【大学受験英語】英文法・語法のおすすめ参考書!選び方や使い方【決定版】

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この記事では、大学受験の勉強におすすめの総合英語・文法書、英文法・語法の参考書、問題集についてみていきましょう。

この段階の計画の立て方、参考書・問題集の選び方でミスをしてしまっている人が多い印象です。特に、焦って基礎をおろそかにしてしまっている人が多いですね。

しっかりと現時点での自分のレベルと目標に合ったものを選んで下さい。

総合英語や英文法書は大学受験生だけでなく、英検やTOEIC、TOEFLなどの資格のために英語をやり直している社会人や大学生などにも便利です。持っていない人は何か1冊でいいので持っておくと良いでしょう。

関連記事:大学受験英語で最初にやること&基礎固めにおすすめの参考書【勉強計画・教材選び】

目次

【大学受験】英文法、語法おすすめ参考書

高校総合英語・文法書

高校総合英語(高校生向け文法書)

まずは総合英語(ぶ厚めの英文法の本)を何か1冊用意しましょう。『総合英語Forest(Evergreen)』 や『Vision Quest総合英語』『be』など、学校で貰ったものがあればそれで大丈夫です。新しく何か買いたい場合は

  • アトラス総合英語
  • ジーニアス総合英語
  • 総合英語Evergreen

このあたりをおすすめしておきます。最近の総合英語はどれも悪くないので、完全に好みで選んでもかまいません。

関連記事:【英文法】総合英語はどれがおすすめなのか?『総合英語Evergreen』『ジーニアス総合英語』『アトラス総合英語』

アトラス総合英語

基本的に総合英語はどれを選んでも問題ないのですが、私の個人的なおすすめはアトラス総合英語です。

おすすめの理由は色々あるのですが、各ユニットの英文法のまとめとして載っている長めの会話・ディベート・日記の文章がかなり使えます。大学受験だけでなく、後々英会話のトレーニングとして瞬間英作文をすることになった時にも、高校レベルの英文法を自然な会話文でバランスよく練習できます。

また、『アトラス総合英語』は類書に比べ、情報量が多いです。例えば、動名詞の項目の慣用表現なども同じ桐原書店のForest(現 いいずな書店の『総合英語Evergreen』)に比べて多く取り上げられています。これは著者の佐藤誠司氏が「大学受験に出るものはなるべく全て載せる」というコンセプトで作っているからです。英文法・語法の知識の漏れを少なくしたい人はアトラスが良いでしょう。

アトラス総合英語については「高校英文法の参考書はアトラス総合英語がおすすめ!瞬間英作文用の教材としても最適です」こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。

英文法書

総合英語よりももっと詳しい、辞書的に使える一般の英文法書を持っておきたい場合は

  • ロイヤル英文法(青ロイヤル)
  • 表現のための実践ロイヤル英文法(黃ロイヤル)

このどちらかを持っておけばいいでしょう。個人的には下の『黃ロイヤル』で良いと思います。大学に入ってからも社会人になっても長く使える現代の英文法書のスタンダードといっていいでしょう。付属の例文集も英作文の勉強にかなりおすすめです。

関連記事:『表現のための実践ロイヤル英文法』のレビューと使い方!自然な英語を学べる現代のスタンダードな英文法書です【黄ロイヤル】

Kindle版だとスマホでサッと検索して調べることが出来たり、本に張り巡らされているリンクのおかげで、他の単元の記述に飛んで関連項目の確認などもタップするだけでいいので楽です。重たい本を持ち運ぶのが嫌な人はKindle版を買うのを考えてみても良いでしょう。

網羅性は『徹底例解ロイヤル英文法 改訂新版(青ロイヤル)』の方が上ですね。情報量が多い調べ物用の英文法書が欲しい場合はこちらを買いましょう。

関連記事:英文法書のKindle版がおすすめ!メリットだらけ&便利すぎるので英語の勉強に活用しよう!

