるサービスなので元はすぐに取れます。
私は今は学生ではないので年間4900円(2019年5月現在)の Amazon プライム にずっと登録して利用していますが、十分元は取っていると感じています。年に1回のAmazon プライムデーという大型セールも魅力です。
今はAmazon以外にも、色々な月額(サブスクリプション)サービスがありますが、学生の方はまずはこの Prime Student を試してみれば間違いはないかなと思います。
関連記事:Amazon Fire HD 8で英語の勉強効率を大幅アップ!洋書多読は絶対これ!コスパ最強でした…
最後に
大学受験直後というのは、(もちろん人によって差はありますが) 「本格的に英語学習を始めるための下地」がある程度出来ている状態だと思います。そこからどうするかで、後々大きな違いが出てきます。
大学入学前に、少しでも「今後のために何か英語の勉強をしておきたい」と思っている人は、ぜひこの記事に書いてあることだけでいいので始めてみて下さい。あまり「あれもこれも」と欲張ると大変なので少しずつやることを増やすのがおすすめです。(できれば英語多読も始めて、英文を読むことへの抵抗をなくすというのも同時に進めたいですが…)
関連記事:TOEIC 700点は大学生の最初の目標にちょうどいいレベル、就活にも使える英語資格です
留学を考えている人はこちらの記事もどうぞ:留学に行く前にやること・準備は?最低限やっておきたい英語の勉強を紹介します
本気で英語を勉強したい人は、このサイトでもおすすめの英語の勉強法をたくさん紹介していますので参考にして下さい。
関連記事:英語初心者から出来る、全ての英語学習者に軸にしてほしい「4技能をバランスよく伸ばせるおすすめの英語・英会話勉強法」など