本屋で平積みされている『一億人の英文法』のような文法書や『English Grammar in Use』のような、洋書の英文法解説問題集をやりたい人もいるかもしれません。

どちらも良い本なのですが、大学受験が終わってから取り組むのをおすすめします。『一億人の英文法』は索引をダウンロードして、総合英語などを読んでも分からない項目にピンポイントで使うという方法ならおすすめです。

「一億人の英文法」については、「一億人の英文法」がTOEICにおすすめの参考書?めちゃくちゃ多い質問なので、はっきりさせておきます」こちらの記事で簡単に特徴を説明しています。

総合英語・英文法書の使い方

総合英語や英文法書は、基本的には参考書や問題集で分からないところなどを単元ごと読んだり、調べたりする使い方がいいでしょう。これは絶対にやって下さい。

やる気がある人は全部読んでもいいですが、くれぐれも他の勉強がおろそかにならないように注意して下さい。

関連記事:英文法書や総合英語は通読するべき?辞書として使用するべき?おすすめはどれ?

高校英文法基礎の勉強・おすすめ参考書

高校基礎英文法 おすすめ参考書

まずは、簡単に高校の基礎レベルの文法をざっとやってしまうために

などの、中学から高校基礎レベルの文法までを説明してくれる本や、ざっと全体を確認出来る簡単なドリルに取り組むのがおすすめです。

「英文法には自信がないので、説明重視の分かりやすい本がいい人」は『大岩』『佐藤』のいずれか、「高校基礎レベルの文法はたぶん大丈夫だと思うけど、ざっとひと通り確認しておきたい人」は『肘井』か『パターンドリル』を選びましょう。私のおすすめは『大岩』です。

関連記事:『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』のレビューと使い方!読みやすいおすすめの講義系参考書です。

中身をパラパラと見て、「ほとんど知ってる。さすがにこれは簡単すぎる」という人は、(それが本当なら)いきなり下で紹介する「英文法・語法問題ベスト400」などの問題集に入っても大丈夫です。

もう少し網羅性のある英文法解説本を読みたい場合は「成川の深めて解ける! 英文法 INPUT (大学受験Nシリーズ)」を選ぶのも良いでしょう。大岩や佐藤本に比べると、ボリュームがありますので注意して下さい。

高校英文法基礎パターンドリルの特徴やおすすめの使い方については、

英文法の勉強や瞬間英作文におすすめの問題集「高校英文法基礎パターンドリル」の使い方を解説!英会話や大学受験、TOEICの対策準備にも!

こちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にして下さい。

総合英語の準拠問題集は使える?

総合英語の準拠問題集を学校で貰っている人もいると思います。その場合は、

  • 解答解説がある
  • 問題集に答えの書き込みなどをしていない
  • これから学校で使ったり提出する予定などがなく、自由に学習が進められる

この条件が揃っている場合は、総合英語本体を参照しながらそれを学習してもOKです。学校で配布される教材は軽視されがちですが、中には良い教材もありますので上手く使うととても効率よく勉強が進められます。

中学レベルの英語からやりなおしたい人は

「本当に中学レベルからやばい!ゼロから中学レベルの英文法だけをまずやりなおしたい」という人は

  • くもんの中学英文法(中学英文法 (スーパーステップ))
  • 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。

あたりで中学レベルの英文法の復習をしましょう。中学レベルで穴があるのは致命的なので気をつけて下さい。

私は中学レベルからやり直した方が良さそうな人には、いつも「中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。」の方をおすすめしています。豊富なイラストと簡潔な説明で分かりやすいですし、問題も瞬間英作文などの英会話トレーニングに繋がるような作りになっています。英語音声CDも付いています。

さらに、著者の山田先生(アメリカ生まれの日本人)がYoutubeで解説動画を公開してくれています。

関連記事:『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』をレビュー!中学レベルの英文法参考書はこれ1択。瞬間英作文用の教材としてもおすすめです。

【大学受験】英文法・語法問題集のおすすめ問題集

おすすめの英文法・語法問題集

基礎~標準

  • 英文法・語法問題ベスト400(特におすすめ)
  • スクランブル英文法・語法Basic

標準~上級(網羅型4択問題集)

  • ネクステージ
  • アップグレード
  • スクランブル
  • ヴィンテージ

上級

  • 頻出英文法・語法問題1000
  • 英文法ファイナル問題集 難関大編
  • Z会 英文法・語法のトレーニング 演習編

まずは高校英文法・語法の基礎を固める

まずはここで紹介する基礎~標準レベルの英文法問題集と先ほど紹介した『大岩』などを併用して、高校基礎レベルの英文法をひと通り終わらせるのが大切です。細かい英語の語法などはその後に覚えていけばいいです。

大学入学共通テスト(旧センター試験)、日東駒専、産近甲龍レベルが志望校の人や英語が苦手な人は、まず「基礎~標準」のレベルの英文法・語法のマスターを目標にしましょう。ここをしっかり勉強しておくだけで後がかなり楽になります。

解説が詳しいのが良いなら戸澤先生のベスト400、1冊で基本的なイディオムや語彙などもカバーしたいなら『スクランブル英文法・語法 Basic 3rd Edition (大学受験スクランブル英文法・語法)』で良いと思います。私のおすすめは『ベスト400』です。

関連記事:大学受験英語 英文法・語法問題ベスト400 基礎固め~標準レベルのおすすめ問題集の特徴と使い方!ある意味ネクステよりも…

ネクステなどの網羅型4択の英文法・語法問題集について

ネクステ系の英文法・語法問題集はどれをやればいい?

  • ネクステージ
  • アップグレード
  • ヴィンテージ
  • パワーステージ

などのような、網羅型4択英文法・語法問題集について「どれを選べばいいのか」ということは本当によく質問されます。正直なところ、どれをやっても到達点は大して変わらないので、好きなやつをやって下さい。この類の問題集は学校でも配られるところも多いでしょうし、配られたやつをやったらいいです。

使用者が一番多いのはNext Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服だと思うので、皆がやってるものと同じじゃないと不安な人はこれにしましょう。

英文法・語法Vintageは解説動画がありますので、動画でも勉強したい人には良いでしょう。

関連記事:英文法が頭に入らない・できない人におすすめの英語の勉強法

何をやるかというよりも、どれだけしっかりと内容をマスターするかが大切です。

ネクステ系の網羅型4択問題集を使用して勉強する場合の注意点

網羅型の4択問題集に取り組むことに決めた人は、必ず「全部やりきる覚悟」を持って下さい。それがない人は、ベスト400やベーシックスクランブルにまず取り組むのをおすすめします。

理由は「ネクステ系は基礎から応用まで全部入っているので、中途半端な習熟度で終わってしまうと、絶対に落とせないレベルの基礎問題も中途半端になってしまう危険がある」からです。

網羅型4択は使いたいけどやりきれるか不安って人は、最初は応用マークの問題を飛ばして勉強していくといいでしょう。網羅型4択をしっかりと仕上げて自分のものにすることが出来れば、どの大学の入試でも文法語法の力で合格者平均に引けを取ることはほとんどないと言ってもいいでしょう。MARCHや関関同立レベルまでや国公立志望の受験生の英文法語法の知識としては十分過ぎます。

また、早慶や上智などの英文法・語法が難しい大学でも、基本的にはこのレベルがちゃんとできていればOKです(他に正誤問題集をやっておくのはおすすめしますが)。

「上級」の問題集に取り組むのは英語が得意な人や、難しい英文法語法の問題も取らないといけない大学を志望している人だけでいいです。

もちろん、英文法語法問題集はただ答えを覚えただけみたいなのはダメですよ。しっかり理解するところと、ある程度割り切って覚えるところを意識して勉強を進めていきましょう。

その辺の話は、このサイトでも「英語の勉強は暗記と理解の関係を意識すると楽になる!」という記事を書いていますので、よかったら参考にしてみて下さい。

先ほど紹介した『ベスト400』や『英文法・語法1000』などは純粋な文法語法の問題集なので、イディオム(英熟語)が載っていません。イディオムは必ず熟語集で仕入れるようにしましょう。

関連記事:大学受験英語 おすすめの英文法、語法問題集 「頻出英文法・語法問題1000(文法語法1000)」の特徴、使い方!

英文法講義系の本・調べる用の英語の語法本・正誤問題集

講義系英文法・語法参考書

英語の文法語法で、『大岩のいちばんはじめの英文法』や『肘井のゼロから英文法が面白いほどわかる』『佐藤誠司の英文法教室』、各種高校総合英語などを読んでも、どうもしっくりこない部分があるという人は

このあたりでその単元を読んでみるといいかもしれません。どちらも分かりやすく説明してくれていると思います。

このサイトでも、仮定法現在や「 almost と most 」「 no more than, no less than などの違い」「クジラ構文」などの「苦手な人が急に増える文法項目」をピックアップして解説する記事を書いています。興味のある方はこちらからどうぞ。

カテゴリ記事一覧:英文法の苦手を克服!

山口の英文法講義の実況中継

「山口」は英文法を網羅的に解説するような本ではなく、重要な部分、間違いやすい部分をピックアップして解説するというタイプの本です。

英文法の基本をゼロから説明するような本ではないので、ある程度英文法の勉強が進んでいる人が対象です。

同じタイプの講義系の英文法参考書、スタディサプリ講師の関正生先生の『世界一わかりやすい英文法の授業』については「『世界一わかりやすい英文法の授業』関正生先生の有名な英語参考書をレビュー」こちらの記事で紹介しています。

成川の深めて解ける!英文法INPUT

「成川の深めて解ける!英文法 INPUT 」はある程度英文法を網羅的に解説していく本で、先程紹介した「大岩」が物足りない人におすすめですね。簡潔に説明する部分と詳しく説明する部分がよく考えられているので、英語が苦手な人には分かりやすい本だと思います。

イメージとしては、各種総合英語を講義調にして読みやすくし、「なぜそうなるのか」の説明を項目により手厚くしたような本です。

「成川の深めて解ける!英文法 INPUT 」はやたらと分厚く感じると思いますが、紙質と本のレイアウトの問題でそうなっているだけです。ページ数は約500ページですが、1ページあたりの文字数は各種総合英語よりもかなり少ないです。したがって、総合英語と比べ、通読するのもそこまで苦にならないと思います。

参照用の英文法・語法参考書

総合英語・英和辞書以外に英文法・語法を調べる用に何か参考書がほしいという方は大矢先生の

英語語法Make it!―図解でわかる語法アイテム付

がおすすめです。頻出の英語の語法がコンパクトな1冊に上手くまとめられています。これに載っている語法を全部覚えればかなりのレベルに到達します。

関連記事:『英語語法 Make it!』は「語法が覚えられない人」におすすめの語法参考書、特徴・覚え方を紹介!

もっと網羅性の高い語法の参考書が欲しい人は

(トータルマスター)試験に出る「英語の語法・文法」大全

という本をおすすめします。これは先程紹介した『アトラス総合英語』や『佐藤誠司の英文法教室』の佐藤誠司先生の本ですが、『英語語法 Make it!』よりも網羅的によく出るものがまとまっています。

アトラス総合英語については「高校英文法の参考書はアトラス総合英語がおすすめ!瞬間英作文用の教材としても最適です」こちらの記事で詳しく紹介しています。

もちろん、語法で分からないことが出てきたら面倒くさがらずに辞書を引いてみることも大切ですよ。

英文法・語法 正誤問題対策

さらに、英文法語法の勉強はその形式の問題が出るかどうかにかかわらず、正誤問題でダメ押しするのをおすすめしています。自分がいかに分かったつもりだったのかが確認できると思います。正誤問題集のおすすめは

  • 河合塾の「スーパー講義 英文法・語法 正誤問題」
  • 門脇渉の 英語[正誤問題]が面白いほど解ける本

このどちらかでいいでしょう。

個人的には正誤問題の考え方解き方から丁寧に説明してくれている「面白いほど」を推したいですね。正誤問題は本当に勉強になるので、時間に余裕があれば取り組んでみて下さい。

最後に

今回は大学受験の英文法・語法の参考書、問題集を紹介しました。英文法・語法は、英語を読んだり書いたり聞いたり話したりする土台になりますのでしっかりと勉強しておきましょう。

基礎がないのにネクステ系の問題集をやってもあまり意味はないので注意して下さい。(こういう人が本当に多いです)

関連記事:英文法書や総合英語は通読するべき?辞書として使用するべき?

たまに、長文の配点が高いからとか、文法の4択は出ないから、という理由で文法語法の学習そのものを省こうとする人がいます。

勉強効率がめちゃくちゃ悪くなってしまうので、絶対にやめた方がいいと思います。

次は英文解釈、英語長文の読み方、問題集についてです。

次の記事:【大学受験英語】英文解釈の参考書・入試長文の読み方・長文読解問題集

完全に独学するのが不安な人は「スタディサプリ」などの利用を考えてみるのもアリですね。塾や予備校に通うより安いですし、自分のペースで勉強出来ます。

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